表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうを知ろう ~小説家になろうをグラフ化してみた~  作者: ゆうゆう@なろうデータ収集卿
12章 なろう作家の成り上がり
30/36

人気作品を知ろう

ここでの人気作品の定義:総合ポイントが1万pt以上の作品


☆データ情報☆

※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。

※作品情報->なろう小説API

※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。

「さて、今回は小説家になろうの人気作品について見ていこう。ここでの人気作品の定義は総合ポイントが1万pt以上の作品だ。小説家になろうでは、この1万という数値は一つの目安にもなる。いわゆる上流作家と言われる存在の目標値として使われる。今回は1万ptに到達した作品の傾向について見ていこう」


「1万ptですかー。まだまだ遠いけどいつか到達したいところです」


「そのいきだな。まずは全体の割合について見ていこう」


挿絵(By みてみん)


「0.5%ですか。やっぱり少ないですねぇ。ほぼほぼ頂点って感じですね」


「集計時点で1万ptに到達している作品は約3千作品だった。小説家になろうの0.5%に相当する。ここまで来るとかなり少ないな。1万ptの作品を書いた作家数も調べてみた。いわゆる上流作家というのはどの程度いるのかな」


挿絵(By みてみん)



「1.1%ですか。20万人いて2千人なんですね」


「約2千人。それが上流作家の数だな。このあたりの作家が小説家になろうの頂点に位置しているといってもおかしくはないな」


「うーん、そこまで到達するのは大変そうです。短編でも入れるんですか」


「気になるところだな。到達作品の内訳も見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「ほとんどが連載か完結ですね。短編って100もないんだ」


「97%は連載か完結作品だ。短編は88作品だけだ。いくら評価ポイントが入りやすいからと言ってさすがに1万ptまで行く作品は少ない。ほんの一握りだな。通常は連載でランキング入りして、ブクマを稼いでいくパターンとなる」


「だいたい分かってきました。なろうのシステムってやつを」


「入った作品の数を投稿年度別にも見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「かなり昔の作品はほとんどないんだ。2009年くらいから増えていってますね。ただここ最近はそんなに変わらないんですね。毎年500作品くらいなんだ」


「そのようだな。どんどん増えているわけでもないようだ。2018年も3か月分を考慮するとそれくらいだろうな。これもランキングと同じだな。1万ポイントに到達するためにはランキングに乗り続ける必要があるからな。枠が限られているからそこまで増えないみたいだ」


「いかにして露出するかが大切なんですね」


「大体の傾向はつかめたか。では次にジャンルだ。どのジャンルが多いか見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「もう予想済みですね。半分がファンタジーなんだ。その他。0.4%って……」


「ランキングに載らないとここまでいけないからな。ランキングに載りやすいジャンルが当然多いぞ。小ジャンルごとにも見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「ハイファンタジーがすごい。そしてその他ジャンルの少なさ……童話や詩なんか0ですね」


「対象となる読者が多くないと1万は厳しいからな。異世界恋愛、ハイファンタジー、VRゲーム。このあたりが定番だな。ではこの数をそのジャンルの投稿作品数で割ってみよう。割合としてはどのようなものか比べてみる」


挿絵(By みてみん)


「VRゲームがすごい」


「どうやら割合として、一番高いのはVRゲームのようだ。VRゲームに投稿される作品のうち6.5%は1万ptに到達している。約13作品に1作の割合だな。続いて異世界恋愛だなこれも5%は1万ptだ。ハイファンタジーや歴史もそこそこ多いな」


「やっぱりそのあたりのジャンルなんだ」


「人気ジャンルというのもあるが文字数を稼ぎやすいのも理由の一つだ。文字数分布も見ていこう」


挿絵(By みてみん)


「え、全体の分布と全然違いますね。明らか文字数が多い方に固まってます」


「1万ptを越えた作品のうち半数が30万文字以上だ。85%は10万文字を越えている。それ以下のは大体が短編だな」


「全体は3千文字が多いのに対照的ですね。100万文字以上も普通に多いです」


「100万文字を越えているのは全体の約25%だな。1万pt以上の作品の4作に1作は100万文字以上だ。それくらい顕著けんちょに違いが現れる。さて次は1話あたりの文字数も見ていこう」


