大事な人
毎日投稿の予定が、昨日は投稿できませんでした
楽しみに待っていた皆様、大変申し訳ございません
-10/9 帝国リバーサイド練兵場 訓練所-
翌日、訓練を再開するけれど、ちょっとした問題が発生する。
昨日の決闘君が、他の訓練者から嫌がらせ、まぁ、訓練だから、シゴキですな。治療を受けても、直ぐに治療が必要な状態に逆戻りする。当然、カティーさんが治療することはない。あの3人娘だと、打撲しか治せないので、クリスが治療しているようだ。
おかげで、休憩時間のココと私の治療は、カティーさんが行っている。
ところが、最後の訓練のあとの治療は、3人娘のジュジュさんだった。
「異世界人さま。
さすが耐久50超えでございますね。
まったく傷がございませんので、わたくしには治療できなくって」
あれ?クリスやカティーさんは、私を治療していたよ。
ジュジュさんの聖女スキルが低いのでしょうか。
そんなところに他の3人娘のロロが近づいてくる。
「救助現場で一目惚れでしょ?
クリスが、治療後のフォローを志願していたけど、何処で再会したのかな?」
は?
単に、クリスと私の馴れ初めを掘り起こしたいのだろう。
「治療後のフォローですか?
偶然、再会しただけですよ」」
治療を受けた覚えはあるけれど、フォローはなかったはず。
次に会ったときは、偶然、冒険者ギルドで私から声をかけたはずだし。
「昨日の決闘の時に、ハーフエルフ(パティー)と話していたじゃん。
あのハーフエルフと、ワイルドな女が、連絡役だって、聖女養成所の同期はみんな知っているから。
そもそも、あなたは、あの時、1つも怪我はしてなかったのよ。
クリスが怪我の治療をしたと思っていたの、プークスクス」
もう一人の三人娘のニニまで加わってきた。
パティーさんが連絡役?
私は無傷だった?
「ニニもロロも、変な誘導をしてはいけませんわ
(異世界人が)こちらの世界に流れてきますと、(常識が違うから)精神に不調をきたしてしまいますの。
そのため、フィル様がお目覚めになる前に、治療で意識の安定化を行って差し上げましたわ」
ジュジュさんから、救助された前後の話を聞いた。
この世界には、異世界からの転移や転生が多々あるそうだ。
二つの世界の常識差や転生や転移によるショックで、精神に不調をきたしたり、最悪は自死したりするそうだ。
そこで、聖女協会では異世界人に記憶を改竄する治療法を行うそうだ。
その際、時間が経ってから記憶が読み戻されることがあるため、数か月はフォローをするそうだ。私の場合は、クリスが志願したそうだ。
なお、私が目覚める前に、能力やスキルを鑑定し、フォローしやすいように皮鎧の仮身分所の名前をフィルにしていたそうだ。
語尾に全部『そうだ』がつくのは、この聖女たちが当てにならないからだ。
今度、クリスに確認しよう。
「それで、クリスのどこが良いの?
胸かな?聖女なら、みんな一緒でしょ」
真面目なことを考えていた時に不意にロロから質問を受けてしまい、つい口を滑らせてしまった
「クリスは、私の大事な人だから」
あ、やばい。
私の大事な人って、事実だけれど、こいつらに聞かれたのはまずい。
「フィルさま。
うしろ、後ろをご覧くださいませ」
ジェジェさんが、なぜか後ろを指さしている。
後ろ?
振り返ると、そこには赤面したクリスがいた。
「フィ、フィルさん。
あ、あの恥ずかしい」
ギャーーーーー
クリスに聞かれていた。
恥ずかしすぎる。
お互いに意識してしまい、顔を見合わせることができない。
「回復することを忘れていたわ。
妾の不徳じゃ。許せ」
雰囲気を察したカティーさんが、筋肉の損傷を回復してくれた。
それはありがたいのだが、なぜに、クリスに向かってヤレヤレって、ゼスチャーをして煽っているのですか。この二人は、なんでこんなに張り合っているのだろうか?
お読みいただきありがとうございます
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