登場人物・設定等
以前途中まで投稿した『悪役令嬢に転生したおっさんだけれど、やっぱり女の子の方がいいよね。』を全面的に書き直したものです。間隔は不定期ですがGW中に第88話まで投稿します。なお完結は第92話で、5月14日前後になる予定です。
■■■ 登場人物 ■■■
○ アンフィーサ・レナルド・フルイチ
文官の名門フルイチ侯爵家令嬢。この小説の主人公。
○ リリア・グレンフルト・マノハラ
マノハラ伯爵家長女(長子)。攻撃魔法が得意で、血族遺伝の水属性超級魔法『エターナルフォースブリザード』を使用可能。それ以外でも攻撃魔法に関してはどの属性でもそつなく使える。ただし補助系の魔法及び算術の勉強はかなり苦手としている模様。
○ ナージャ・ヨハン・シラクスラ
猫の獣人。王国には国交に伴う交換留学生として来ている。本当は獣人の国タイシャルテを構成する連邦国の王族の1人なのだが外見と言動のせいで誰もそう意識していない。
○ リュネット・サーベイ・タクボ
タクボ男爵家の令嬢。3女という事もあり王都では無く領地に近いハマーダで育ち、更に聖属性魔法を施療院で訓練していた事もあり言葉使いが貴族子弟らしくない。ゲーム『プリンセス・リュミエール』の主人公でエンリコ殿下と結ばれる筈だった。
○ ナタリア・イワノ・キロハラ
キロハラ子爵家の次女。リリアの付き人。
○ マリアンネ・レラ・インバラ
武官の名門インバラ侯爵家令嬢。アンフィーサより1学年上。かなり個性的な人物とされている。
○ アニー・ララファ・インフォ
実家は勲爵士家で、世襲の貴族では無い。マリアンネ様の親友兼護衛兼お付き抑え役。物語では詳しく書かれていないが、実家が世襲貴族ではない事で結構苦労している。世襲貴族ではない分元々の魔力はかなり小さいが、それ以外はそつなく何でも出来る優等生。
○ エンリコ・オルチネス・イルミワ
第二王子殿下。アンフィーサ達と同じ学年。女子だけのパーティに入ってきた事を除けば、魔法も勉学も外見も優秀で、判断力もあるという優れもの。そこが逆にアンフィーサの気に障ったりもするのだけれども。
○ オリョール・オルチネス・イルミワ
現国王陛下。このままではいけないと思う気持ちと改革しようという意思はあるのだが、貴族の抵抗にあってなかなかうまくいっていない。
○ アターシャ・オルチネス・イルミワ
現国王妃陛下。この国では王妃は殿下ではなく陛下となるので念の為。伯爵家の出身でオリョールとは国立学園の学生時代に知り合った。王妃となる直前まで国立研究所で魔法の研究をしていた。
○ カンナミ・オヌキ・サクラエ・ゴウト
特級冒険者にして王立学園の教官、更には巡検使長なんて役職までもっているよくわからない人物。裏設定ではオウタ公爵家の三男だったりもする。だが知識を求めて王立学園時代に出奔、以来冒険者として十数年を過ごす。国王陛下であるオリョールは学園時代からの親友だが、人前では部下または任務を請け負った特級冒険者として接している。
○ カクダリア教官
フルネーム不明。伯爵家の3男で魔術の教官。伝統的な魔術の信仰者で呪文第一主義を唱える。40代くらい。この物語の90話以降に左遷された模様。
○ チガリネ教官
フルネーム不明。伯爵家の次男だがそれなりに才能はあるらしい。しかし若すぎて権力は無い。サクラエ教官の手下扱いされている。
○ ルスラン・グレンフルト・マノハラ伯爵
リリアの父親。マノハラ家は武門の名家だったが、何代か前に官位官職を追われ、現在は領地経営に専念している模様。
この話では彼のエピソードはほとんど出てこないがそれなりに有能らしい。娘のリリアにはすごく甘い。
○ マーティン
伯爵家の三男。エンリコ殿下のお付き格だったがいつの間にか忘れ去られた。
○ ミロン
伯爵家の次男。扱いはマーティンと同じ。
■■■ 地名・国名等 ■■■
○ カワルマタ
イルワミナ王国の王都。この大陸を流れる大河ゴガーワ川の中流にある。
○ イルワミナ王国
この物語の舞台となった国。ここウン百年平和過ぎて制度疲労を起こしている。だが平和なのとそこそこ国力があるのとで現状では何とかなっている。
○ タイシャルテ連邦
イルワミナの東隣にある獣人の国。獣人による小国家の連帯による連邦制をとっている。ナージャはここの連邦を構成する国家のひとつの王族。
○ アルキデス教国
ヴァルサルデ正教会の教えの元に統一された宗教国家。世俗を治める国王と正教会は一応分離されているが、実際のところ王家は正教会の傀儡に過ぎない。
位置的にはイルワミナの南に隣接する。
○ ギーザーン
イルワミナ国最大の迷宮がある模様。
■■■ その他 ■■■
○ プリンセス・リュミエール
通販で投げ売り価格で売っていた乙女ゲーム。なので美少女ゲームに飽きたおっさんが気分転換で買ってやってみた。主人公はリュネットで、最終的にはエンリコ第二王子と結ばれ、国を悪くしている旧弊貴族を倒して国を立て直すというゲーム。RPGよろしくHPやMP、ATK等の能力値があったり、魔獣や魔物と戦ったりなどコンセプトがごちゃごちゃで、それ故売れ残り安売りをしていた模様。
この世界とこのゲームの関係は今の処不明。登場人物や国の設定はほぼ同じだった筈だが、アンが色々やった結果、最後にはゲームとはかなり異なった状態になっている。
○ 超級魔法
かつて大陸を救った勇者が使用したと言われる強力な魔法。勇者の末裔に血族遺伝で伝えられる。本来は地、水、雷など属性ごとに最強の攻撃魔法を超級魔法と呼称していた。
なお勇者の時代から現代まで数百年の年月が経った為、勇者の血族も現在ではあちこちにかなりの数存在している。そのため同じ属性の超級魔法が複数の家に伝わったり、同じ属性の超級魔法でも全く異なる魔法であったりという事も普通にあったりする。
○ 冒険者ギルド
かつて大陸を救った勇者が、国を超えて世界を救うために組織したと言われている。そういう意味では正教会と似たような始まりだが、あり方は180度異なり実際的かつ公平な組織として現在まで続いている。故に正教会とは非常に仲が悪い。
ただ各国に広まる過程である程度国の権力者とも手を結ぶ必要があったため、無能な者もある程度はいたりする。その辺は通常は当たり障りのない閑職につかされているのだが……
○ 商業ギルド
商業関係者の互助組織。この大陸では冒険者ギルドから経済面の救済及び互助のために派生したとされている。冒険者ギルドとは今でも協力関係を保っている。
○ ヴァルサルデ正教会
かつてこの大陸に降臨した神、勇者、聖女の教えを伝えるために作られたとされる組織。だがその実態は他宗教の迫害や自宗教内の非主流派の弾圧など真っ黒けである。
以前は治療魔法や回復魔法を独占していたが、福音派を弾圧した際、中級までの治療魔法や回復魔法の知識と技術は各国へと流れた。それでも特級治療魔法や特級回復魔法の知識や技術については未だに正教会が独占している。
福音派の弾圧の責任をとって、頂点である大司教が退位した後、ここ数十年の間は大司教位は空席となっている。その為枢機卿12名からなる枢機卿団の首座位が事実上のトップとなっている。