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悪役令嬢に転生したおっさんだけれど、やっぱり王子より女の子の方がいいよね  作者: 於田縫紀
第5章 魔法大会と発●期

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第59話 友達だから当然だよね

 私が予測している事案、それは発情期だ。

 獣人にはエルフや普人、ドワーフと違い発情期がある。人によって異なるが概ね1年に1週間から1月程度の間、性的刺激に過敏な状態となるらしい。


 ゲームでは2年の魔法大会期間中の朝、ナージャに扉越しに声をかけた際、

  ① 『心配なので扉を開ける』という選択肢を選ぶ

  ② 2日目以降、声をかける際に食べ物を持っている

というどちらかの条件で、主人公(リュネット)がナージャに襲われるシーンに突入してしまう。


 こうなると

  ① 主人公(リュネット)の聖属性魔法の適性が大幅に下がる

  ② 5割の確率で現場が目撃され、醜聞が広がる

なんて事になり、ゲームクリアの大きな支障になるのだ。


 何故食べ物を持っているとこうなるのか。これはナージャが閉じこもっている間、部屋の中においた備蓄しか食べられなくてお腹がすいているから。食欲に負けてつい扉を開けてしまい、そうしたら性欲も……という訳である。


 なおそんな場合、獣人社会ではどうやって性欲を抑えるのか。同性の家族や友人等が協力して発散させるのが一般的らしい。

 男性の場合を考えると地獄絵図しか思い浮かばない。でもBL脳の女子にはご褒美なのだろうか。


 でもまあつまりはそういう事なのである。百合ビッチ的にはまたとない機会。だから私は食事の後、皆と別れ、売店でナージャが好みそうな食べ物を買い込んだ後、女子寮へ。

 自分の部屋で着替えた後、渡り廊下を通って女子寮の一般区画へ。


 ナージャの部屋は一般区画1階にある。部屋の広さと作りは上級貴族用と変わらない。何せ他国からのお客様だから。一般区画にあるのは警備上の措置の関係で、自国の上級貴族や王族と同じフロアにしない為だ。


 だから本当は従者等も連れて来れる部屋の広さがあるのだが、獣人の文化と教育方針の関係でナージャは1人でこの部屋にいる。風呂等も部屋にあるのだけれど共同施設の方を使っている状態だ。普段は、だけれども。


 ナージャの好きそうな肉系サンドイッチ、匂いがするチーズなんてものを持って、女子寮1階の部屋の扉をノックする。


「ナージャ、アンですわ。朝食も食べていらっしゃらないだろうから買って参りました。開けて下さいな」


 中の魔力が動いた。


「だ……駄目にゃ。アン、今すぐ逃げるのにゃ……」


 おっと、中でナージャの理性が必死に戦っているようだ。間違いなく予想通りの状態。なら理性にちょっとだけお休みを与えてあげよう。


「大丈夫ですわ。私は何が起こっているか知っていて、そのつもりで来たのですから。服もラフで脱ぎ着しやすいものですし」


 多少乱暴な行為に及んでも惜しくない程度の服に着替えて来た。あと多少傷が出来ても治療魔法で対処可能だ。つまり私は全て準備が出来ている。


「駄目にゃ。アンに嫌われたくないにゃ」

「嫌うなんて事はありませんわ」


 ナージャの理性、なかなか頑張る。でもそろそろ私の方が我慢できなくなりそうだ。期待値は既にガンガンに上昇中。だからナージャ、諦めてヤらせろ! ってこっちの方が欲求不満で理性に乏しいような……

 ええい気にしたら負け、ここは魔法で強行突破だ!


 寮の部屋の鍵は内側からはノブで開けられる。風魔法でちょいと動かして、扉を開けてさっと中へ入って、そして閉める。


 ナージャ、寝間着が思い切り乱れていてかなりエロい。自分で散々慰めたが我慢できなかったという感じだ。顔も上気してほんのり赤くなっている。これはたまらん。私が我慢できない。


 持ってきた食糧入りの袋をさっと近くの台の上に置き、ナージャを抱きしめる。ああこの胸の大きさと柔らかさがイイ! ちっぱいも好きだけれど大きいのもやっぱりいいよね! 


 身長差があるのでやや膝を曲げた状態で顔の高さを合わせ、もう一度ぎゅっと抱きしめるとともにナージャの唇に私の唇を重ねる。そのまま舌を通しつつ、抱きしめた左手をナージャのお尻に回し、膝を伸ばして抱きかかえ、そのままベッドへ。

 押し倒すように2人で横になると、右手を布地と皮膚の間をまさぐらせて……


 (2時間ほど自主規制)


「アンがこんなにえっちだなんて、知らなかったのにゃ」


 ぐったりしているナージャがそんな事を言うので指先でちょいちょいと悪戯。

 ナージャは可愛い声をあげた。


「エッチな私を知って嫌いになりました?」

「そんな事ないにゃ。むしろもっと好きになったのにゃ」


 可愛い事を言ってくれる。お礼に軽くキス。


「こういう場合は気にしないでくださいな。ナージャは可愛いですし、獣人に発情期があることも、その際どうするかについても知っていますから」


 実際確かにナージャは可愛かった。あと乱暴という事も無く、どちらかというと受け身だった。これなら今晩リリアを連れてきても大丈夫だろう。3人で思い切り楽しめる。うひひひひ。


「あと普人は年中が発情期ですのよ。人にもよりますけれど」


 普人とはエルフやドワーフ、獣人がいわゆる普通の人間を指す場合に使う言葉だ。ちなみに普人自身は一般的に自分達を人間、他を亜人と呼ぶ。でも私はその呼び方を好きではない。自分達以外は人間ではないという感じで。


 さて、本当はこうして可愛いナージャを堪能していたい。その気になれば1週間位こうやってエロエロ出来る自信もある。でも皆も待っているし、ここは一度区切りをつけておこう。


「それでは軽く食べて、それから皆様のところへ参りましょう。ナージャが一緒の方がやっぱり皆さん嬉しいと思いますわ。もう大丈夫ですよね、外へ出ても」

「今日は多分大丈夫なのにゃ。でも……」


 ナージャ気にするな。私が機会を逃すはずが無いだろう。


「勿論今夜も付き合ってあげますわ。この期間が終わるまでの間、毎日」


 今夜はリリア同志も連れてこよう。

 貧乳ロリと巨乳ケモロリの食べ比べ、夢の百合3Pだ!


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