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安全地帯  作者: 夜月綺麗
3/5

私はハゲではない

読んでいただけたら幸いです!今回はアダムとイヴの学校での日常がメインです!

俺はイヴとの通学時、色んな男子の視線を浴びた。


そりゃあそうだ、、こんな俺の横に学年一の美少女がいるのだから。


道を通るたびまず一回見られる。そしてもう一回、、またまたもう一回、、ううっ、、そんな見ないでーーー!

イヴはどう思ってるんだ??あぁ、、視線には慣れてるか(美少女だから毎回見られるだろうし)



〜イヴの内心〜



ううっ!!さっきから女子の目が怖い、、、アダム学校内でもイケメンで有名だし、しょうがないけど、、、、いや、まぢで怖い!! まず一回見られる。そしてもう一度。またまたもう一度。そして睨まれる、、、、アダムはどう思ってるんだろう、、まぁ視線には慣れてるか(イケメンだから)。




「あ、あのさ、イヴ!」


「え、、え!?な、なに?」


イヴは驚いていた。


まさか、イヴも、、、



「す、少し、離れね??」


「だ、、、だね!そだね!」


そうして俺らは距離を開けながら登校した。



そうこうしてるうちに学校の門まで来てしまった。



「倒れてる人は、、いなそうね」


イヴはそういうことを言っている間にも、普通に生徒が門をくぐり校舎へと入っていく。


「みんな何事も無かった感じに校舎入って行くなぁ〜」


俺がそういうとイヴは



「まぁとりあえず教室行こ!!」


イヴは俺の手を引っ張って校門をくぐった。



イヴに手を引っ張られてる時やはり、男子の殺気と視線を感じた。


〜イヴの内心〜


ギャーー女子の殺気怖い!!!



「イヴ!!俺歩けるから!一人で行ける!だから、、その、、手を、、」


俺がそういうとイヴは俺の手を握ってることに気づいたのか



「な!な!なっ!!!!なによ!!」


イヴは急に顔を真っ赤にして俺の頬を



"バチーーン"



校舎内にイヴの平手打ちの音が鳴り響いた。



「な、な、なんでぇぇ!!?」



イヴは怒りながら教室へと向かった。



イテテ、、、あいつ手加減なしでビンタしやがって、、



あちらこちらで俺に対する笑いの声が聞こえてくる。



「 牧野さんと登校するから」


「慰夢様ー!」


「慰夢様に殴られるなんて羨ましい」


ん?なんか変なのもいるようだが気にしないでおこう。



俺は頬を手で押さえながら教室へと向かった。


階段を登り、角を曲がると俺の教室だ。何人ぐらい教室にいるんだろーな。


俺はそう思い教室のドアを開けた。



するとイヴが俺の方に来て



「お前なぁ、、、」


俺がさっきのビンタのことを言及しようとした瞬間


「ちょっと、来て」


と俺の腕を引っ張って教室から連れ出された。



「な、な、なんなんだよ!さっきから!」


俺がそういうと



「変なの、、、、」


は???


「何なんだよ!」


俺は少し怒り気味でイヴに言う。


「何か変なのよ、、あの出来事の事を聞いたら皆んな知らない。え、なにそれ!イヴどうしたの?寝ぼけてるの!?って笑われたり、、」


皆んながあの出来事を覚えてない?まさかこれも「TRAITOR」の仕業か。たしか、記憶を消す能力者がいるとかこうたら母さんが言ってたっけ、、



「多分それも「TRAITOR」の仕業だ、母さんが記憶を消す能力者がいるって言ってたろ、、恐らくそれでだ」


俺はイヴに説明した。


しかし、


「でも、殺された人達の事もわすれてるんだよ!!」


「なに!!?」


死んだ仲間を忘れる!?


「いや、、忘れる、、というよりも元々存在しなかったって感じになってるの!」


「どうなってるんだ、、!?」


俺とイヴが困惑してる時 俺のポケットから携帯のバイブが鳴ってる。


携帯を取り出してみると母さんからだ。

俺はすぐに電話にでた。



「おっ!美人のお母さんだよ〜〜!イヴちゃんち泊まってイヴちゃんに変なことしてないだろうね〜」


電話越しでも分かる絶対母さん今ニタニタしてる。


「し、し、してねーよ!!(して、、ないと思う)ってか!なんで俺がイヴん家泊まったのを知ってんだよ!!」


俺は図星をつかれたので返事に困って言葉が途切れ途切れになってしまった。


「お母さんはなんでも知ってるんだぞぉ〜 ︎ ︎」


母さんには構ってられない。ついでだから学校の事を聞いてやろうとしたら


「今学校にいるんだろ?」


母さんからその話を振ってくれた。



「あ、あぁ、、そうだけど」


てか、、ほんとなんで分かるんだよ、、



「なら分かったろ。こちら(TRAITOR)で対処しといたから〜それだけ〜)


