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私の望みは平々凡々な人生なんですが……



拒否権が無いとなると、転生は確定事項です。

ならば迅速に現在進行形で昏睡状態の身体へ行かないといけないはずです。

今までの会話から生まれ変わるのではなく、既に中身が天使様という状態で、ある程度成長した身体に私という魂が入るのだと思います。

だとすると、出来るだけ情報が欲しいです。



「か、神様。状況は何となく理解しました。なので次の転生先の情報を教えて下さい」


私の言葉を聞いて、超絶イケメン神様の冷気がおさまりました。

うん、良かった。

転生前に凍死するところだった…


「時間が無いから要点だけ話すよ。後は追々にね?」


(追々って、転生後も会うの?)


「……えっと、私の過去を見た方法で一回で済ます事は出来ないのですか?」

「覚えてなくとも実際体験した事の情報だからあの方法でもダメージを受けなかったんだ。だけど新しい未知の情報を渡すとなると難しいね」


成る程……だとすると今はとりあえず周りの人々に違和感を与えず、生活に支障をきたさない程度の情報をもらって追々、という形が最善なのでしょう。


「わかりました。では、早速お願いします」


その後神様(時々天使様)が教えてくれた内容を要約するとこうです。


ひとつ、私はリフレシア・サマーセット公爵令嬢で家族構成は父母兄弟の5人家族である。


ひとつ、容姿は現在のと同じで年齢も5歳である。


ひとつ、魔法が存在し、私も魔法が使える。


ひとつ、いままでとは異なる場所、すなわち異世界である。



産まれてから今まで中にいた天使様が得た力(?)はそのまま私に引き継がれるそうだ。

とにかく時間が無いので今すぐに転生するらしい。


「何となくは理解しました」

「じゃあ、一葉……ううんリフレシア。また後でね」


神様が私の頭上に手をかざすと温かい光に包まれた。

その温かさに導かれ意識を手放す寸前に聞こえた天使様の台詞。


「あっ、魔法は全属性MAXまで上げたの〜使う時は気を付けてね〜」


最後の最後に落とされた超特大爆弾。

起きて詳しい解説を求めたいけれど、深い眠りの海に私は落ちてゆく。


ついさっき『消滅』して、(超絶イケメン)神様と邂逅した。

この時点でもうお腹一杯の波瀾万丈加減なのに転生先は異世界ときた。

更には未知の力である魔法が5歳にしてMAXなんて。



私の望みは平々凡々な人生なんですが……










あざとい系(本人無自覚)美少女天使様は一葉の過去を知っています。

超絶イケメン神様と同じく一葉ラブなのでリフレシアとして生きている間とても頑張りました。

ただ、人の基準とは異なる頑張りなので5歳児にしてリフレシアの能力は超ハイスペックになってしまいました。


……この物語りに出てくる登場人物はかなりの確率で残念なかんじなのでは……


一葉、頑張って!

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