ユーザーについて知ろう2
☆データ情報☆
※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。
※投稿数->ユーザー検索欄(全数検査)
※お気に入り登録率、活動報告使用率->ランダムサンプリング2.2万件 全数調査ではないため多少は誤差が出ます。ただし、137万に対しての2.2万件のぬきだしなので、95%信頼区間での誤差は1%以下です。その程度の信頼性だと思ってください。
※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。
「さて、後半戦は『活動報告』、『お気に入り登録』、『作品投稿数』を見ていく」
「私、『お気に入り登録』が気になります!」
「まぁ、そんなに焦るな。全部出てくるから。まず初めに活動報告使用率からみていこう。これも例によってサンプリング調査になる。それだけ注意してくれ」
「ふむふむ、えっ! 6%? ほんとですか? なんだか、もっと使っているかと思ったんですけど」
「あぁ、これは全ユーザーだからな、作者限定にすればこうなるぞ」
「33%。あっ、そうですよね。ほっとしました。あー、でも使っている人は3人に1人位なんだ。ふーん」
「どうやらそこまで使う人もいないようだな。それでは、累積度数も見てみるぞ。1回でも活動報告をした人の集計だ」
「うーん、1回だけした人が30%ですか。10回くらいで70%になるんですね」
「半分の人が3回くらい使っているな。100回以上使っている人は3%だな。この結果から分布の推定も見てみよう」
「やっぱり少ないんだ」
「活動報告を使用した人数は推定で約9万人だな。100回以上行っているのは3000人程度だと思われる。活動報告は週1回や月に1回程度の人も多いからそこまで回数使っている人は少ないようだ。途中からしなくなる人もいるからな」
「実は私もそんなに使ってないです。常連さんがいっぱいいたら賑わうのでしょうけど……私のところにはあまり人は来ませんからね……」
「そういう時は活動報告巡りをしてみるといいぞ。割烹職人や割烹芸人と呼ばれる愉快なユーザーもいる」
「割烹職人?」
「割烹とは活動報告の略称だ、そして割烹職人とは活動報告を使って人とは違うことをする天才的なユーザーのことだ。活動報告で漫才をしたり、絵を描いたり、小説を書いたり、分析したり、コントをしたり、ずっとも……いや。何でもない」
「?」
「割烹には他にも作品紹介や投稿作品の裏話や設定、ネタ報告をしている人もいる。あと『バトン』というものもあるぞ」
「バトン?」
「リレー方式の質問のことだ
バトンの種類はいくつかあり、内容はバトンによって違うが、
自己紹介、代表作、お薦め、コツ、好きな作家、お気に入りのキャラクター、ユーザーネーム、注目作品、自分に似た芸能人、座右の銘などの質問に活動報告で答えるようになっている。
その答え方も個性があって面白いな。バトン探しも面白いぞ」
「はぁ、いろいろと使い方があるんですね」
「そうだな、あと活動報告ではHTMLタグが使える。それを使えばさらにアレンジすることができる。これについてはエッセイで説明しているものもあるから参考にするといいだろう」
『【割烹を彩る】需要があるみたいなので作ってみました』
※https://ncode.syosetu.com/n3663eo/
「へぇ、あとで見てみます」
「うむ、では気を取り直して、お気に入り登録数を見ていこう。まずは登録している人の割合だな」
「20%なのかぁ。案外していないんだ」
「非公開も選べるからな。ブクマと同じように10~20%くらいはいるんじゃないか。そして累積度数も観てみよう。1人以上お気に入り登録している人の集計だ」
「1人が30%かぁ。ほとんど1人なんだ。3人以下で半分ですかー」
「お気に入り登録は最大200人までできるがその半分の100人登録している人が3%だな。限界まで使っている人はあまりいないようだ。分布を推定するとこうなるぞ」
「うーん、50人以下が大半って感じかなー」
「お気に入り登録を1人でもしているのは約30万人だな。ただし非公開は入っていないからもう少し多いな。さすがにその割合はわからない。正直調べようがない。まぁ非公開ブクマと同様ならこれより10%程度多いくらいだろうな」
「ということは貴重なんですね逆お気に入り登録されるって」
「まぁ200人までしかできないからな。その枠を使うってことはそこそこ期待されているのかもな。では、最後に投稿数だ。まずは1作品以上投稿したユーザー割合を見ていく」
「ああ、これは前に出てきましたよね。作者率ですよね。うーん、それにしてもすくないですね。書く人ってそんなにいないんだ」
「読みにきている人が大半というわけだ。そして投稿数も見ていく。ちなみにこれは全数検査だ」
「ひょえー! 1作だけで60%なの! みんな全然書いてないんだ」
「どうやらそのようだな。分布も見ていくぞ」
「1作品だけ投稿した作者が12.3万人かぁ。10作品以下がほとんどなんだ。11作品以上書いている人って1万人もいないんだ」
「どうやらそのようだな、小説家になろうの作者は20万人くらいいるが、大半は1作品のみ投稿している。100作品より多く書いている人で0.1%だな。200人くらいしかいないぞ」
「これがなろうの現実なんですね」
「ユーザー機能をフル活用している人はかなり少ないようだな。一番使われているのがブクマだな。それ以外は半数も使っていないな。レビューに至っては1%のようだ」
「いっぱいユーザーがいてもブクマや評価が付きにくいのはそのせいなのかもしれません」
「せっかくいろいろな機能があるから使ってみるのもいいかもしれないな」
「私、もう少し使ってみます!」
今回はユーザー全体の活動度を見ていきました。小説家になろうには多くのユーザーがいるんですが大量にブクマ、評価している人って実は少ないんですよ。
登録しないで作品を読んでいる人も多いから、ブクマや評価をされなくてもそれほど気にしなくてもよさそうです。ついたら儲けもの、程度でいいんじゃないですかねぇ。
もし、好きなジャンルを盛り上げたいのであれば、ぜひブクマ、評価、レビューをしてみてください。ちなみに私はエッセイジャンルが好きなのでブクマ、評価いっぱいしてます。
※今回の章の元ネタ
『公爵令嬢の嗜み』
https://ncode.syosetu.com/n1337cn/
2015年2月に連載開始、2017年9月に完結。
書籍化、コミカライズ済み。
悪役令嬢にして内政もの。
ワーカーホリックな主人公が乙女ゲームの世界に転生して、転生先でもお仕事するお話です。
ーあらすじーー
私は乙女ゲームの世界の公爵令嬢に転生したらしい。
でも、記憶を取り戻した時には既にエンディングを迎えてしまっていたようだ……。
私は婚約を破棄され、設定通りであれば教会に幽閉コース。
さて、どうやってここから挽回しようかしら?
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領地改革しながらいろいろな問題を乗り越える物語です。
キャラクターが生き生きとしていて読んでて楽しい。
働きすぎな主人公と仲間たちの関係が素敵です。
伏線も多くありますが、最終的にはきちんと回収され、綺麗に完結しています。
文章力は高くて読みやすい。心理描写も緻密で少女漫画を読んでいるよう。
とても完成度が高い作品です。
一読してみてはいかがでしょう。




