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Lvが1.2Gでした  作者: ねろっと
クリスとの出会い
15/92

クエストに失敗するとどうなるのか

キャラクターの位置づけがだんだんはっきりしてきました。

 その分、筆が進んでいる気がします。

-リバーサイドへの道-

 集落からリバーサイドに向かう。

 パティーさんの膝は、まだ治っていないので、かなりゆっくり進む形になる。


「あたいのせいで、迷惑をかけてごめんね」


 パティーさんが居たから、街道に出ることができた。

 移動速度が落ちようとも、置いていくことはできない。

 歩きながら、馬車などがいないか探す。


 1時間後、ラバの牽引車で麦を運んでいる馬子に会った。

 馬子に頼んでパティーさんを牽引車に乗せてもらった。


「あたいは楽ちん

 みんな悪いねぇ」


 パティーさんは、ご機嫌だ。


「困ったどぎはお互い様だ

 乗り心地は悪いげんども、我慢してくんちぇ」


 この世界の住民は親切な人が多い。

 カルマを数値化しなくても、問題はないのではないかと思う。


「今日はこごで野宿だ

 この前の洪水で、この辺りに悪霊が出るづー噂だ。」




-リバーサイド手前の野営地-

 野営所を作る。

 クリスの治療の間、パティーさんが馬子さんと話をしていた。

 気を回してくれることもあるんだ。

 最近は治療に慣れてきたから、会話まではできないけど、触っている感覚が分かる。


「今日は、触られている感覚が伝わってきます。

 集中できなくなるので、治療中は変なことをしないでくださいね。」


 治療後に、クリスに笑顔で言われた。


「クリス

 信頼してくれているから、変なことはしないですよ。」


 信頼して触らせてくれているのだから、そんなことはしたない。

 そもそも、治療は傷口を直接触るから、揉んだら痛そうだからね。 


 最初の見張りは私が行った。

 見張りの間、川の方にたくさんの鬼火が見えた。

 この前の災害で鎮魂されなかった被害者が、3か月半たった今でも彷徨っているのかな。

 自分は運良く助かったけど、鬼火の仲間になるところだった。

 鎮魂はできないが、冥福を祈ろう。




-翌朝-

 翌朝も、クリスさんの治療中は、パティーさんが馬子さんと話をしていた。

 今回は、クリスから来る魔力が少し不安定だった。

 集中力を欠いているのか、体調が悪いのかわからないけど、ちょっと心配だ。

 クリスは別のラバの牽引車に乗るとのこと。

 パティーさんが、別の馬子に頼んだらしい。


「クリスちゃん、ずっと歩きっぱなしだったでしょ。

 守護者なら、もっと聖女様を大事にしなさい。」


 パティーさんの足ばかり気にしていた。

 大怪我をしているのに、気丈に振る舞っているので気が付かなかった。

 クリスは、牽引車の中で、リバーサイドに着くまで爆睡していた。


「鈍感な守護者でごめんね。」


 寝ているクリスに謝る。




-リバーサイド-

 リバーサイドの冒険者ギルドに戻って、クエストの失敗を報告する。

 失敗のペナルティーは、この3つだった。

・報酬の3倍の罰金

・評価の低下

・ギルドの指定したクエストを行う


 今回の報酬が3000エキュだったため、罰金は9000エキュになる。

 冒険者証を5人分持ち帰ったので、鎮魂分と含めて1000エキュと相殺しても8000エキュの借金ができた。

 クリスと私は、ランク1で1回しかクエストをクリアしていない。

 評価が低下してランクが0になると、訓練所で再訓練が義務化される。

 期間は一か月。

 しかも、訓練費用が1日20エキュかかる。

 そんなお金ないよぉ

 訓練中も、休養日があり自由に動ける日があるようだ。

 訓練所は、リバーサイドから西に半日ほど行った練兵場内にあるため、その近辺でとれる薬草などの採集クエストを受けておく。




-リバーサイド内の宿屋-

 今晩の宿は、お金が無いので、3人の相部屋になる、


「昨日は約束通り、静かにしてたでしょ。

 治るまできっちり見学させてもらうからね。」


 鬼かこいつは。

 ランタンを3つも用意している。

 たしか、装備品に無かったはず。

 借金だらけになったのに、何無駄遣いしているのか突き詰めたい。

 ランタンを除けようとしたら、なぜかクリスに止められた。

 なぜ?


「フィル。ありがとう。

 でも、約束したのです。

 パティーさん、隣に声が漏れない様にだけお願いいたします。」


 耳まで真っ赤の上に目に涙を浮かべている。

 一体2人の間でどんな約束が交わされたのだろうか。


「明るいところで見る方が良いわね。」「若いだけあって、お肌がきれいよね」「仲人はあたしだからね」


 いつも通りのセクハラのオンパレード。

 もはや、いじめに近い。いや、いじめそのものだと思う。

 治療が終わった時、パティーさんが、傷口を指さす。


「こことここの傷は完全に消えたよ。

 2,3日前より、治療の効果が上がっているね。

 クリスちゃん。私の治療の時はどうだった?」


「パティーさんの治療の時も、効きが良くなっています。

 3に近づいてきていると思います。」


 クリスが喜んでいる。

 パティーさんがランタンを片付けている。


「いつまで裸でいるのよ。

 あたしは、小娘の裸を眺める趣味はないからね。」


 クリスが慌てて服を着る。

 パティーさんは、自分の膝のために覗いていたのね。

 パティーさんの評価を、ほんの少しだけ上方修正する。




-翌朝-

「油代も馬鹿にならないからねぇ。」


 朝の治療は、日が昇って室内が明るくなってから行う。

 暗い中で治療をすると、治す場所に触れ損なう可能性があると、パティーさんが断言している。

 明るい方が覗きやすいだけだと思うんだけどなぁ

 治療直後に、パティーさんがアドバイスをする。


「今回の様な怪我を防ぐために、クリスも戦闘訓練に参加してね。

 当然、治療は、大事なスキル上げのチャンスだから、両方頑張るのよ。

 ギルドの指定クエストは採集だから、私が頑張るから。」


「たしか、聖女の治療で・・・・」


 裸のまま喋ろうとしているクリスに服を着せる。

 クリスは治療時に集中するので、治療直後に話しかけられると、意識がそっちに向いてしまう。

 パティーさんは、そのタイミングを狙っている。


「フィル君。

 守護者らしくなってきたね。」


 パティーさんは、にやりと笑い、クリスは、顔を真っ赤にしている。

 パティーさんは、クリスの反応を楽しみにしているのか。

 昨日上げた、パティーさんの評価を下げる。


 クリスが、練兵場で聖女の仕事をすると言ってきた。

 訓練所で戦闘訓練の負傷者を治療する場合、40エキュの報酬になるそうだ。

 クリスが治療を行えば、私たちの出費はゼロになる。

 しかし、治療と戦闘訓練も行うと、クリスの負担が大きくなる。


「クリスちゃん。

 頑張り屋さんなのは良いけど、休憩も必要よ。

 採集は私とフィルに任せて」


 パティーさんは、みんなの状態をきちんと管理してくれる。

 頼れる仲間だ。

 セクハラが無ければね。

読んでいただきありがとうございました

誤字、脱字などがありましたら、教えてください


 評価やブックマークありがとうございます

 期待に沿えるよう頑張ります

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