奪った愛が重すぎる。略奪令嬢の愛の行方。
「リュシア、君との婚約を破棄させてくれ!」
屋敷の一室で、私の婚約者である男が床に頭を付けている。恐らく、それが彼の知る最も誠意を込めた謝罪の形なのだろう。
アカデミーでは学問・武芸で才覚を示し、将来を嘱望されていたのに。彼は、アルドは一体どうして変わってしまったのか。
「君に責任はない。悪いのは俺だということは重々承知の上だ!」
続けざまの言葉を聞いて、父はもちろん、アルドの父親ですら、やりきれない表情を浮かべていた。
私も、何故という感情を抑えられないでいた。だというのに、当の原因がその場にいる全員の気持ちをそ知らぬように話す。
「どうして、貴方が頭を下げなければならないの? 悪いのは貴方を繋ぎ止められなかったこの女でしょう?」
「やめないか! 私たちは謝罪に赴いているのだぞ!」
浮気相手のレミアは父親から咎められても、知ったことではないという態度である。
開いた口がふさがらないとはこのことね。不貞を働いたのにそれを省みるどころか、なんら悪びれないのだから。
「貴女が不貞を働いたからでしょう? 口を慎みなさい」
「不倫の一つも許せないなんて、器の小さい女」
私が言えば、吐き捨てるように彼女が応じる。そこで、もう一人の不貞を働いた張本人であるアルドが立ち上がり、彼女をかばうように前に立つ。
「悪いのは俺だ。君という存在がいながら、すまない。どうしても愛した彼女に沿いたいんだ!」
アルドはどこまでも真摯な顔。そして、レミアは勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
二人の寄り添う姿を見て、胸の奥で何かが砕けた。分かったのは彼の心にいたはずの私はいつのまにか追い出されて、代わりにこの女が土足で上がりこんでいるという事実だけだった。
それなら、私も引きとめようとは思わない。気持ちが通じ合わないなら、仲を修復しても意味がないのだから。
そして、痛みも苦しみもこの二人には見せない。矜持まで奪われてなるものか。ともすれば零れそうになる涙を抑え、淡々と父に告げる。
「お父様、彼の決心は固いようなので、このまま法に則り、事をお運びいただきますよう」
「わかった……」
後日、婚姻の約定を違えたことへの賠償として、我が家はそれなりの額を受け取ったらしい。とはいっても、アルドやレミアの家が傾く程ではない。
むしろ、金額よりも、貴族家としての教育の失敗、評判の低下、そうした悪評によるダメージはの方が大きいだろう。
けれど、私だって無傷ではない。費やした年月が白紙に戻り、もう一度、相手を探すところから始めないといけないからだ。
我が家が再び、婚約者探しに奔走するなかで、アルドとレミアが隣国に出奔したことを知ったのは、それからしばらく後のことだ。
☆レミア視点
アルドは学園の中でも身分差が少なく有望株だった。でも、リュシアというコブがついていて。それも幼馴染だという。私はそんな男に年甲斐もなく惚れてしまったのだ。
婚約者がいる男を奪うのは容易ではない。家々の事情、立場や感情など色々ね。だから私はアルドに一服盛り、判断力を奪うことで関係を持ち、私が愛を囁くではなく、彼自身に私を選ばせようとしたのだ。
貴族といえども、婚約者の間柄なら婚前交渉を持つことは珍しくない。そして、男は初めて抱いた女に縛られるもの。
アルドも責任を取るだなんて言って、あの女との婚約を破棄した。こうまで上手くいくなんて、私には悪女の才能でもあるのかしら?
アルドを私のものにした数日後、彼から呼び出された。賠償は父もアルドの家も済ませていたので、当然、挙式の話だと思った。
「オウスラ帝国に行こうと思う」
「はっ?」
それは全く想定していなかった。というか、私は帝国になんて行くつもりはない。話すことも読み書きもできないのに。
「今、俺たちに向けられている目は厳しいからね。それに」
「それに?」
彼女に不義理な真似をしてしまったから、とアルドは言った。
そこを気にするなら最初から私を抱くなよ!!
