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殉職

作者: ムラカワアオイ

殉職に生きてみる。

役者は揃った。きれいごとだけなんかでは自分自身になれない。


眠れなかった今夜。

もうすぐ夜明け。昨日、見た夢。もう一人の自分に悩みを話す、敦子が38人、教室にいた。

夢の中、俺は廊下で疲れ果て、

アナーキーなことをしていたみたい。


罪人は自由と勝手を勘違い。

虹を渡る。哀しきかな、虹は消える。敦子は敦子を愛せないと教室から、

出ていった。38人の敦子。

嗚呼、何気にトマト、食べたい。


人類の悩みを全てとは言えないけれど、

地球全てをミックスジュースにしてしまうのか。

池内陽子を描きたい。

傷つけてばかりだった十代。


朝が明るく。コンビニへ、コンビーフを買いに雨の中、傘の準備。


イケル。

モラッタ。芸術はエゴじゃない。小説は他人になることじゃない。

自分自身になるもの。

精神。精神。精神。精神。プリンターのインクを替える。


殉職。


本来は本来でいい。

池内陽子を聴きながら、涙を流してしまった。


とても、優しい人。

優しい歌声。雨の南駅前。

サア、ヤラマイカ。

サア、ヤラマイカ。俺の指は絵の具まみれ。

この、世界で。俺達、毎日、命サラシテ、生きとんじゃ。

足首の傷。アウトローだなんて。

左右上下もなく、地球は動く。詩人の意味、生きとんじゃ。


殉職。

お前はここまで、よく、やった。

踏ん張ってるじゃないか。たまには、休めよと、天国のあいつが言ってる気がして。


殉職したら俺は優美子になる。


殉職。裸体。リズム。あの世。きまぐれ。スピード。


体、張って生きとんじゃ。椅子に座ったままだと何も始まらない。


クサッタモノは、もう、捨てた。


殉職。


さあ、コンビーフをカジル時間。


ツカミに今日も俺は行く。


詩人の血が俺を動かす。俺の仕事は、この世の切符切りに過ぎない。


どんな惑星なのであろうか地球は。

まだ、未知だ。可能性を地球に抱き、笑い苦しむ、俺がいる。


街路樹で池内陽子を聴いていたい。


齢44の俺。

誰かにそりゃ、甘えたいよ、俺だって。


散らかったいつものワンルーム。

嘘もかしこもない言葉達。ただ、ひとつだけ、俺がみんなに言えること。


俺は言葉屋。

詩人の血が動かす本能と反応時間を求め続けているだけ。

言葉屋、嘘吐けず。


サア、ヤラマイカ。

サア、ヤラマイカ。。


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