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再度、閑話休題
ここで、六谷高等学校の歴史にふれておこう。
六谷高校は旧制中学校と旧制女学校に由来する。
旧制中学出身者には、早稲田大学や東京帝国大学に進学し、後に文豪と呼ばれた者が、七人ほど居る。
文武両道をモットーとし、殊に陸上部は伝統的に強豪でインターハイの常連だ。50年ほど前にオリンピック選手も輩出した。
90年代の受験戦争期には、皆が六谷高校を目指したものだった。が、ゆとり教育世代、実り教育世代となった今日、猫も杓子も六高一直線、ということはなくなった。山川あや子が、良い例である。
しかしながら、未だ六谷のネームバリューは高く、この町の現市長も基典の先輩。市会議員の半数が六谷高等学校の出身だ。
この高等学校に入れば、地元では一目置かれる。
東京大学や医学部に計40名は現役合格する。
日本の銘校百選にも選ばれた。
第一話でも述べたが、近年は中高一貫教育の上井高等学校に実績でやや不利である。でも、両校の学風は対照的で、モラルや気品は六谷高校の圧勝であった。。。