私は自分が一服盛ったことを棚上げして、口から出かけた言葉を心中に吐き捨てた。
「でも、私はオウスラ語を喋れないわ」
「大丈夫、俺が付きっ切りで教えるから」
見知らぬ土地に行くのは嫌だ。そもそも移住しなければ、オウスラ語を勉強する必要なんてないのに。
「友人や家族がいる場所から離れるのは心寂しいのだけど?」
「それも大丈夫。事件を知っている友人らは軽蔑しているから、ヴェゼミアにいても居心地が悪いだろうし。それに義父さんも賛同してくれたよ」
それ、体のいい厄介払い!!
オウスラ行きを取りやめさせるべく、色々な言い訳を考えるが、元より、私が見込んだ男だけに口では敵わず、私はあえなく帝国にいくこととなった。持ち込んだ家財を乗せた馬車に揺られながら……。
「どうして……思っていたのと違うわ……」
私たち夫婦は帝国に移り住んだけれど、以前のような余裕のある暮らしではなかった。
貴族が住まうものとは程遠い、平民が住むような平屋建ての借家。中に入ると、嗅ぎなれない匂いに野暮ったい布のカーテンが目に映る。
賠償金を払ったとしても、オウスラなんかにこなければ、以前と同じような使用人にかしずかれる暮らせたのに。いや、どんなに悪くても、ここはよりはひどくなかったはずだ。
二人で住めるように家具や衣装を運び込む。帝国式の服をわざわざ買い揃えないといけなかったのも
出費が大きくなった理由の一つだ。私はいいといったのに、
「これから俺たちは帝国に住む。彼らに合わせなければ、これより上は望むべくもない」
だってさ。確かに王国では華美な服が好まれるのに対して、帝国のそれは簡略化された地味なもの。私は王国式で良かったのに。
次の日になると、私は拙い腕で料理を作る。今まで全部料理人に任せていたので、とても人前に出せるようなものではない。
それでも、彼は「美味しいよ」と文句一つ言わずに全て食べていった。喜ぶべきか、素直に文句を言えと思うべきなのか。
そして、食事を終えると彼は仕事探しに出て行った。ヴェゼミア王国にいれば、文武どちらでも引く手あまただったのに……。でも、彼の能力は知っているから、ここでもすぐに見つかるだろうと思った。
夜を待たずに、アルドは借家へと帰ってくる。
「今帰ったよ。レミア」
「仕事は見つかったの?」
「ああ、軍務省の下級軍人としてね。5人ばかし叩き伏せたら、あちらからぜひにとも声がかかったよ」
出征などを考えると、文官、それも政務官などを目指してほしかったけど、ここに来たばかりだからしょうがないわね。
「お疲れ様。すぐに食事の支度をするわ」
「いや、まだやることがある。君と一緒にね」
そういって彼は脇に抱えていた冊子をテーブルの上に置いた。
それはオウスラ語の教材だった。子供向けに使われるものが見える。
必死に文字や単語を書き取りしている間に、アルドが料理を作ってくれていた。私が作るのよりも美味しくて、子供向けの教材を握り締めながら、何をしているんだろうと悔しくなった。
翌日以降も語学学習はかんばしくなかった。アルドは幼いころより両国の言語を学んでいたと聞いたけど、彼と国を出るつもりはサラサラなかった私とでは元々の地力が違うのだ。
「無理よ、急にオウスラの言葉なんて覚えられるわけがない!」
でも、彼は優しく私を諭すように言うのだ。
「大丈夫、何度でも俺が教えるから、分からないことがあったら言ってくれ」
そもそも私がオウスラの言葉を覚える意味があるのかと聞けば、彼は困ったような笑みを浮かべて言う。
「たとえば、軍人の奥方たちで構成される婦人会だ。愛する君には以前のような生活をさせたい。それには、周りの理解も必要なんだ」
「……あなたがそこまでいうなら」
