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Lvが1.2Gでした  作者: ねろっと
クリスとの出会い
24/92

地獄の訓練

-練兵場 食堂-

 パティーさんも食堂で夕食を食べている。

 この人もとい、ハーフエルフは、絶対ただ飯だよね。


「ジュジュさんもパーティーに参加したいのね。

 あたいは冒険者ランクが3にあがるのでパーティーを組めなくなるの。

 ジュジュさん、替わりにお願いねぇ」


 今年は、熊の餌となる木の実の出来が悪くて、冬眠前の熊が人を襲撃する事件が頻発しているらしい。

 膝が復調してきたので、フレッドと、熊退治のクエストをこなしすぎて、このままだと、私たちの再訓練が終わるころには3になるそうだ。

 どんだけ熊が出没しているの。


 パティーさんが抜けると、クリスとココに聖女のジュジュが加わるのか。

 ココと私は壁役だから、攻撃手段が皆無なのに、回復力だけがあっても、敵を倒す方法が無いはず。

 アンデット専門か?

 アタッカーを加えるしかないでしょう。


「大丈夫でございますの。

 明日から、わたくしの大叔母様が指導に参加していただけますの」


 大叔母?祖父母の姉妹だっけ?

 マックス師匠とどちらが年上か?

 そもそも、指導でどうやったらパーティー攻撃力が上がるのでしょうか。



-10/11 帝国リバーサイド練兵場 訓練所-

「こちらが私の大叔母様のアニアさまですわ。

 いつもは、聖女養成所で聖護身術を指導されていますの」


 翌日の朝、ジュジュに紹介されたアニア大叔母様は、外見が20代後半の人間女性だった。ジュジュの曽祖父は高齢になってもお盛んだったのだろうか。


「アナスタシア・ド・フレジュスです。

 クリス、カティーお久しぶりです。

 ほかのみなさま、はじめまして。

 ジュジュの7代先祖の妹ですわ。

 みなさまに、魔闘法を教えて差し上げます」


 7代?

 いくつなのだろうと疑問に思っていたところ、マックス師匠がアニアさんを見つけて挨拶をしていた。


「わが師、アナスタシア様

 ご無沙汰ぶりです。

 初めてお会いした40年前から、お変わりなく美しいです。

 私もここ2、30年は老化が鈍化しております。

 これもわが師のおかげでございます」


 マックス師匠のお師匠さんで、40年前から外見が変わらないのか。

 女性に年齢を聞くのは野暮かなと思っていたら


「老衰前の聖女様が、聖女養成所に挨拶にいらっしゃった時に、『昔と変わらないお姿で』と言われていたのを聞いたことがあります。

 確か180歳くらいと聞いたことがあります」


 クリスが小声で、教えてくれた。

 180歳って、ああ、7代前と計算があいますね。




 さて、優しいおばあちゃん先生の指導と思っていたら、待っていたのは地獄だった。まず、アニアさんと槍VS素手の模擬戦でぶちのめされた。槍の突きも叩きも手で止めるとか反則でしょ。

 マックス師匠も、アニアさんの居る前で格好をつけようと、基本動作で少しでも無駄があると、昨日までと違って厳しく叱責して修正させる。

 2、30分に一回は治療を行わないといけない過酷な修行になった。

 たまに、カティーも捕まって特訓させられるが、直ぐに、『妾の助けを待っている怪我人がいるのじゃ』と言って、逃げてしまう。ロロとニニは、視界にすら入らない。


「養成所の時は、サボる人が多かったんですよ。

 でも、あの時は、今よりずっと楽でした」


 訓練終了後、クリスが息を切らせながら教えてくれた。




-練兵場 食堂-

 いつもの単調な味の夕食を済ませたところ、


「さて、みなさま。

 いまから、気を練る修行を行いましょう」


 はぁ?

 これからまだ修行するの。

 明日からは休暇日だ。もう少しの辛抱だ。




-訓練所-

 気を練る練習が終わったころ


「明日の休暇日は、パティーさんの小屋を拝借させていただきます。

 月月火水木金金。鉄は熱いうちに打て。

 かつて異世界から来た御仁が残された名言でございます」


 アニアさんの一言で我々の休暇日は消滅した。


「お、お休みの時間はありませんの?」


 ココは最後の言葉を出し、気を失った。

 ココは、アニアさんが担いでいったらしいが、私は、どうやって宿舎に戻ったか覚えていない。




 休暇日はパティーさんの小屋、訓練日は訓練場で地獄の日々を送った。

 地獄の日々を共に過ごすと戦友と言う言葉も生まれるが、会話する気力すら残っていなかった気がする。


お読みいただきありがとうございます

誤字脱字等がありましたら教えてください


評価、ブックマークありがとうございます

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