……もう一度気絶していいですか?
揺さぶる超絶イケメン様。
無になる私。
柔らかな日差しの中、気持ちのいい風が吹く。
その風に揺らされた私の髪……
!!!
風に揺らされた私の髪は銀色でした。
「気が付きましたか?綺麗ですよ、プラチナブロンド。よく似合っています。私はこの色が一番好きなのです」
先程のしょんぼり顔(それも超絶イケメンですがっ)とはうって変わりキラキラオーラ全開の笑顔です。
だ、だけど、ま、眩しい……。
「瞳の色は紫です。アメジストみたいで、とても可愛いらしい」
とのたまう超絶イケメン様は、私に手鏡(何処から出したの?)を渡します。
!!!!!
恐る恐る覗いた手鏡の中には、これまた超絶美少女が居ました。
透明感のある白い肌。
さらさらと輝くプラチナブロンドの髪。
驚きに見開いた大きな瞳は、超絶イケメン様の言葉通りの紫。
小さく可愛らしい唇は、桜の様な薄紅色です。
年齢は一葉と同じ5歳くらいでしょうか。
黒髪黒目の元の自分とはかけ離れた容姿に、私は呆然としました。
「ね、凄く可愛いいでしょう?」
と、超絶イケメン様は破顔します。
……やっぱり、眩しい。
「……もう一度気絶していいですか?」
ここまでくれば理解するのは無理です。
全てを放棄して無になりましょう。
うん、これはきっと何かの間違いです。
夢か幻、もしくは妄想(こんな妄想望んだ事無いけれど)の中に違いありません。
小さな声でそう呟き、瞳を閉じようとしたら再び待ったがかかりました。
「待って一葉!夢でも幻でも妄想でもありません!」
超絶イケメン様は、慌てて私の肩を掴みます。
「説明、説明をちゃんとしますから!」
もう状況把握や理解を諦め、半ばヤケクソになりながら超絶イケメン様を見ました。
「でも少し複雑で長くなりそうですので、口頭で説明するよりこちらの方がいいかもしれません」
超絶イケメン様はそう言うと、私の頬に優しく両手を添えます。
うん?
何でしょう?
そして綺麗なその額を、私の額に合わせたのです。
近いっ、近過ぎます!
そのキラキラしたお顔で、なんて事をするのですか!
荒ぶる私の心をよそに、凄まじい量の映像と情報が私に流れ込んできたのでした。