婦人会、たしか、楯なる淑女会だったかしら。
「もちろん、彼女らにも王国語を話せる人はいるだろう。とはいえ、君がずっと王国語を話すのであれば、彼女らは仲間と認めないだろう」
言われなくても分かる正論、理屈だけれどアルドの言葉には腹が立った。
「分かってるわよ!!」
私はなかばヤケクソみたいに教科書と向き合った。
ようやくオウスラ語を覚えたころ、と言うと語弊があるわね。片言で話せるようになると、アルドは中級軍人にまで出世していた。
小隊を率いる指揮官ところではない。上層部に直言が可能で、少なくとも数百名以上の部下を率いる立場だ。
それは他国人にしては異例も異例の早い出世。私はアルドに食卓でその秘訣を聞いてみた。
「上から認められて、下から支持を得ること。そう難しいことじゃないよ」
さらっと言ってのけた彼だが、本心から言っているのだろう。私には嫌味にしか聞こえないのだけれど。
それでも、なんとかつつがなく日々を過ごしていると、アルドからどうしてもと淑女会への出席を頼まれたのだ。
実は前から所属そのものはしていた。でも、私はいまだに片言だし、恥をかきにいくようなものだと思って、ずっと出席を断っていたのだ。
「俺もそれなりの立場になる。だというのに、 君が出席しないのは周りに示しがつかないだろう? 気乗りしないことは分かっているが、頼まれてくれないか?」
私は悩んだ。アルドが中級軍人にもなった今、暮らしは以前よりはるかに改善されている。でも、それも令嬢時代に比べればみすぼらしく思える。
つまり、今の生活に満足しているなら、出席せずアルドにその旨を伝えればよい。ただ、より良い暮らしを求めるなら……。
私は失ってしまったものと出席への不安を天秤にかける。声に出さずとも、秤は前者へと次第に傾いていった。
当然だが、淑女会には多数の女性が出席していた。大型の丸テーブルに茶器と菓子が並べられている。私のような貴族家出身の女性もいれば、平民の女性もいる。
淑女会はそうした女性らの互助組織だ。下士官の妻が内々の悩みを相談したり、持ち込まれた揉め事に対して一致団結する。
王国では考えられないけど貴族と平民の隔たりが少ない帝国ならではの風習なのだ。
大規模なお茶会だった。皆、見知った友人たちと談笑している。私といえば、知り合いもなく人の流れを見ているだけだったが。
時折、私に話しかける女性が現れるがあまり話は弾まず、すぐに離れていく。
ああ、ヴェゼミアだったらなぁ……。遠く離れてしまった我が麗しの故郷を思う。
そうやって惚けていると知らない女性から話しかけられる。
「初めてお目にかかります。アルドさんの奥様でございますね? ご主人のお噂はかねがね聞いております」
「ええ、主人も国こそ違えど、家では帝国を第一にと常々言っております」
そつなく話を続けようとして、女性は小首をかしげる。
「あら? アルドさんは帝国人と話を聞いていますが……」
周囲がざわつき、いくつかの含み笑いが聞こえた。その反応に侮辱されているとすぐに気付く。
「淑女会と聞いていましたけれど、そうでない者も紛れ込めますのね」
「お言葉はそのままお返ししますわ。夫の留守をいいことに別の男を招き入れるような真似をなさると夫は安心して戦えないでしょう?」
初対面にもかかわらず、私をよそ者と侮蔑している。もしかして、ヴェゼミアでの話を知られているのかしら? 隣国だから、話が伝わっていてもおかしくはないけど……。
「それなら、他人の情事に嘴を差し込んだり、覗き込むような真似は止めたほうがよろしいわ。そちらの主人が椅子から立てぬというのなら仕方のない事ですけどね」
私の口撃に相手は顔を赤らめて屈辱でか、体を震えさせた。こちらは伊達にリュシアを黙らせてないのよ。
