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安全地帯  作者: 夜月綺麗
1/5

目覚め

第2話です(๑>◡<๑)是非読んで頂けたら幸いです!!


「「 くん、、、アダムくん! アダムくん起きて!」どこか遠くから俺を呼ぶ声が聞こえる。



「はっ!!」


勢いよく起き上がった俺に誰かが言う。



「アダムくん、やっと起きた!」


俺の隣に1人の女の子が座っていた。


「あ、れ?俺どうして、、ここはどこだ」


目覚めると学校ではなく布団の中だった。

頭が痛む。なにか、、なにか忘れてる、、



「あ!!高杉!!高杉はどこだ!」


女の子は首を横にふる。



「あ、、、」


やはりあれは夢ではなかったのか、、夢じゃ、、なかった、、、のか、、、。

落ち着いた今振り返ってみると、後悔しかなくまた涙が溢れてきた。



「ほら、これで涙拭いて。」


女の子はハンカチを俺に渡してくれた。


「ありがとう、、ところで君は?ここはどこ?」


俺が問うと女の子は



「私はアダム君の同じクラスの牧野慰夢だよ。そして、ここは私の家。アダム君倒れてたから、、、」


慰夢?聞いた事があるな、、

あ!あの校内1の美人の牧野さん!?


話したこともないのに、、何故助けてくれたんだろう、、



「ごめん、俺は天草仇夢。宜しく。あ、助けてくれてありがとう。え、、と、、現状が把握できなくて、、」


俺は高杉が倒れた時俺も倒れたみたいだ。


「そうだよね、、私もあまり整理がつかなくて、、けど、学校の半分以上ぐらいの人が、、、その、、、」


大方予想はついた、死んだのであろう。


「ところで俺らはこれからどうすればいいんだ?」


俺はただそれだけが気になった。


「あのアップルとか言う人が、、、、、」








「おおおおー!かなり減ったねぇ〜!!今ので"能力"が目覚めた人もいるみたいだね!よかったよかった〜!

じゃーこれからの説明するね! 今生き残ってる人は"生きるに値する人"になる価値がある人だ! けど、それはあくまで候補であってまだ決定ではないよ!だから、、、、、」





「「"生きる者"になる為に頑張って下さい"」と言ってはいましたが、、」


生きる者??どういうことなんだ?能力?

とりあえず、学校に行けばなにか分かるかもしれない。


「とりあえず、俺は学校に向かうよ。牧野さんはここにいて。」


俺は牧野さんにそう伝え家を出た。


道に出てみると血痕はあるが、死体が一つもない。

俺はいつもより少し歩くスペースを落とし町を歩いた。


「仇夢君!待って!」

牧野さんが息を切らせながら俺を追ってきた。


「あ、、牧野さん、家にいてって言ったじゃないか!」


俺は牧野さんに帰るよう何度も言ったが、言うことを聞かないので一緒に学校に行くことにした。


「あ、その牧野さんってのさ止めよ!同じクラスなんだし!イヴでいいよ!みんなそう読んでるし!」


「なら俺のこともアダムって呼んでくれ。俺もそう呼ばれてるから。」



「それよりイヴ。おかしくないか?血痕はあるのに死体がない。」


俺は思っている疑問をイヴに問いた。


「それは多分、、、」


イヴは何か知っているようだが、答えるのを躊躇っている。


「多分?知ってるのか!?」


俺が更に問いただすとイヴは


「あの子が死んだ人達を、、その、、、なんて説明すればいいんだろう、、現実じゃありえないから、、説明しにくいんだよ、」


現実じゃありえない?どう言うことだ


「その、、死んだ人達が空間に飲み込まれたていうか、吸い込まれたというか、、」


え、、、


「そのあの子ってのはアップルの事か!?」


少し間が空いてイヴは頷く。



本当どうなってるんだ、、、、死体が空間に飲み込まれた!?ありえない。科学的にも証明出来ないし、、



いや、、もうそんな事言ってもしょうがないんだ。

これは全て現実なのだから。



日が暮れ、暗闇を歩いている内に俺の家が見えた。


「少し俺の家寄っていいか?」


まだ学校にアップルがいるなら武器が必要だ。何か武器になる物を集めなければ。


「いいよ。」

イヴは答える。


家の前に行くと電気がついている。

母さん帰ってるのか?!


