矢野襲(サイコパスキラー)
「ククク、人類諸君これからエキセントリックな殺し合いを始めようじゃないか。おっと自己紹介が遅れた、僕の名は矢野襲 。霧ヶ丘学園高等部3年だ。
まずは同じクラスの咲島涼一から殺りたいと思う。では諸君お楽しみに。」
僕はそう言うとパソコンの電源を落とした。
何なんだあいつは人殺しをゲームと言いやがって、俺が矢野を止めてやる。正義の名のもとに。
俺の名は加藤正義霧ヶ丘学園高等部2年。
「待ってろよ矢野。俺がお前を|殺す(浄化)してやる。」
4月12日金曜日
よく晴れた絶好の花見日和、俺は頭を抱えていた。
(矢野を止めると言ったもののどうすれば)
「な、何だあれ。」
「人が死んでる!」
立派な校門の前に生徒たちが集まっている。
その数100人以上。
(まさか、咲島!いやいやそんなわけ無い)
脳内で自分を落ち着かせようと疑念を払う。
否、その疑念は俺の期待をテストの赤点のように裏切られた。
危機感を感じて急いで近づく。
目の前に広がった光景は衝撃的だった。
咲島に鋭利なナイフが身体中、所どころに刺さり、
血がコンクリートに水溜まりように大量に流れていた。しかも首から先が無いことが事件の壮絶さを物語る。
薄汚れた手紙が落ちている。内心怖いけど見てみる。そこには血で書かれた文字が並ぶ。
「この手紙を読んでいる頃には咲島クンは死んでいるだろう。実に愉快だ。ハハハハ
まあお前には僕を捕まえることが99パーセント無理だろうがな、せいぜい足掻きたまえ正義」
「何故俺が来ると分かったんだ。もしや俺を呼び寄せるためにこんなことを」
許してなるものか。