「このカタコト女!!」
一触即発から周りの女性陣に止められるまでに時間が掛からなかった。けど、どちらが悪いではなく、私が悪い。皆がそう目線で語っていた。
気分を悪くした私は早々に邸宅へと戻ったが、アルドには何も言わなかった。だって、私は言いがかりを懲らしめてやったにすぎないのだから。もうあんな馬鹿げた会に参加しようとは思わないけどね。
「あまり無茶はしないほうがいい」
でも、どこからか、きっと淑女会から伝わったのだろう。別の夜にアルドからやんわりと釘を刺されてしまう。
「貴方までそういうのね。私をあそこへ行かせた責任はどこへ行ったの? 愛情は冷えてしまったのかしら?」
責められているように感じて、つい不満をアルドへぶつけてしまう。
「それは変わらない。俺は手を出した責任を取る。最後まで君を愛する」
「そう……」
私の用意した変わり映えのない食事をアルドが平らげる。愛してくれているというのに、私はちっとも幸せではなかった。
日々を過ごしていると、生活にもいくつか変化が訪れる。私が妊娠したのが一つ、夫婦でやることはやっているから、当然か。そして、アルド、彼がさらに出世をしたことだ。一応、慶事と言えるわね。
出世を重ねた結果、アルドは若年ながらも将校といえる地位まで登っていた。上の下とも言える。ここまでの出世は類を見ないらしい。私を帝国に馴染ませようとしていたのはなんだったのか。
暮らしも王国時代のそれと遜色ない。邸宅を引き払い、新たに屋敷を建てた。使用人が幾人もいる。もう自分で料理をしなくても良いのだ。
だが、アルドとは子供の育児方針をめぐって衝突を繰り返している。私はいずれ王国に帰るつもりなので、ヴェゼミア語を学習させるつもりだ。なのに、彼はオウスラに骨を埋めるつもりらしく、帝国の言葉を学ばせるつもりらしい。
そのことで何度も話の場が持たれた。
「もう、君の兄弟が跡目を継いだ。戻っても子供が不憫なだけだろう」
アルドにそう諭されると、そうかもしれないと思ってしまう。でも、私がここに来て、一つでも手に入れたもの、自由になるものがあるのだろうか? 子供の育児方針さえ通らないというのに。
ええ、アルドは浮気一つしない、いい夫よ。きっと誘われても、妻を悲しませたくないと断るのでしょうね。なら、どうしてこんなに辛く寂しいのかしら。
「ねえ、あなたは私を愛してくれているというけれど、私は今も苦しいわ。あなたの言う愛って何なの!?」
心がささくれだっていたせいか、思わず問い詰めてしまう。けれど、彼は表情を変えることなく言った。
「関係をもった君に責任を持つ。父親として夫として妻や子に良い暮らしをさせることが俺の愛だ」
彼の言葉に私は思わず後ずさりする。それは愛じゃない、私の信じる愛じゃない。それは愛ではなく責任や義務感というものよ……。
自分の愛が崩れ落ちる音が聞こえた。
「あはっ、ふふっ……アハハハ……」」
「レミア?」
いったいどこで間違え、何を間違えたのか。でも、いいわ。それなら私はあなたの愛を試してあげる。どこまでそれが持つのか。実に見ものね。
私はソファに座りながら、女主人としての権利を濫用し、アルドがどこまで愛を貫くのか、思いつく限り彼の足を引っ張ることを決めた。
☆リュシア視点
嵐のような突然の婚約破棄を受けて数年が経った。もう一度、相手を探すところから始めたので、
さぞや難航するだろうと思っていたのだけれど、そうはならかった。
アルドとの婚約を解消したとたん、いくつかの貴族家から社交にお誘いの手紙を受けた。
ぜひ我が家の庭園に。リュシア殿を案内できれば光栄です。
ささやかながら我が家で催す茶会にご出席いただけませんか。
