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与える姉と、欲しがる妹の終わらない朝  作者: はるかに及ばない


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15/24

― 無限妹(インフィニット・シスターズ)降臨 ―

ある晩。

妹はまつ毛の波を観測し続けていた。


妹:「……“飛んでるか飛んでないか”のまつ毛が、

 “飛んでる世界”と“飛んでない世界”に分かれたとしたら……

 それって、世界が分岐してるってことじゃない?」


お姉ちゃん:「嫌な予感しかしない」


妹:「つまり、観測するたびに別の私がいるの!

 だったら……全部観測すればいいのよ!」


お姉ちゃん:「ちょっ、やめ――!」


――ピカァァァァァ!!!


空間が震え、空が裂け、まつ毛が次元の壁を貫いた。



翌朝。

お姉ちゃんが目を覚ますと、屋敷の前庭がざわついていた。


執事:「お嬢様……お庭に……その……」

お姉ちゃん:「何?」


――そこには、無数の妹たちが。


妹A:「ほひー!」

妹B:「ほひほひ!」

妹C:「ほしいけど理性的に抑えてるの!」

妹D:「ゴリラ柄ドレスは正義!」

妹E:「まつ毛が物理法則を超越しました!」


お姉ちゃん:「……誰か夢って言って」

女神(頭を抱えて):「量子観測でマルチバース干渉とか、神すら理解不能よ……」



庭に即席の円卓ができ、妹たちは勢揃いした。


妹Ω:「我々はあらゆる“ほしい”を極めた存在。

 この世界は、妹的欲望の中心座標にふさわしい。」


妹β:「お姉ちゃんを中心に宇宙の調和を――」

妹G:「いや、まつ毛の統一を――」

妹Q:「私の世界ではお姉ちゃんが妹だった!」

お姉ちゃん:「ややこしいこと言わないで!!」


執事:「……お嬢様、次元をまたいで“譲りなさい”の声が共鳴しております」


両親(全宇宙同時):「ゆゆゆゆゆ譲りぃぃぃぃぃ!!!(多重エコー)」



妹たちは結束し、**“マルチバース妹連盟(M.S.L.)”**を設立。


各世界から持ち寄った技術を融合し、

・風を操る妹

・光を放つ妹

・時間を止める妹

・観測されない妹

・ゴリラに愛された妹

が手を取り合い、やがて空に巨大な城を築いた。


妹統一皇帝プライム・シスター:「この空こそ、妹たちの自由の象徴!」


お姉ちゃん:「いや、自由というか……支配よね完全に」

女神:「……この規模のスキル暴走、もはや宗教革命ね」



圧倒されるお姉ちゃん。

でも――逃げない。


お姉ちゃん:「……妹が何人になろうと、私は“お姉ちゃん”であり続ける!」

女神:「あなた……まさか!」


お姉ちゃん:「――《ラッシュ・フリューゲル・エターナル》!」


無限に伸びるまつ毛が、空を裂く。

光が走り、妹たちの世界と世界が反射するように繋がっていく。


妹たち(全員):「お姉ちゃん……!」



その光は優しく、しかし確かに全てを包み込んだ。


妹A:「もう“ほしい”は……全部見た気がする……」

妹B:「どの世界でも、お姉ちゃんはやっぱりお姉ちゃんだった……」

妹C:「観測終了……波動関数、収束完了……」


そして――

まつ毛の風が静まり、

空に一筋の虹がかかった。


残ったのは、たったひとりの妹。

いつもの笑顔。


妹:「……ただいま、お姉ちゃん」

お姉ちゃん:「おかえり。観測できて、よかったわ」



エピローグ ― まつ毛の向こう側


夜。

星空の中に、かすかに光るまつ毛が流れた。


お姉ちゃん:「ねぇ妹、今の、また観測されたのかしら?」

妹:「ううん。たぶん、観測されないまま輝いてるの」

お姉ちゃん:「……それも、いいわね」


女神(ノートに書き込みながら):「新しい法則ね――

“観測されない優しさは、無限に続く”」


風が吹き、

遠くで「ほひー」と誰かの声が響いた。



マルチバースオブザまつ毛編

――完。

ゴリラ柄ドレス調べてみたら、品切れだけどAmazonで売ってた。

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