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Lvが1.2Gでした  作者: ねろっと
ゴブリンクイーン
69/92

ゴブリンクイーン(6)

 更新が遅くなりまして申し訳ございません

-1/18 クレアモン村 E2-

 ゴブリンクイーンの調査に必要な物資を調達するために、一度E2に戻ることにした。途中クリスの居る集落により、重症者のうち回復した一人をアニアとドンさんと一緒に馬車に載せて移動する。

 E2の宿屋でスタンとグエンさんと再会する。

 グエンさんは、里帰りからの帰りの途中だ。実は、ここから東にあるシャテルロー子爵領の街道封鎖で数日間足止めを喰らっていたらしい。

 街道封鎖に抗議して、近隣のリオンヌ伯爵が複数の貴族とともに出兵し交戦している間に、検問を突破したらしい。


「リオンヌ伯爵は、帝国軍の将軍で次期大公の候補者です。

 40歳近い年齢ですが、ピカルディー王国との戦争でも軍を指揮したベテランです」


「リオンヌ伯爵は、娘がシャテルロー子爵の跡継ぎに嫁入りしているはずですの。

 シャテルロー子爵領で何か起きたので、出兵したと思いますの」


 年明け早々、東部で何かあったとだけ記憶しておこう。

 ようやく回復した重症者は、今回の失敗で冒険者を辞めると言い明朝出発する帝都行きの馬車に乗るとのこと。死にかけたのだから仕方がないし、冒険者は危険と背中合わせだし荒野に躯をさらす可能性が高い職種だ。死なないうちに、別の道が見つけるのも手だと思う。彼が、別の道で人生を成功することを祈るだけだ。

 ゴブリンクイーンの調査に必要な物資は、明日購入しよう。




-1/19 E2-

「え?

 保存食がいつもの倍近い値段じゃないか!」


 翌日、E2で物資を購入しようとしたところ、東部での紛争を理由に保存食などが大幅に値上がりしていた。クレアモン村より先は、馬車が使えないため、長期の野外活動に必要な大型のバックパックなども購入しなければならない。通常の冒険では、街道が整備されている帝国だと街道沿いに町や村があるので10日近い食材を持ち運ぶ必要が無いのだ。

 複数の店を回っていると、東部の情報が聞けたので整理すると、シャテルロー子爵家でお家騒動があったらしく当主が変わったらしい。それに、シャテルロー子爵家の跡継ぎに娘を嫁がせているリオンヌ伯爵が、娘の救出を大義名分に出兵したそうだが、シャテルロー子爵側の圧勝でリオンヌ伯爵は捕まったようだ。


「これで、次期大公は兄のガブリエルが即位する可能性が高くなりましたね」


「貴族同士の武力衝突は珍しいですの。 

 まして、当主の座をめぐる争いに介入するのは、よほどの理由が必要ですの」


 帝国では、貴族間の争いは当事者間の交渉から始まり、紛争になることは少ないみたいだ。むしろ、交渉がまとまらないときは帝国に仲介を依頼することが多く、武力衝突が発生することは少ないそうだ。

 子爵家のお家騒動や開戦に至る詳しい状況がわからないので、軽々しい判断はしないようにしよう。まずは、ゴブリンクイーンの調査に集中しよう。

 この時は、シャテルロー子爵家の騒動の中心人物が、私たちと関係のある人物とは知らなかった。




-1/21 集落-

 調査用の物資が品薄になっていたため、必要な物資を集めるだけで1日を費やしてしまった。翌日、E2を出立し、クリスたちがお世話になっている集落に向かう。

 アニアさん、ドンさんと回復した異世界人のアレックスさんから、私たちの調査に同行したいと申し出があった。


「みなさん、今回のクエスト失敗は冒険者ギルド側の確認ミスですから、失敗のペナルティーはないですよ」


 スタンが、彼らに説明をしたが、武器防具の購入費用などの借金がすでにあるらしい。冒険者ギルドの訓練所は、戦闘スキルは鍛えられるけれど、野外活動などは教えられる人がいない。私たちは、パティーさんに実地で教えてもらったが、そういう機会は、なかなかないと思う。仲間たちが特に反対をしないので、彼らは同行することになった。




-クレアモン村に向かう途中-

「フィルはんも異世界人でっか。

 こっちの料理しょうもないやろ」


 私と同じ異世界人のアレックスさんは食通のようだ。

 しかも、食べ歩きで気に入った店のレシピを聞いて、自宅で再現していたそうだ。

 昨年の6月ぐらいに、こちらの世界に異世界転移したらしく、時期も私と同じくらいだ。アレックスさんは、調理のスキルがあるので、食堂で働いていたそうだ。しかし、こちらの世界の料理に満足ができずに、客の兵士から訓練所を紹介してもらい、戦闘スキルを身につけたそうだ。

 冒険者ギルドの訓練所には、アレックスさんの方が先にいて、私が期間と一部被っているようだ。そして、私達のハードな訓練は、他の兵士とともに圧倒されて、関わらないようにしていたようだ。


「あのとき真面目に訓練しといたら良かったと反省しとります」


 このエセ関西弁を使っているアレックスさんが、冒険者として目指す目標はうまい食材を見つけることだそうだ。日本の食に慣れた私達にとって、こちらの世界の食は単調だから気持ちは理解できる。

 あれ?食材を見つけること?

 あ、自分で調理できるから食材を見つけるだけで良いようだ。羨ましい。

 カップ麺とレンジでチンすることしか調理できない私にとっては、真似できない目標だ。冒険で美味しい食材を見つけたら、彼に調理をしてもらおう。



 お読みいただきありがとうございます

 誤字脱字等がありましたら、教えて下さい


 ブックマーク、評価、ありがとうございます

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