番外編 小説家になろうの裏を知ろう3
☆データ情報☆
※今回の使用したデータは2018年10月13日現在のものです。
※作品情報->なろう小説API
※これらのデータは公式から提供されるものではなく、個人が集めたデータからの推測です。そのため実際の値から多少ずれがあります。ご承知おきください。
※https://auri.ga/5000generator/
「こんにちは! 小説家になろうの裏を知ろう3回目! 5000兆ブクマ欲しい夕です!」
「また、しょっぱなから飛ばすなぁ。5000兆って地球の人口超えてんじゃねえか」
「――21XX年、小説家になろうはユーザーID10京を突破。
AIによる翻訳技術の発達により言語の壁は打ち破られ、
世界はもとより、その勢力を宇宙まで拡大していた。
地球外の注目を大々的に浴びる小説家になろう。
そして、ついに5000兆ブクマを突破する作品があらわれる……」
「なんだか、壮大な物語が始まったぞ……」
「うーん、まぁ10京は言い過ぎですが、もしAI翻訳技術がシンギュラリティを突破したら1億くらいはあるかもしれないですね。英語圏を巻き込めばなんとか」
「まぁ夢があるのかないのか」
「あるに決まってるじゃないですか! 世界中の小説が読み放題! 夢がひろがりんぐですよ!」
「あぁそれはいいかもな。国によって特色が出そう」
「そうですね。きっと日本は変態な小説ばかりですよ! ふふふ、楽しみです。さぁというわけで、今回も小説家になろうの裏を見ていきますよ~。今回はブクマという事で、作者のブクマ事情を見ていきましょう。ブクマを制する者は小説家になろうを制すという言葉にもあるようにブクマは小説家になろうでは超重要なのですよ!」
「へぇ、そんな言葉あったんだ」
「今作りました」
「……」
「本編では『作品』に焦点を当ててましたが番外編では『作者』に注目したいと思います。1作者ごとに集計しています。それぞれの作者が得た最大ブクマや合計ブクマを調べました」
「なんか大変そうだな」
「そうでもないですよ。データベースさえ作ってしまえば、ボタン一つで作者と作品別に集計できますし」
「そうなのか、データベースはよくわからないが」
「そうなんですよ。意外と簡単なので皆さんやってみるといいですね。データ分析はいいぞ! ということでデータ分析の素晴らしさも伝えたことですし、そろそろやりますか。まずは小説家になろうの底辺、中流、上流作家の人数を数えました。こんな感じです。」
「底辺作家は17万人で93%……底辺がでかいなぁ」
「ここでの定義は
底辺作家:作品の最大ブクマが100未満
中流作家:作品の最大ブクマが100以上1万未満
上流作家:作品の最大ブクマが1万以上
としています。5chでの上流作家の定義は1万ポイントですが、被りが出るのでブクマにしています。中流作家は1.4万人、ブクマ1万以上の作品がある人は約900人ですね。ポイント的には三万くらいですかね」
「やっぱりそこまで到達できる作者は一握りなんだな」
「これを見るとまた涙が出ますよ(´;ω;`)ブワッ」
「2%の作者が、ブクマの88%を持っているのかぁ……というか下の方のピクトグラムが……」
「4千人の作者(2%)が5200万個(88%)のブクマを所持しており、10万人の作者(49%)が残りの700万個(12%)のブクマを分け合っています。10万人の作者(49%)はブクマがありません。これが小説家になろうの格差社会です」
「世界の所得分布みたいな感じだな……」
「ちなみに200人(0.1%)でブクマの30%を、千人(0.5%)で65%、2千人で75%ですね」
「なんたるブクマ格差社会」
「では次にブクマ100以上の作者割合を登録年度で分けてみました」
「意外と年度で変わるもんだな。2011年あたりが多いのな。なんでだ?」
「うーん、仮説でしかないですが、そのころは作者と読者のバランスが良かったんじゃないですかね。今は作品投稿数が多すぎて探せなくなっていますし、作者登録もかなり多いのですよ。そのころはちょうどいい感じだったのではないでしょうか。それとなろう系のテンプレができ始めてはやり始めた時期でもありますね。それらが影響しているのかなって思います」
「まぁ、いろんな影響がありそうだな」
「システムが複雑ですからね。次に0ブクマ作者割合も調べてみました」
「さっきのと逆かそれでも大半は0なんだな」
「1話だけ投稿して終わりという作者様も多いことを表してますね。この0ブクマ作者の大半は短編1回だけ、連載1話だけ投稿して音沙汰なしって人ですね。投稿のハードルが低い分だけそういう方々も一定数いるということです」
「そうなのか?」
「それを示すために活動歴ごとに底辺卒業率を出してみました。執筆日数は最初に作品を投稿してから、最後に更新をした日の期間です」
「やっぱり活動が長いとそれだけ卒業率も高くなるんだな。でも40%くらいで打ち止めなんだな」
「残りの人は短編メインだったり、ファンタジーや恋愛、VRMMO以外のジャンルで活動している感じです。特にブクマにはこだわってないんじゃないですかね。好きな作品を書いているのかもしれません」
「好きに書くっていうのは大事だよな」
「そうなんですよ。ブクマは確かにあると嬉しいかもですが、ブクマが付きやすい条件とかもあって、気にするとドツボにはまります。小説を書きたいから書いているのであって、ブクマが欲しいから書いているのではないのです!」
「本末転倒にならないようにしないとな」
「比べるのもいいですが、比べる相手を間違えないことですね。特にジャンル間で異なるので、ブクマされなくても気にしないことが重要です」
「それでも、ブクマが欲しかったらジャンルと種別を選んで、執筆を続けることが大事ってことか」
「継続は力なりですよ。ということで今回は以上また会いましょうノシ」
底辺とか中流とか上流とかありますが、あんまり気にしなくてもいいですね。
まぁ、書籍化を狙うのであればブクマは意外と重要ですよ。
次回予告
「せんぱ~い……」
「……どうしたんだそんなに落ち込んで」
「最近、連載を始めたんですよ。なかなか評価が付かなかったんですけど、昨日ようやくついたんですよ」
「あぁそれは良かったな」
「でも評価が2:1だったんです! あんまりです!」
「珍しいな。まぁ、そういうこともある。あんまり気にするな適当につけている人もいるからな」
「そうなんです? ちなみに平均とかどのくらいなんだろ」
「評価された小説の平均値は8.5だ。まぁ、これも色々と事情があるが……では次のテーマはポイントにするか。ポイントのあれこれを教えてやろう」
「8.5!? 平均値高い! 平均になりたい! 普通がいいです!」
次回、小説家になろうを知ろう「私、評価は平均値でって言ったよね!」