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就職氷河期、覚えてますか

 1x年前の超就職氷河期に大学でて、福祉専門職の資格(社会福祉士)もあったのに、どこにも採用されなかったという、今ではそんなわけないじゃんて言われそうな私の話。


 あの頃は一般職で100や200の企業にすべて落ちるとか普通にあった。でも福祉職で数十社落ち続けるとかさすがにあまりなかった。ゼミ内で私ともう一人くらいだったかな。

 自分はなんて低評価なんだろうか。資格もあるのに。と思ってものすごく落ち込んでたことは覚えてる。社会全体から「おまえの席ねーから!」された感というか。

 そのくらい雇用が絞られてたんだろうな。でも新卒で福祉職で正社員になれないとかどんだけいらない子なのよ。

 明らかに体力がなさそうだったからか、性格的に向いてなさそうだったのか、普通運転免許はあっても車持ってないのがだめだったのか。

 今だったらどうなんだろうなあ。さらっと就職できそうな気もする。


 そんな感じで見事、就職活動に敗退した22才。人生って辛いね。知ってた。

 とりあえずフリーターしつつ正社員目指して就職活動・・・・・・そしてどこの施設も雇ってくれない現実。福祉施設は不便なとこにあることが多くて、面接行くにも交通費の出費が痛い。

 結局。もうどうにでもなーれ☆福祉なんて知るか!みたいな気持ちで地域の就職情報誌に乗っかってた大手通信会社の曾孫会社くらいの会社に就職。契約社員という名の非正規。見栄えのいい言葉用意しても、所詮非正規。


 その会社には5、6年勤めたと思う。時給は1200円。

 大手通信会社の営業の人がとってきた案件を入力したり、修正したりする事務をやってた。

 最後に異動になった部署で、なんかとんでもなく性格の悪い派遣の人がいて、私含めて4、5人退職に追い込んだ。口から出る言葉すべてに悪意がある人だった。今考えると凄いな。そんなことやってても上に気に入られてたのはさらに凄い。その方法を知りたい。

 それはそれとして、会社が有給使わせてくれなかったことは地味に恨んでる。20日以上あまってたのに。ひどい。


 会社から人がいなくなるのは、たいていの場合人間関係の不和が原因だと思う。あと給料とか待遇とかへの不満。

 仕事への誇りとか、やりがいとか私にはまったく分からない。欲しいのは仕事じゃなく金です、金。金ほしい。1億でいい。サマージャンボ当選したい。


 さてその次の仕事もまた非正規。ここらで正社員の道をあきらめた気がする。

 今度は大手家電会社の子会社だった。職場はコールセンター。自給は1500~1700円(成績とか出勤率で増減)をいったりきたり。

 お客様と話すのは辛い。商品が壊れたら怒り狂ってるし、操作がわからなくて怒り狂ってるし。最近のおっさんとおじいさんはテンション高い人多いな。お客様の能力が足りないことを私のせいにされても、できることはなにもないです。


 コールセンターの職場の人間関係は良好。というか、険悪になる暇がない。電話が常にかかってくるので、同僚と話す時間がほぼない。お昼休憩は常にずれ込む。

 同僚と仲良くなりたくない人にはコールセンターお勧め。座ってられるし時給も高い。いちばん高い人で1900円だった。客に怒鳴られたり嫌味言われ続けるのに耐性ある人はぜひどうぞ。


 そんなふうに十何年働いて判明したことのひとつ。

 大卒とか資格とか、正直あんまり役に立たない。大事なのは記憶力と頭の回転の速さ、あとコミュ力。

 もうひとつ。

 親会社から出向してくる上司とか、正直すごく役に立たない。PC操作が覚束ないのは序の口。人としておかしい言動も多い。

 具体的に言うと、うちら非正規の大勢いる前でSVだの子会社の社員だのを叱る。もちろん悪意大目。仕事上で失敗した非正規の人格まで攻撃する。余計なアイデアを出して現場を混乱させる。無駄なミーティングを開く、しかも時間外に。


 この会社には7、8年勤めた。そして辞めた。

 体調が悪かったのと結婚するのと、なんといってもトイレタイムを計測されて平均トイレタイムを上回ると、時給が1ランク下になるという風に規定が変わったから。

 1日10分-15分しかトイレタイムがない。・・・・・・つらい。トイレタイム分を時給分から引いてくれればいいのに。

 なお、今は主婦という名の無職。働かないって素晴らしいことだよね。


 そんな感じで、正社員という肩書きを一回も手にできなかった。今後働くことがあっても、正社員にはなれないと思う。

 つまり新卒で就職成功しないと、その後非正規枠から抜け出せないよって話。ただし素が優秀な人は除く。あ、ここまで書いたけど1行ですんだわ。なんてこった。

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