舞台裏と神のお話
最近、毎日投稿ができなくなってきました
今日は、設定も含めて、ちょっと多めに投稿します
-12/10 リバーサイド 某所 ジョナタン視点-
「ジョナタン様。
例の聖女一行は、町に戻ってきました。
ただのゴブリン退治じゃないとか喚いていましたよ」
この女は、冒険者ギルドの受付嬢だ。元冒険者のくず男に入れ込み首が回らなくなったので、端金でこちらに情報を漏らしてくれる。この女も、おみくじの簡易鑑定でカルマがマイナスになるから、年明けには受付嬢をクビになるだろう。俺と同じあとが無いのだ。
「明後日の早朝に、練兵所に向かう馬車から聖女を浚う。
そいつらの救援依頼を奴らが受けるように仕向けろ」
「ごめん、今日、そいつらと揉めたから、私は無理」
クソ使えない女だ。
トワが、この女の有効利用法を進言してきたので同意する。内情を詳しく知っているので、証拠隠滅に最適だ。
-12/12 リバーサイド某所 ジョナタン視点-
練兵所に向かう馬車を襲撃する必要はない。
ギルドの受付嬢から馬車の護衛の冒険者が誰なのか判明しているので、前日の夜に酔いつぶして捕縛しておく。翌朝、護衛とすり替わった仲間が聖女を迎えに行き、同じく捕縛する。捕まえた冒険者は、その辺で攫った女に聖女の衣装を着せて下水道遺跡の地下に放り込んでおく。トワが、地下道遺跡のギミックを把握していたので容易だった。
なぜ把握しているのかなど細かいことは貴族だから気にしない。気にしなければいけないのだろうか。トワに任せておけば、何も問題が無い。
次に、2、3か月前に墓地に発見された地下施設にレーヌを潜ませる。
準備が終わった時点で冒険者ギルドに聖女誘拐の報告をする。聞き取り役はあの受付嬢に任せた。こちらに都合よい報告をでっちあげることができる。
そのうえで、クソ女たちを地下遺跡に誘い込み挟み撃ちにする、人数、ランクともこちらが上回る。
クックック。
楽しみだな。
どんな命乞いをするのだろうか。
-テネーブル視点-
漆黒のローブを着た男が、薄ら笑いを浮かべながら大きな鏡を眺めている。鏡には、トワとジョナタンの姿と下水道遺跡と墓地の地下遺跡の構造が映っている。
そばに、灰色ローブを着たドゥ、サンク、シスが跪いている。
あの愚か者は完全にトワの洗脳下に入ったようだ。
我が愛しい傀儡であるキャトルを殺した二人を抹殺するとともに、偉大なるディユ復活に必要な聖女を集めることができる。
あとは、あの愚か者が故郷で騒動を起こしている間に、別のお遊びを行うか。
「ドゥは、旧コルマール神聖王国にある土の神。
サンクは西のピカルディー王国にある火の神。
シスはフレジュス伯領爵にある水の神。
それぞれの神の遺骸を探し出し破壊せよ」
ドゥ、サンク、シスはテネーブルに拝礼した後、それぞれの地に向かう。
これが、帝国と周辺諸国に大きなうねりを生み出す。
-神のお話-
かつてこの世界には、光、闇の2柱の神と火、水、風、土の4大精霊王がいた。
このうち、光と闇の神が対立し、眷族を含めた争いになった。最終的に、光の神が4大精霊王の力を借りて闇の神を封じたという。その際に光の神と4大精霊王も力を失いどこかに消え去ったらしい。
その後、4大精霊王を、それぞれを神とする宗教ができた
人間の場合、精霊を使役する精霊術師は、信仰ではなく精霊との親和性に影響されるため、遺伝に関係なくランダムに発生する。聖女もある方法以外では、ランダムに発生する。宗教は、かつて奇跡が使えた者の子孫が神殿の上位者を占有し腐敗していった。鑑定盤が出てきたとき彼らが所有していたのは、『詐術』と『根回し』の2スキルだった。
むしろ、精霊魔術師と聖女は宗教に関係なく存在していたので、この事実が広まると同時に、帝国はすべての宗教を詐欺集団と認定した。具体的には、精霊術師や聖女を持たず詐称スキルのある宗教者をすべて逮捕し処刑した。
帝国と周辺国の宗教をめぐる対立は、100年以上続き、火の神を信仰する信者はピカルディー王国に集結し、両国の間では数年ごとに戦争が行われている。風の神を信じる者は東に逃れ、遊牧民に同化した。こちらも、遊牧民が帝国傘下の国家を襲撃する遠因と言われている。土の神を信じる信者は、北の山岳地帯にあるドワーフ王国に庇護を求め、水の神を信じる信者は南のエルフの森に逃げ込んだ。
なお、エルフやドワーフは、精霊の眷族の子孫であり、6割くらいが精霊術師になる。魔族やアンデットは、闇の神の眷族であり、闇の精霊術師になる。
聖女は、光の眷族である天使の血が混ざっている場合に出現するが、これは、解明されていない。
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