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予備校友達「よびとも」

 予備校の同じクラスに、基典と同じ学校、同じ学年の美樹と哲がいた。高校では面識はなかったが、予備校で友達になった。いわゆる「よびとも」である。現役生向けの予備校クラスは制服を着て出席するのが、暗黙のルールとなっていた。                        基典が、(これってカッコいい)と思ったことは、


 高校内の生活において、

 「あれ?( ; ゜Д゜)横田って、美樹と哲、知り合いなの?クラス全然違うじゃん!」



基典「あっ、よびとも。」

そうさりげなく答える時だった。



 よびとも、カッコいい!大学生活キャンパスライフを先取りしたような気持ちになった。



 川井塾予備校の先生は六谷の先生とは違い、とても面白い人達だった。英国数を受講していたが、



 英語の予備校の先生は早稲田大学出身。近く自著の参考書が出版されるという売れっ子先生。 


 国語は、体重が40キログラムちょっとしかない、長髪の男性の先生。若い頃、世界中を旅していたらしい。


 そして、数学の先生は東大出身数学科専攻の方。東大大学院博士課程の途中で、担当教官つまりは師匠と喧嘩して、狭い学術界を干されて予備校の先生になったという。



 さすが、民間の教育者たちだ、教える内容以上にフリートークが面白い。



 英語の先生の早稲田大学あるあるエピソード、国語の先生のアフリカの話、数学の先生の恋愛事情等々。皆、30代前半のやり手講師陣である。



 二年三学期になった。


基典「美樹、哲、ぶっちゃけ、最高順位何位なんだよ?」


哲「百位以内にはいる。」


美樹「24位!」



 「えっ( ; ゜Д゜)!」基典と哲は同時に声をあげた。美樹は「鉄30」に入ったのだ!


基典「美樹、すごいね。鉄30かよ!目標校は?」



美樹「京都大学文学部。私立は同志社。京都で大学生活したいんだー(^-^)哲は?」


哲「実は授業選択は国立型だけど、出来たら私立大学に行きたいな、と思ってる。早慶上智March関関同立だな。基典は?」



基典「東大!って言いたいところだけど、さすがに最近、現実が見えてきたよ。推薦入学ねらいの私立上位。AOじゃなくて、指定校推薦を狙いたい。東大は遠くにありて思うもの(笑)」



 この後、3人共に、推薦入学で三年の二学期には大学が決まることとなるのだが……

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