ステータス?
ここはエナメル王都の近くの草原
「あれが王都だ」
「うわ あの街の何倍あるの?すごく大きい」
美咲が驚いていた。他の2人の様子も同じよだ。
「ここはこの大陸でも1、2を争う大国だからな。俺も知らなかったんだが、情勢が安定しているのか、地球の知識を活かされて、街が発展してるんだよ。君たちもかなり期待してもいいかもな」
「そうなんだ、楽しみだね。美咲ちゃん、芽衣ちゃん」
「「うん」」
「よし街に入るぞ。街で生活するための練習だ。」
と言ってそれぞれに銀貨と小銀貨を5枚ずつわたす。
「入都税と神殿とランチに使えばいい。残りは好きにつかえ。あと知里にはこれを渡しておく。3人で服とか必要なものを揃えたらいい。多分前よりいいものがあるはずだ」
と言って金貨をわたす。
「ちょ ちょっと多すぎるよ〜」
「知里たちがもっと綺麗になってくれたら、それでいいんだ」
知里たちは真っ赤になって
「う うん これは預かっておくね」
と言って、そそくさと門の方に歩いて行った。
3人とも問題なく街に入れた。
(会話も問題ないようだな)
俺も後ろから続いて手続きをし、冒険者タグに刻印を打ってもらい受け取る。そして3人の後ろを黙ってついて行った。
「ここの通りはお祭りを思い出すよ。美味しそうな食べ物の屋台がいっぱいだね」と知里
「ほんと ここ異世界なの?地球の食べ物ばかりだよ」と美咲
「私はクレープ食べるね。ちさとお姉ちゃんとみさきお姉ちゃんは何食べるの?」
「うーん 迷うな〜 パンケーキにするわ。ちさ姉は何にする?」
「うん 私もパンケーキかな」
それぞれが朝食を買い、ベンチで食べ終わると、神殿に向かった。
3人は神殿でギフトの鑑定のことを聞くと、1人銀貨1枚で受けることが出来た。
知里
魔力 ☆☆☆☆
属性 雷木
魔法 小雷(静電気)
美咲
魔力 ☆☆☆
刀術 加速 身体強化
スキル
芽衣
魔力 ☆☆☆☆
属性 火風
魔法 灯火
「うん 3人ともいいギフトを持っているな。バランスのとれたパーティーになるぞ」
「知里と芽衣は静雷と灯火を繰り返し練習な。こんな風に」
と言って、二本の指先で小雷と灯火を点滅させた。
「わわ シンすごい!」
芽衣が感心していた。
「器用ですね。さすがシンだね」
知里も褒める。
「美咲、刀を買いに行こう」
「うん!」
「刀は向こうで使ったことがあるのか?」
「ないけど剣道はやってたよ」
「まずは実際にやってみようか」
「うん 早く行こ」と言って腕を組んで引っ張って行かれた。
後ろから
「わー 美咲お姉ちゃんずるい」
「こら 美咲ちゃん ず 迷惑でしょ」
という声が飛んでくる。
武器屋で刀を買ったあと服屋にオーダーメイドの戦闘服を注文した。3人が服屋から出てくると、少し芽衣が元気なさそうだったので、頭をなでてやると、
「シン 私はこれからが成長期だからね」
と言っていた。