パティーさんとの再会
-聖女協会-
クリスと一緒に聖女協会に行くが、売店以外は男性立ち入り禁止らしく、売店で待つ。
「フィルじゃん。元気?
あたいも、入手した素材を売りに来たの」
パティーさんだ。
あれ?昨日は、フレッド達と一緒に食事をしていなかった気がする。
それに、聖女協会に材料を卸す場合は、聖女がいる方が高値で買い取ってくれるはず。なぜ、カティーさんと一緒に来ないのだろうか?
「パティーさん、お久しぶりです。
素材を売るなら聖女と一緒の方が高値で買い取ってくれるのですよね。
カティーさんと一緒に来なかったのですか?」
パティーさんが、ばつの悪い顔をした
あれ?何かあったのかな。
「あたい、パーティーから追い出されたの。
えへへ」
はぁ?
話を詳しく聞いたところ、フレッドとカティーに、『守護者の特訓』と称して『女性用媚薬』の精製を勧めたそうだ。しかも、フレッドが守護者として治療ができずに大惨事になった。
そりゃ、追放されるよね。
えへへじゃねぇよ。
「そもそも、何を考えたら、媚薬茸の精製が特訓になると思ったのですか?」
失敗したときの状況とか考えなかったのだろうか。とことん問い詰めたい。
「フィルとクリスの時は、うまくいったじゃん。
そ・れ・に
あれでクリスとの仲が良くなったでしょ」
あほかぁ
このハーフエルフは、どういう思考回路をしているのか。
「あら、パティーさん。
お久しぶりです。
こちらに戻ってきていたのですか」
クリスが薬を買い取ってもらったらしく帰ってきた。
パティーさんが頭を掻きながら説明をし、クリスは、呆れた顔でパティーさんを見ている。
「そう言うことだから
クリス達のパーティーに入れてよ」
『そう言うことだから』で頼む事ではない。
横で、クリスは大きくため息をついている。
「パティーさん。
治療の時に覗いたり、卑猥なことを言ったり、反省とか、相手に申し訳ないとか、ないのかな」
パティーさんは、自称指導役のジョナタンとかいうクソ貴族よりはマシだけれど、グエンといい勝負だよね。デリカシーの欠片もないのよね。
「あたい、エルフの血を半分引いているから、学習とか無理。
あと性は開放的にしないとね」
学習が無理とか、性は開放的とか、このハーフエルフは、ふざけているのだろうか。
それとも、エルフの血を引いているからって、この世界のエルフが可笑しいのだろうか。
『エルフが反省!?』『エルフに常識は通じないのに』『エルフはいたずらが大好きなのに』
やばい、聖女協会の売店だから、私たち以外にお客さんがいた。
この世界のエルフは、レプラコーンみたいなものだろうか。
あ、治療中に覗かれているとか卑猥な言葉を受けているとか口を滑らせてしまった。
『治療が覗かれているの』『卑猥な言葉を受ける治療って、どこかしら』『あの2人青春しているのね』『若いっていいよね』
お客さんからの反応が、こちらに向かってきた。この話題の方が食いつきは良いだろうが、羞恥プレイが激し過ぎる。穴があったら入りたい。
いたたまれず、クリスと一緒に売店から逃げるように去る。
-聖女協会前の通り-
「待って。
あたいを置いていかないで」
売店から逃げだした私たちを、パティーさんが追っかけてくる。
誰のせいで恥ずかしい思いをしたのだか。
それよりも、売店のお客の話だとエルフは、変わった種族なのか。一度、調べておこう。
「パティーさん。
私たちのパーティーに『大変だー!!聖女様が攫われた』
いきなり、傷だらけの男が、聖女協会に駆け込んでいった。
聖女が攫われた?
そんなベタな展開ないでしょう。
直ぐに救援に向かう選択肢もあるけれど、情報が無く、仲間と合流しなければいけないので、冒険者ギルドに戻る。
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