表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

プロローグ

 青い空が広がり、穏やかな風の音が聞こえる。


 公園では子供が遊び、親達は周りを気にする事無くおしゃべりに戯れる。


 なんと心地良い世界では無いか。




 この平和な世界、それは一体誰の手によってもたらされたのか?


 人々は言う。


神志名(こうしな)法次(ほうじ)のおかげだ」、と。




 子供にも聞いてみよう。


 ブランコを揺らす可愛い少女をつかまえた。


「この世界を平和にしたのは誰?」


「神志名法次!」


 言った後、彼女は満面の笑みを浮かべた。




 人は皆、神志名法次を英雄だと褒め称える。


 彼は誰よりも先に立って戦い、平和のために戦場を駆け抜けて死んだ。


 だが、彼と彼の功績を疑う者は無い。


 神志名法次は紛れも無く存在し、哀しい世界を変えた。




愛花(あいか)、行くぞ」


「はぁ~い!」


 少女は、父親だと思われる背の高い男の後を、無邪気に駆けて行った。




 神志名法次大隊長殿、もしあなたが生きていたならば、この世界をどのような目で眺めていたのだろうか。



      

      元刀銃兵部隊 第三中隊 第十二小隊所属 軍曹 大矢幸一






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