それらの文言には、貴女の気品が会を一層輝かせると確信しております、などと添えてあり、中には、母がリュシア殿にお会いできることを楽しみにしております、なんて少々、気が早く感じさせるものもあった。
それらが意味することはただ一つ。婚姻まで見据えて、お付き合いしませんかというものである。
思わぬ好条件でのスタートに心中でほっとしたものを覚えた。そうして、父に聞こえてくる彼らの人となりを教えてもらう。
アルドの件もあったので、能力より誠実さ。人柄重視で相手を見極めていく。
その間にも続く手紙攻勢。私がこの方とならと決めても、しばらくは続いたのだから自分に、どこからそんな人気が沸いてきたのかと疑問に思えた。
式を挙げ、見初めた夫となる方を迎えてから、彼……ユリウスとその事について触れる機会があった。
「アルドは大したやつだった。もっとも彼があんな不誠実を働くとは思いも寄らなかったけどね」
つまり、私は元から好条件の相手として人気だったがアルドというライバルの壁が高くて、皆早々に諦めていたという。確かに学園の成績は良かったし、誠実そうにも見えた。
そうして日々が進む。
今では子供を授かり、夫とも仲睦まじくやっている。腕白な子なので、たまに手を焼かされるけど、
夫が子供を肩車しているのを見ると、自然に笑みがこぼれる。
ある日、遠方に住む友人から手紙を受け取った。封蝋をはがして、文面に視線を注ぐ。
自分で直接いけないために、遠方の情報は貴重だ。時候の挨拶や近況が認められていたが、中ほどに
馴染みのある名前が記してあった。
アルドはあれから、軍の顔といってよい程に出世しているとか。そして、彼女、レミアは母国語でしか話さず、ヴェゼミアの華美な衣装や装飾を取り寄せ、日々、心の空虚を埋めるよう奢侈に励んでいるらしい。
読み進めていくと驚くことに、レミアは夫婦で会合に出ても、アルドを無視して、公然と別の男との親密さを匂わせるらしい。まるで夫の名誉を辱しめるかのように。
それでもアルドはレミアを離縁しないようだが。
「そう、そうなったのね……」
私はわずかに二人のことを思い返す。父を含めて私も、彼らが出奔したことを当初は知らなかった。
もう王国では出世を見込めないと思ったのか。
彼らの幸せは望まないけど、不幸になれとも思いはしない。ただただ、寂寥感のようなものが胸をよぎった。
「リュシア」
呼びかけられて振り返る。乳母に任せたのか息子はいないようだった。
「ユリウス、あの子は?」
「寝ているよ。さっきまで、ずっと僕の肩に乗っていたからね。あの腕白ぶりはどちらに似たのやら」
台詞とは裏腹に、ユリウスが楽しげに言う。でも、本当にどちらに似たのかしら?
「ところで、誰からだい?」
「友人からよ。あの二人のことも知らせてきたわ」
あの二人と聞いて、ユリウスが苦笑いを浮かべる。
「あの時は……大変だった」
それはそう。婚約破棄されたばかりの令嬢に新たに婚約を申し込んでも、すんなりとはいかない。
私も……気持ちが荒れていたし。
でも、「君に起きた事は理解している。ただ信じて欲しい、僕は愚直に君だけを愛する」と言われて
この人に決めたのだ。
私は手紙をユリウスに渡す。
読み始めた彼は途中で眉をひそめてかぶりを振った。優しいわね、彼からすれば、レミアのおかげで私と結ばれたのだから複雑なのだろう。今、彼女は帝国でこう呼ばれているらしい。
ヴェゼミアのしみったれと。
相手の男を奪い取って、そんなにダメージを受けなかったと思いきや
実力や認識の違いから、溝ができていって、最後に破綻してしまうという
恋愛時限爆弾短編です。
面白かったら、評価していただけると、大変嬉しくて
ぴょんぴょん飛び跳ねます。