「その対処のことなんだけど、、死んだ仲間の事も忘れるのか!?というより、皆んな存在を忘れてるみたいなんだ!」


俺の問いに母さんは冷静に答える。


「いいかアダム?能力は万能じゃない。能力に関わる出来事の記憶を消す時、関わった人の記憶も消さなきゃいけないんだ。もし、その出来事で死んだりした場合生きてる奴の記憶に支障が出る。だからその人の記憶からその人自体の存在を消さなきゃならないんだ。」


母さんの意見は大体わかった。けどそれじゃあ、、


「それじゃあ亡くなったやつは皆んな報われないじゃないか!!」


俺は学校にいる事を忘れ、大きい声で叫んでしまった。

廊下を通りかかる人の視線を大量に浴びた。そんな俺をフォローするかのように


「あ!気にしないで下さいねー!彼、厨二病なんです!」


とイヴが言った。


あんにゃろー、、



「アダム、前に私が言った事覚えてる?」


母さんが質問してきた。


「弱いから守れない。全員が全員守れるわけじゃないんだよ。たとえ世界で最強の力を持っていても全員を助ける事は出来ない。何処かで誰かが傷ついてるからね。けど1人助けるのと何もしないのでは大分違う。だから、強くなって1人でも多く人を助けなさい。いいね?」


俺はこの母さんの言葉に反抗することは出来なかった。


「じゃあ、イヴちゃんにもよろしくね!」


母さんはそういうと通話を切った。


通話が切れるのと同時に1時間目の開始のチャイムが校内を響かせた。


1時間目は数学の授業だった。


いつもなら俺の隣には高杉がいた。数学の時間はいつも教師の伊達が禿げか禿げじゃないかで討論していた。

しかし、今になっては机すらない。


あいつがいなくては伊達の禿げか禿げじゃないかの判決は出来なくなり迷宮入りになるだろう、、


高杉、、、皆んなお前の事忘れちまったみたいだぜ、、、


俺はそんな事を思いながら教室を見回した。


俺のクラスはちょうど半分ぐらい人がいなくなっていた。


そのせいか、変なところに謎の空間がある。


だが誰もその空間の事を気にせず授業を受けていた。


本当に皆んな忘れちまったのか、、、、?


俺は試しに前の席の人に話しかけた


「あ、あのさ」


前の席の男の子は俺の声に気づき振り向いてくれた。



「うちのクラスの高杉のアドレス持ってない?ほらあのムードメーカーの!」



俺の質問に男の子は困惑している


「え、、?高杉、、、?誰?」



俺は少しショックを受けた。



「あ、、いや、、なんでもない!気にしないで!」


俺がそういうと、男の子は不思議そうな顔をして顔を黒板の方へ向けなおした。



どうやら本当に記憶は消えてるみたいだな、、けどなんで俺は消えてないんだ?イヴも、、、能力に関する記憶ってことは、能力が芽生えてる人の記憶は消すことが出来ないのか?いや、、考えてもどうにもならない。また母さんに聞こう。


俺がそう思い、黒板の板書をノートにとろうとしたら小さく折り畳んだ紙が飛んで来た。


飛んできた方を見てみるとイヴがニコニコして俺に小さく手を振っていた。


紙を開いてみると、、



"伊達先生って禿げだと思う?"



「ハハハッ!!!!アハハハハ!!!」


俺は思わず笑ってしまった。いや、爆笑してしまった。

たいして面白くもない文だが、俺にとっては大爆笑ものだった。


いや、面白いのではなく嬉しかったのだ。まるで高杉が俺に喋りかけてるようで、、、嬉しかったのだ。


だが、今は授業中だ。静まり返った教室で急に大声で笑いだす人(俺)、、厨二病としかいえねー、、(さっきイヴが俺に厨二病言ったの正しかったな)


俺が笑い終わり顔を上げると、伊達が怒った顔で俺の前に立っていた。


「天草くん!君は何をしてるんだ!なんだね?その紙は!貸しなさい!」


伊達に紙を取られた瞬間全身の血が引いた。



「あ、いや!それは!違うんです!!それはイヴ、、牧野さんが!!」


俺は自分の容疑を晴らそうと必死に抗議した。しかし、、



「え、、?なに?どうしたの 天草くん。」



イヴめぇ〜〜、、あいつ、シラを切る気だな!!



