新年の挨拶と鑑定で成長が無かった件
世界設定で新年に鑑定を行うと決めていたため、ステータスが更新されます。
ただ、それぞれのキャラクターをバラバラに載せると、管理しずらいので、別にページを作って、そちらに新年の鑑定結果として載せていく形をとります。
今日、そちらのページの更新が間に合わずすみません
-1/1 ジェイムズ・ド・スタール邸-
「父上、新年おめでとうございます。
今年も、ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします」
「クリス。新年おめでとう。
無理をしないで、カサンドラ(クリスの母親)を超える聖女を目指しなさい」
新年の挨拶だが、私も挨拶をしたところ、『クリスを任せた』と言ってもらえた。
交際を認められたのかなと思ったら、パシオンさんが現実を教えてくれた。クリスの母親のカサンドラは聖女6で、現在、帝都で一番の聖女でも5だそうだ。聖女6は帝国で数十年に一度しか現れないらしい。何それムリゲーと突っ込みたくなる。
ちなみにレーヌは、解散するそうだ。アムールと他のメンバーの実力差があることと、やっかみで仕事からはぶられていることが原因だそうだ。パシオンさんは軍の聖女に、他のメンバーは聖女協会の護衛に、そしてアムールさんは、クリスと私の護衛だそうだ。
え?
私は何も了解していないのですけれど。
それに、ココや、パティーさん、グエンたちの同意も必要でしょ。
この辺りはいろいろ波乱があるかもしれない。
そして、稽古始めと称して、ジェイムズ帝とアムールさんから、みっちりしごかれた。
今年は出足から、良くないことが多いのかもしれない。
-夕方 ジェイムズ・ド・スタール邸-
通常1月1日は家族だけで過ごして、他の家に挨拶に伺う風習はないらしい。
ところが、モンフェラート家の方々が挨拶に来る。お互い、挨拶を希望する相手が多く、家を空けることができないため、1日に挨拶をするそうだ。
挨拶に来たのは、ミカエル大公とガブリエル卿、オリヴィエ卿の3名だった。ミカエル・ド・モンフェラート大公は、ガブリエル卿と同じくらい体格が良いが、右半身不随で言語に障害があるようだ。元の世界だと、脳梗塞の後遺症の様に見える。ジェイムズ帝との会話も、ミカエル大公が言葉を選ぶまでかなり時間がかかる。どうやら、大公の退位を願い出て、その後は、昔話に興じている。
彼らは即位する前は、一緒に冒険をしていて、探索できなかった未盗掘の迷宮などもあるようだ。お互い、退位したら、冒険に行きたかったと言い、『挑戦できることは若いうちに行え』とアドバイスをしてくれた。初めて会う私に失語症でなかなか言葉が出ない中で、言葉を絞り出していただいたことに感謝している。
あとで、クリスに脳梗塞の治療について聞いたところ、手足の麻痺だから手足を治療するけれど、効果が無いそうだ。脳梗塞は頭の血管が詰まることが原因と伝えたところ、頭は内臓とともに治療がしにくいので、聖女5まででは治療すること自体ができないとのこと。癌も同様に、治療は激痛の緩和しか効果が無いそうだ。
「あくまでも、怪我や感染症を治す程度しか効果が無いのです。
聖女は万能でなく、有限ですがゼロではありません。
少しでも人の役に立ちたいと思いますので、今後も、私に力を貸してください」
クリスは、はっきりと言い切った。
悪い事をするわけでもないし、私は、本人が満足できるなら一緒に歩み続けたいと思う。
ミカエル大公たちが帰るときに、オリヴィエが『明後日、フレッドが父上に挨拶をするそうだ』と教えてくれた。3日になるのは、ミカエル大公の子供が3桁いるかららしい。果たして、子供の顔は憶えているのだろうか。同じ名前の子供もいるのだろうか。そのあたりの疑問はあるが、人の家の話なので、気にしない様にしよう。
-1/5 お休みの日-
5日で、挨拶周りは終わりらしいが、当家では5日は挨拶の予定が無い。
当主から忙しいのだから、1日ぐらい休みが必要と言われて喜んで休みを満喫した。
嘘です。『腕が鈍るだろう』と朝から鍛えられた。
しかも、ガブリエル卿がなぜか混ざっている。本当によくわからない。
この人たちは脳筋なのだろうか。いや、脳筋だ。
-1/6 冒険者ギルド-
この世界では、正月休みの間に、鑑定をして今年一年を占うらしい。元の世界の”おみくじ”みたいなものだろう。帝都では5日までは、どの商店も休みのため、初商いは6日になるそうだ。初商いは食材の補充と鑑定がメインになるそうだ。
交代で屋敷の警備をしているので、クリスと鑑定に向かうときは昼の3時ぐらいになった。鑑定は身分証の更新も同時に行われるため、それぞれの所属している組合で鑑定するので、私たちは、冒険者ギルドで鑑定を行い、冒険者証を更新する。今日は冒険者がいつもの3倍ぐらいいて、『レベルが上がった!』『能力値が増えた!』『スキルが上昇した!!』と騒いでいる。
ところが、私はレベルが1.2のままだった。
「フィルのレベルは1.2のままですね。
能力値も、全然上がっていませんね」
私の鑑定結果と冒険者証を見比べてクリスが呟いた。私はレベルだけ見て諦めていたが、能力値も小数点付きの表示で一つも成長していなかった。
それぞれの冒険者がお互いの鑑定結果を見せ合って成長を喜んでいる中、1人だけ除け者にされている。
私もクリスの鑑定結果を見る。
「クリスは全部成長しているけど、MNDが1.0になっているよ。
冒険者証は47だから、これだけ下がっているのかな?」
私の一言で、クリスが自分の鑑定結果を見直す。MNDは主要な能力でないから見落としていたみたいだ。
「鑑定盤が壊れているのでしょうか。
本鑑定の受けられるところで鑑定をし直しませんか?」
元の世界でも、おみくじを、大吉が出るまで引き直していた人が居たけれど、それと同じだろうか。
そのまま、本鑑定の出来る機械に向かったところ、今日の鑑定はすでに予約者で埋まっているらしい。予約を入れると9日になるようだ。簡易鑑定が数分で終わるのに対して、本鑑定は数十分かかり、身分証に反映させる作業も必要なため、処理能力が追い付いていないらしい。
クリスと二人分の予約を入れて今日は帰ることにする。
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