俺は思いっきりドアを開け


「母さん!!母さん無事か!!?」


イヴがいる事を忘れ、廊下を走り電気がついてる部屋へ向かう。

部屋の前に着きドアを開けようとしたトタン

部屋の奥から俺を呼ぶ声が聞こえる。

これは母さんの声じゃない、、誰だ、、



「あれ?あれれ?アダムくんかな?」



聞き覚えのある声だ。


恐る恐る開けてみると、誰もいない。



「アダム君!急にどうしたの!?」

イヴが心配そうに俺に声をかける。


「いや、、誰かいた気がするんだけど、、」


俺は不思議に思いながら、イヴの部屋を物色し武器になる物を探した。



「ふぅー、、部屋の中探してもこれだけしか武器になるものがないな、、」


俺とイヴは家中探し武器を集めた。


「アダム君、親はいないの?」

イヴが聞いてくる。


「あぁ、親父は小さい時他界したし、母さんは今遊び呆けてるよ、、」


イヴに俺の家の事情を説明すると


「私も、、私小さい時親に捨てられて、養子で取られたんだ、、」


初聴きだ。まぁこんな状況だし、秘密も何もないか、、


「そうか、そういえばイヴの家におばさんおじさん見なかったけど、安否は大丈夫なのか?」


「それは大丈夫なはず、今海外にいるから」


「おー、それなら平気そうだな」


俺たちは雑談しながら、武器を身にまとい家をでた。



ところが家を出てしばらくして、、




ドドンッ!!



アダムの家が崩壊した。



「え、、、?」

アダムは呆然とその場に立ち尽くす。


「アダム君!あれ見て!何か降ってくる!!」


なんだあれ?黄色い、、


一つ二つ、、俺の家へ落ちていく。




「''神の声に従い全ての能力に鉄槌を"」


あれ、、まさか!!



"金の金槌"!!



空中に金色の大きな金槌が出現し、何かに打撃を与えた。


「ね、ねぇ、、どうなってるのこれ?」


イヴは恐る恐る俺に聞いてくる


「わ、分からないけど、、多分、、」



俺がそう言いかける時、俺の目の前に1人の女性が空から降りてきた。


「おっ!やっぱりアダムじゃん!元気そうでなにより!」


この声、このテンションの高い声、、


「やっぱり、、でも、、何で?なんで、、母さんがここにいるんだよ!!いや、それより、なんなんだよ今の!!」


そう、俺の前にいる女性は俺の母さんだ。



俺の驚きを見て、ニヤニヤ笑うこと女性は俺の母さんだ。


「え!?アダム君のお母さん!!?」


イヴも驚いている。


「やぁ!こんばんわ〜!アダムの母こと天草薫だよ!宜しく〜、、んーと、アダムの彼女さんかなぁ??」


いつもと変わらない母さんだ。


「い、いえ!私はアダム君と同じクラスの牧野慰夢と申します!!そ、その学校で事件が起きまして、、」


とイヴの説明が終わる前に母さんは


「学校だけじゃないよ」


「「え?」」


「今全世界で能力者同士の闘いが後をたたないんだ。能力を持つ者持たない者、そして神の存在、、私は能力を持って悪用する奴を倒すギルドに所属してるんだ。今、私の家に倒れてるアイツはその悪用するグループの1人ってわけさ。」


母さんは普通に話してるが、俺たちは母さんの話についていけない。


「い、いや!ちょっとまて!能力ってなんだよ!ギルド?闘い!?(てか、家が、、)」


頭の整理がつかない。この世界はどうなってるんだ。


「おっと、じゃあその話は後でしようか、、アイツが、、起きたらしいからね。 アダム、あんた父さんと似ていい能力持てるといいね」


母さんはそう言い残し、また空へ飛んでいった。


「くそっ!どうなってんだ!親父!?親父もこれに関係してるのか!?くそっ」


「アダム君!とりあえずここから離れよう!!危ない気がする!」


イヴは冷静さを失った俺の代わりに指示を仰いだ。


とりあえず、ここはイヴの言う通り離れた方が良さそうだ。


「おう、走ろう」


俺とイヴは出来るだけ遠くに走った。





「なぁ、あんたそろそろ降参してくれないかな?息子との感動的な再会が台無しになっちまったじゃないか〜」


カオルは闘いながら余裕そうに相手に話かける。



「...........。」



「おや。無視か、、、私無視されるの1番嫌いなんだよね。」




「私の名前は、サラ=リコイル。上からの報告によりこの場は引きます。」


とサラ=リコイルは言い、空間の中へと消えていった。



「やれやれ、、、 サラ=リコイル、、、あいつはヤバイね、、」


カオルは真っ暗な暗闇の空に浮きながらサラが消えるのを見届けた。










読んでいただきありがとうございます!


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