偶然の出会い
小説を二つ同時進行で進めるの大丈夫かなぁ。
『こいつの名前は、白岳 純。高校1年の夏に父の都合で転校してきた。東京出身で、九州に引っ越すことになり身支度が大変だそうと。今は、父と引っ越し業者と引っ越し先の整理を始めている。』
『俺は、だれかって?まあ、後で出てくるからその時にな!』
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「おい、純。父さんタンス運んでて時間がないから先に昼ご飯でも済ませてて!おっとと。」
確かにお腹すいたな…。ご飯か…まぁ街歩いてたらいいとこ見つけられるだろう。転校先がたまたま近かったからついでに下見にでも行こうかな。
〜街まで歩いていく〜
いや、暑いな。太陽がサンサンとしていて眩しい。帽子持って来てて正解だった。よーしどこか飲食店ないかな。
あれ?なんかあそこにふらふらしてる人いない?しかも2人も!平日の昼間で街の人は少ないし道の端にいるからか全然周りは気づいてない。
「あの!大丈夫ですか?」
二人に声をかけるが二人は肩を組んで互いに支えあっていて、それで立つのがやっとのようだ。
金髪の方が黒髪の子を支えながら。
「いや、大丈夫なんで、、、」
「いやいや、絶対大丈夫じゃない!隣の子なんて立つだけで精一杯じゃないか!」
「だから、平気です、、、」フラ
ふらつくところを二人の肩を抱き受け止める。
周りを見渡し、近くの公園の木陰に優しく誘導する。
「待ってて、、」
近くにある自動販売機で水を二つを急いで買う。
「これ飲んで、水だけど。」
二人は、目をつぶりながらキツそうな表情をしながら座っている。だが、二人は一生懸命に手を伸ばしてゆっくりと水を飲んでいる。
「そうだ!近くに病院があったはず!そこで保護を、、119っと」
二人は、さっきよりは顔色は良いが健康的とは言えなかった。電話で事情と公園の場所を知らせて待つこと5分。二人は、すぐに保護されたよ。
『うん、それはいいことだぞ。純。うん、だがよ。なんでお前救急車一緒に乗ってるの?馬鹿なの?保護するのを手伝っていたら流れで乗ったってのは、どゆこと?これ、普通じゃないよな。』
~病院にて~
「あの二人は大丈夫ですか?」
「あぁ、家族の方かな?」
「いや、報告して、保護するのを手伝った人です。」
「え?まあ、関係者なのかな。二人は、見たところ熱中症の脱水症状だったよ。だけど、普通は数分すると目を覚ますんだが、彼らは少しばかり長めに寝ていてな。少し重症だったのかもしれない。今は、体調は良くなってるよ。」
「良かったです。それじゃあ、僕はここで」
「ちょっと待ちな。それよりも君、手伝ったって言ったね。そのことについてすこし話があるんだが」
え?
~10分後~
保護することはいいことだが、それはこちらに任せてもいいと言われました。
病院の外に出る。
『そりゃそうだろ。』
うるさいな~。体が勝手に動いたんだよ。お兄ちゃん。
『そう、俺は、こいつのお兄ちゃんこと、白岳 悠人。こいつの意識の中にいる別人格だ。あくまで別人格といっても意識を乗っ取ったりとかはできないし、ただこいつの頭に住み着いているだけだ。』
なんで急に自己紹介してるの?誰に言ってるの?
『そんなことより飯どうすんだ。腹減ったぞ』
確かにそうだね。あっ、あそことかいいんじゃない?つけ麵だって。
『おし!いくぞ!」
~つけ麵店にて~
美味しそう~
「『いただきます!!』」
勢いよくすする。
「『うま!』」
『同じ体だから、感覚まで共有されてるんだよな。』
そうなんだよ。だけど。僕は音に敏感で、お兄ちゃんは、感覚が敏感じゃん
『まあ、一人で、二人分だからな。喧嘩の時は、不意打ち効かないし。」
実質二人と戦ってるのと変わらないし。って、喧嘩は緊急時だけだ!ここまできて喧嘩なんてしたくないよ。僕は、好きじゃないんだ。人殴るの。
『まあまあ、ここは東京じゃないから、相当なことがないと喧嘩なんてないだろ。』
それならいいけど。
『ちょっと残念』
こら、お兄ちゃん。
「ふう、美味かった~。」
「お兄さん、美味しそうに食べてたね~。そんなにお腹すいていたのかい?」
カウンターのおばちゃんが話しかけてきた。
「はい!美味しかったです!引っ越してきたばっかで、お腹すいてて。」
「そうかい、また来なさい。次は、ラーメンも食べてね。名前は?」
「純です。」
「純ちゃんね。今度いたら声かけてね。値引きしてあげるよ。」
あっ、ヤバイ時間経ちすぎ!なんで?
『100%あの二人助けたからだろう。』
あ~、どう説明しよう。人助けてましたでいいかな。
『お前がそれでいいならそれでいいんじゃない』
一緒に考えてよ~。
父は、普通に信じました。
純は、基本嘘は付きません。