挿絵(By みてみん)


「これも全然違いますね。2千文字~7千文字に固まっていますね。全体より多い文字数になってます」


「そのようだな4千~5千文字付近を頂点として分布しているな。その付近が区切りとして読みやすいのかもしれない。タイトル文字数もどうなっているか見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「こっちも長文の方向に増えてますね。なろう全体だとほとんどが10文字以下ですけど、1万pt以上だとタイトルが長い作品が多いですね」


「どんな物語か分からせるためにはある程度の文字数が必要だからな。どうしても長文になりやすいみたいだ。やはり長文タイトルにはそういった効果があるようだな。あらすじも見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「これも違いがはっきり出てますね。300文字付近に頂点がきてますね。やっぱりそれくらいで書かないとみてもらえないんですね」


「小説を飲食店だとすると、タイトルとあらすじは看板とメニューだからな。対象となる人が店に入るための情報がないといけない。この店はこんな料理を出していますよって書いておかないと、まず入ってもらえない。


 ここが一番重要だな。内容がいいのは当たり前で、まずは読んでもらわないといけない。仮にものすごく面白い小説だとしてもどんな中身か判断できなければ人は手に取りもしないだろう」


「まずは見てもらわないとお話にもならないですからね。なにも始まらないです」


「ランキング対策としてもこれは言えるな。ランキングに載るためにはあらすじとタイトルに凝ることは必須項目だな。中身がよければタイトルやあらすじがどうでもなんて言い訳にしかならない」


「見てもらうための工夫か。頑張らないとです」


「これはマーケティングやコピーライティングの手法を学ぶとよいと思うぞ。いろいろな分野にも応用可能だ。さて、あとは連載期間も見てみよう」


挿絵(By みてみん)


「やっぱり長期連載しているんですね」


「ほとんどが1ヶ月以上連載している。短いのは短編もしくは一気に投稿した作品だな半分は1年以上連載している」


「やっぱり長期連載なんだ」


「なろうで人気になるためにはやっぱり書き続けなければいけない。よくポイントが高くなるとエタるというが実際のところは違う。全体とも比較してみよう」


挿絵(By みてみん)


「高いポイントの方が連載割合も完結割合も高いですね。更新停止割合は少ないです」


「まず全体がエタリやすい。これが重要なんだ。それと比較すると高いポイントの作品は完結しやすいいし、エタリにくいし更新も多い。


 小説家になろうで人気になりたかったら、対象読者が多い作品を書き、どんな内容かが分かるようにタイトルとあらすじを書き、定期的に投稿し連載を続ける。当たり前のことを当たり前にやる。それが大事なようだな」


「分かりました! 私も到達できるように頑張ります!」






1万ptに到達しているのは小説家になろうではほんの一握りの作品です。

その内訳はやっぱりファンタジーが多い。でも他のジャンルでも入れないことはないんですよね。


到達できる作品は読者が入りやすい工夫がされています。

また文字数も多いし連載もきちんとします。


それだけのポイントになるためには、それなりの理由があるのですね。




※今回の章の元ネタ

『盾の勇者の成り上がり』

https://ncode.syosetu.com/n3009bk/


2012年10月連載開始、2013年10月本編完結。現在は槍の勇者のやり直しを連載中。

書籍化、コミカライズされ、テレビアニメは2019年に放送予定。


ーあらすじー

盾の勇者として異世界に召還された主人公。

冒険三日目にして仲間に裏切られ、信頼と金銭を一度に失ってしまう。


他者を信じられなくなり、地位も評判も最底辺へ。

そんな主人公が底辺から成りあがっていく物語。

ーーーーーー



地位も最低、評判も最悪。他者も信用できない。


そんな不遇な主人公が強くなっていき、仲間ができ、徐々に認められ

最後は世界を救う成り上がりの王道ファンタジーです。


ーー


そして外伝にあたる、槍の勇者のやり直しもお勧めですぞ!

こちらはループものにして、無双ものですな。

書籍化、コミカライズコミカライズされていますぞ。


未来からあなたに恩を返しに来ました。お義父さん。

フィーロたんの笑顔を見るためなら俺は何度でもやり直しますぞ!


多分こっちはコメディですぞ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