イヴの言葉を聞いた伊達は


「牧野さん、これは貴方が書いたのかね?」


イヴに問いただす。



するとイヴはイスから立ち上がり、、


「私がそんなことするわけないじゃないですか!!しかも先生を侮辱するなんて、、許される行為じゃないですよ!」


凄い演技力だ、、、はぁ、、どうしたもんかね


イヴのこの勢いの便乗してクラスの男子も


「イヴさんがこんなことするわけないでしょ!」


「天草、テメーなにイヴさんに罪なすりつけてんだよ!」


「イヴさん!どうか私めを罵倒して下さい!!」



やれやれ困ったものだ、、、俺には味方がいないのか、??


この光景をみた伊達は俺に言った。


「天草くん、後で職員室に行こうか」



俺はただ頷くことしか出来なかった。



その日の放課後、俺は職員室でハゲに一時間みっちり説教をうけた。


「次こんなことあれば停学にするからな!」


職員室を出ようとする俺に伊達は言う。


「失礼しました〜」


俺は伊達の言葉を無視して職員室を後にした。


ったく、なんで俺がこんな目に、、、イヴのやつめ、、


いつもより足に力を入れて階段を勢いよく踏みつけながら俺は階段を降りた。


俺がちょうど階段をおりきったとき、携帯が鳴った。


相手は、、、イヴだ。


俺は電話に出て


「テメェ、、、ざけんなよ!なんで俺がこんな目に、、」


電話の向こうでイヴは大爆笑してる。



「お前なぁ、、、」



「いやぁ、、ハハッ!!あははは!あーーおかし!」


ん?近くでもイヴの声がするような、、


「だって、、、」


電話がきれた。


そして、横の壁の角からイヴがニヤケながら出てきた。


「伊達先生禿げてると思ったんだもーーん!」


はぁ、、まったくコイツは、、、だが、なんだろう。

イヴの笑顔をみると俺は何故か落ち着く。イヴの笑顔は俺の大きな慰めになっているのだ。


「俺も禿げだと思うよ」



高杉、、、、悪いな。


伊達が禿げか禿げじゃないか討論は禿げってことで決まったぞ。



「帰ろうイヴ」


俺はイヴにそう言うとイヴは俺の横に来て


「帰ろうかアダム!」


と言った。



高杉とイヴが重なって見えたのか、この時俺はイヴを守るため強くなる事を決意した。

高杉を守れなかったのは俺に力がなかったからだ、、けどもう同じ過ちはしたくない。だから俺はつよくなる。




「あれ、、?てか、俺自分の家なおってるはずだよな!?」


確か学校来る前おれんちもなおってたきが、、、


「あ!確かに、、、そ、それじゃあ、、、」


イヴは少し寂しそうな顔をしていた。



え?おい?え? これってまさか??まさか??

イヴの家にまだ泊まっても、、、?あ、いや、、俺は紳士、、



「俺は家に戻るよ、、また何かあれば連絡してくれ」


もうイヴの家に泊まる理由がない、、、これは仕方ないのだ、、


「アダムって料理できるの??」


イヴが俺の顔を覗き込むかのように顔を近づけ俺に質問してきた。



「え、、いや、、出来ないけど、、、」


料理なんてしたこともない。ましてや包丁なんて触ったこともない。中学の時の調理実習も風邪で休んだりしたから出来てもいないし、、


「あ!なら、毎日朝食作りに行くよ!!」


イヴは嬉しそうに言った。


..................。


え?なんだって?毎日朝食を作りに来る?作りに、俺の家に、、イヴが、、毎日、、、


おお!!!!!その手があったか!!!!



「え!?いいの!?まぢか!嬉しいよ!あ、、俺朝弱いから玄関開けられないと思うから、、、これ」


俺はイヴに家のスペアの鍵を渡した。


「これで家に入って」



や、や、や、やっべーーーー!!これ、、恋人っぽくね?いやいや、まてまて、、落ち着くんだ天草仇夢!!鍵なんか渡して変に思われないのか!?考えろ!考え、、、、



「わかった!鍵ありがとね!」



きたぁぁぁ!!よし、俺の考えに間違いなし。まぁそうだろう、、理屈に合ってる理由だ。心配なかった。



そうこう話してる間に俺の家に着いた。



「じゃあ、また明日ねアダム!」



「じゃあな!明日宜しく頼む」



俺はイヴの姿が消えるのを見て家の中に入った。
















読んでいただきありがとうございました!いかがでしたか?アダムとイヴの甘い青春!いやぁー、、あの出来事があっだからこそ彼らは接点を待つ事ができ、仲良くなったんですね!僕はこのまま彼らがカップルになるに1票!皆さんはどっちかな?


是非コメント蘭にて感想お待ちしています!

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