表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/63

9話「再プロポーズ」





「──結婚を前提とした恋人……。

つまり俺の婚約者になって欲しい」




改めてルタ様からのプロポーズをされた。




あの時はもうどうにでもなれと思い、二つ返事で了承してしまったが、ここまで私を想い考えてくれる彼となら婚約をしても大丈夫だろうか。


でもまた、突然他の女性と不貞関係を持たれ婚約破棄されたら……?


いや、ルタ様はラインハルト様とは違う。


ルタ様の“冷血の騎士“という異名もここに来て彼の性格を問題視することからの異名なのではと不安が過ぎったが、私の知っているクロはとても優しい少年だったし現在の彼も猫を被っているように見えず、優しい人間であることは既に伝わってくる。それにクラレンス家は侯爵家の中でも上位の地位にあるため、ロレーヌ家と何がなんでも婚約を結ばなければいけないということでもないだろう。


婚約を申し込まれてから数日でクラレンス家に入居する事になったのだが、到着した際には既に私の部屋やドレスが用意してあり、余りの準備の早さに何か仕組まれているのではないかと少し怖くなった。


しかし、クラレンス家の侍女達によると私との婚約が決定次第至急手配され準備をしたとの事で、その様な私の不安は直ぐに思い過ごしだったと判明した。


それだけ彼は本気で私との結婚を考えてくれている……と捉えることが出来た。



彼を信じてみてもいいかもしれない。



「こんな私で良ければ……。よろしくお願いします」

「ありがとう……!こちらこそよろしく頼む……!」


ルタ様は私を力強く抱きしめる。


「くっ、苦しいですルタ様」

「……すまない。嬉しくてつい」




こうして、二つ返事でしてしまった婚約だったが、正式に婚約を交わすこととなった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