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ゆうなの場合

 白石ゆうなは、横田基典と同じ学年で六高に入学した。基典は1組、ゆうなは6組、中学も違うため、面識はなかった。



 と言うより、もう基典と出会うことはないだろう…


 ゆうなは中学時代、不良だった。タバコも吸った。性的経験も中学時代で通過した。しかしながら、今時の子である。学業は優秀。家と中学校ではしおらしくしていた。



 中学の放課後になると、親に何かと理由をつけて電車で40分ほどの大きな街に出た。途中の百貨店の手洗いで派手な化粧をして、夕方から22時までクラブに出入りしていた。



 退廃的で、ませた女の子、というよりは、大人の女だった。



 六高に入学し、入学実力テストは7位だった。基典と違い、春休みは陰で遊び尽くしたというのに。



 高1の4月16日、入学実力テスト結果をもらった日の六限目、例の全学年集会で「四合五否」の話を聞いた。



 「はっ?なにさ、よんごうごひって?馬鹿くさい。ださい。キモい。」



 その日の翌日、4月17日、白石ゆうなは退学した。六谷高校、今学年最初の退学者となった……

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