感想について知ろう
☆データ情報☆
※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。
※感想->各小説の小説情報欄(感想数はなろう小説APIでは提供されていない)
※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。
「今回のテーマは感想だ。ブクマや評価と同じように全体の傾向を見ていこう」
「感想って欲しいんですけど、なかなかもらえないです! 感覚的にはポイントやブクマよりハードルが高いような気がします」
「小説家になろうには、集計時点で約360万個の感想が存在している。ブクマや評価に比べると1桁少ない。ブクマは約5900万個だから10分の1以下だ。ということで、まずは感想の有無をみてみるぞ。1個以上感想をもらえた作品について集計してみた」
「うわー、感想なしが68%って……」
「小説家になろうの作品のうち、3作品に1作しか感想が書かれていない。ではもらっている作品はどれくらいもらっているかも見てみよう」
「左端により固まってますね。10個以下が大半なんだ……」
「そうだな。10個以下が96%だな。100個を超える感想をもらっている作品は1%未満だ。これについても種別ごとに累積度数を見てみよう」
「完結しても半分は感想ないんだ……」
「逆に言うと完結作品の半分は感想をもらえている。一番もらえにくいのが連載だな。75%の連載作品には感想がない。短編は0が67%で2個以下が90%だ。10個以下が99%で短編で10個以上感想をもらっている作品はほぼいない」
「そっかぁ……」
「これが感想の現実だな。ブクマやポイントがあっても感想が書かれないというのも納得だろ。では、ジャンルごとにも見ていこう。どのジャンルに感想が多いのか集計してみた」
「やっぱりファンタジー。なんだか、慣れてきましたね。実家のような安心感です。あ、でも恋愛は少ないんですね」
「感想の半分以上がファンタジー作品につけられている。ポイントやブクマとは違って恋愛はそこまで多くないようだな。小ジャンルごとに分けてみよう」
「ハイファンタジーが凄いことになってます!」
「気軽にコメントしやすい作品かどうかもあるがな。1作品当たりの感想数でグラフ化するとこうなる。感想数をそのジャンルの作品数で割ってみた」
「今度はVRゲームがびょーんってなってます! VRゲームが一番もらえるんだ。うーん、前回もそうでしたけどVRゲームってすごいんですね」
「1作品当たりの感想が多いのはVRゲーム、ハイファンタジー、歴史だな。つきにくいのは詩やリプレイ、純文学だな。ジャンルごとの感想数の割合も出してみるぞ」
「灰色が0個ですか……うーん0が多いです」
「0感想の割合が少ないのは異世界恋愛、歴史、VRゲーム、童話、エッセイだな。0感想割合が一番少ないのはエッセイだ。約半分の作品に感想が書かれている」
「えっ! なんで?」
「感想が書きやすいからな。エッセイは自分の意見などを述べるものだからな。それに対する意見、共感、反論などが書きやすい。ただ、批評、苦言などの感想も多い。それをもらって嬉しいかは別問題だ。さて、最後に総合ポイントとの相関も見てみよう」
「ポイントが少なくてもそこそこ書かれている作品もありますね。でもやっぱりポイントが多いと書かれやすいんですね」
「2,000ポイントくらいまではなだらかだが、それ以上になると急に多くなる。
では今回のまとめだが、感想を簡単にもらいたいならエッセイに投稿するのがいい。小説でもらいたいならVRゲーム、ハイファンタジー、異世界恋愛で連載して完結を目指すのがよさそうだな」
「感想を書きたくなるような作品を書くのも大変そうです」
「ただ、自分の応援している、続きの読みたい作品には積極的に感想を書くといいぞ。感想があまり書かれていない作品には特にな」
「何でですか?」
「感想というのは、見ていることを明示する行為だ。ブクマや評価は誰がしたか、たいていの場合わからない。しかし、感想は違う。誰が書いたかまるわかりだ。そのため見られてることを意識しやすい。その場合、更新頻度が高くなったり、感想で書いた推しの人物の出番が多くなったりする。感想というものは作家にとっては嬉しいもののようだ」
「あー確かに。そうですね、私も欲しいです」
「ただ、人気になると、批評コメントが増えたりもするからな。それで筆を折る人もいる。そこが難しいところだ。まぁ感想は毒にも薬にもなるということだな。もし、批評コメントが嫌なら感想欄にそういったコメントを消す旨を書いておくといいぞ。そうすると気軽に消せるからな」
「なるほど、でもまずは感想をもらえるとこから頑張ります!」
感想が多ければいいというものではないですが、自作品にコメントが付くと嬉しいですよね。
でも感想が付く作品というのは実はまれなのです。
ただ、いっぱいつくようになると批評コメもついたりして、難しいんですよね。
※今回の元ネタ
『本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~』
https://ncode.syosetu.com/n4830bu/
2013年9月より連載が開始され、2017年3月完結。
書籍化、コミカライズされている。
『このライトノベルがすごい!』の単行本・ノベルズ部門2018、2019の2年連続で1位。
私が小説家になろうで最も好きな作品。
これが無料で読めるとかやばすぎる。
----あらすじ--------
本が何より大好きな主人公が、本がとても貴重な異世界に転生してしまう。
本が少ない世界に絶望する主人公。
でも落ち込んでばかりもいられない。
本がないならどうする? 作ってしまえばいいじゃない!
目指すは図書館司書! 本に囲まれて生きるため、本を作るところから始めよう。
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個性的なキャラクター、世界観、文章力、物語構成は一級品。
特に心理描写が丁寧に描かれていて、感情移入が容易。
570万文字くらいあるけど、読むのが苦にならないです。
文字数で読むのをためらっているなら、まず『ルッツのマイン』まで読んでほしい。
それか漫画版を読んでみるといいと思います。
きっと読むのが止まらなくなります。
※注意 読み始める場合はあまり忙しくない時期に読みましょう。理由は読めばわかります。