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詩❲心理描写-暗❳

はじまりのない詩

作者: 日浦海里

ここにいるの わたし

ここにいるのはわたし

そこにいるの あたし

そこにいるのはあたし


四角四面の形作られた

立方体の檻みたいな形

枷と鉄球をぶら下げた

牢獄の中の囚人みたい


規則的な生活を繰返し

無期限な労働を繰返し

逃亡先は穴ぐらの中で

そこも今は涙で溢れて


何もないから逃れない

何もないから守れない

何もないから壊せない

自分自身でいられない


こんな事なら壊れたい

心の中全部凍らせたい

生き続けても仕方ない

真白な夜に呑まれたい


言葉なんてさ必要ない

伝わらないさ必要ない

機械仕掛けの人形なら

わたしである必要ない


永遠の夜がここにある

凍った朝がここにある

抜け殻の躯ここにいる

神様だけがここにない


そこにいたの あたし

そこにいたのはあたし

ここにいないのわたし

どこにもないのわたし

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― 新着の感想 ―
[良い点]  始めから終わりまできれいに一列。  すごいです。 [一言]  逃げられず守られず壊せない現状に、自分であることを保てずにいるくらいなら。  いっそ何も感じないほうが楽なのかもしれませんね…
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