表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
与える姉と、欲しがる妹の終わらない朝  作者: はるかに及ばない


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/24

― おハガキで募集します ―

光、風、再構成、神化……

あらゆる奇跡があった翌朝。


でも屋敷ではいつものように、妹がトーストを焦がし、

お姉ちゃんは優雅に紅茶を啜っていた。


妹:「ねぇ、お姉ちゃん。昨日の話、覚えてる?」

お姉ちゃん:「昨日? あぁ、“風になって世界を救った話”?」

妹:「え、覚えてるの!?」

お姉ちゃん:「夢よ、たぶん」


執事:「お嬢様、紅茶の香りがいつもより神々しいですが」

お姉ちゃん:「あら、それは“あげすぎた余韻”よ」



女神アモーレ(ドアから現れる):「こんにちは~、定期巡回です♪」

お姉ちゃん:「あら女神様、お茶にする?」

女神:「その前に、あなたのスキル……そろそろ次の人に譲渡しませんか?」


妹:「譲渡って、あの無限にドレスとか婚約者とか出すやつ!?」

女神:「そう、それ。使う人次第では地獄絵図になるやつ」


お姉ちゃん(微笑む):「……そうね。次は、この物語を読んでくださっている方に使ってもらおうかしら」


妹:「え、読者様に!?」

お姉ちゃん:「ええ。だって、これだけ見てくれたなら“ほひー”の心はもう伝わってるわ」



お姉ちゃん:「――というわけで!」


(BGM:軽快なクラシカルポップ)


お姉ちゃん:「このたび伯爵家では、新しいスキル《アンリミテッド・ギフト》の継承者を募集いたします!」

妹:「いきなりのキャンペーン感!!」

お姉ちゃん:「応募方法は簡単! おハガキに“あなたが誰かにあげたいもの”を書いてね!」

女神:「抽選で一名様に“世界を少し幸せにしすぎるスキル”が当たります!」


ナレーション風(※多分アルベルト):「締切は次元が閉じるまで!」


妹:「えっ、それいつ!?」

お姉ちゃん:「観測されるまでは閉じないのよ」



その日、世界中のポストにふわりと一枚の封筒が現れた。


封筒には、金色のまつ毛が押されており、

宛名はただ一言――


「このお話を読んでいるあなたへ」


中には一行だけのメッセージ。


『あなたは何を、誰に、あげたいですか?』



お姉ちゃん(空を見上げて微笑む):

「――“ほひー”は、欲しいの反対じゃないの。

 “あげたい”と“欲しい”が混ざり合う音なのよ」


妹:「じゃあ、私もハガキ書こうかな」

お姉ちゃん:「いいわね。あなたが書いた願いなら、きっと届くわ」

女神:「うん、そして私の机の上に積まれるわね」


風が吹き、まつ毛のような光が舞う。

その光は、今この文章を読んでいるあなたの画面の向こうまで届いていく。

------------------------------------------------------------------------------------

〒 《応募要項》


応募方法:お手元の心に直接書いてください。


締切:あなたが“誰かに優しくなりたい”と思った瞬間まで。


賞品:世界がほんの少しだけ、やさしくなります。

------------------------------------------------------------------------------------


お姉ちゃん:「さあ、読者様。

 ――あなたの“スキル”を、教えてほひーんです。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