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買い物 1

翌日の朝食後

『では町の近くまで転移するが、その前に渡すものがある』と3人にブレスレットを渡す。

『それには俺の魔力が篭っている。とりあえず付けてくれ』

3人はそれぞれ手首にはめると少し光、手首にフィットする。

『えっ?あれ取れないよ?』

『何かあった時に、誰かに取り上げられないようにした。俺がはずさない限りは取れない。それには俺の魔力が篭ってるから、離れていても位置がわかるんだ。さらに君たちに何かあった時、魔力を込めれば俺の方に信号が送られてくる。』

『あ そうなんだ』

美咲は照れ笑いした。

『でもどうやって魔力を込めるの?』

『ああ 君たちは召喚される時、才能を・・ギフトと言うか、それをもらう時魔力も活性化されるんだ。』

さらに衝撃の事実を聞いて3人は唖然としている。

『地球人は多かれ少なかれ、実は魔力を持っているんだ。ただ地球にいる頃は使えないだけなんだよ。なぜ使えないのかは説明が難しいからまたおいおいとな』

『ということで、使い方なんだが簡単だ。そのブレスレットを意識して、それに助けてって力を込めるだけでいい。とりあえずやってみるといい。』

3人はそれぞれやっているようで

『うん 3人とも信号が送られてきたぞ』

『やった、これで安心だね』

知里、美咲、芽衣は顔を見合わせ頷きながら、笑顔になっていた。

『それじゃ行こうか。フードを被ったら、俺に掴まれ』

大きな街が見える街道沿いのひと気のない場所に転移すると、

『えっ? シンはすごいんだね』

知里が呟いている。

『すご!』と美咲

『わわ 大きな街が見えます。』

芽衣はキラキラした目を俺に向けて言った。

『一度行った場所にしか行けないのが難点なんだがな』

『いやいや 便利すぎるでしょ。文句言ったらバチが当たるよ』

美咲が笑っていた。

『さて街に入るか』

『『『はい』』』

入り口で人数分の税金を払ったところで、役人が話しかけてきた。

「おい 随分かわいい奴隷を捕まえてきたな。大儲けだな。なんなら俺が1人買ってやるぜ」

と3人を下卑た笑みを見せながらニヤニヤと眺めている。

「いえ この子たちは私の仲間ですから、奴隷ではありません。急ぐので中に入ってもいいですか」

と言って3人にフードを被らせて、さっさと街に入っていった。

『さっき何を言われたんですか?すっごく感じ悪かったんですけど』と美咲

『・・いや3人ともかわいいなと言う話をしていただけだ』

『っ 絶対違う話だったよ〜』と知里

『まあいいじゃないか。かわいいというのは本当のことなんだしさ』

と言うと、知里は頬を赤らめて俯いている。

『さて買い物は時間かかるからまずは冒険者ギルドに行こう。登録は俺がやるから後ろにいてくれ』

と言ってギルドに歩いて行く。

3人は物珍しいのかきょろきょろと周りを見ながら後ろをついて来た。

『昼は屋台で食べ歩こうな』

『『『はい ぜひ』』』

ギルド内で登録用紙に代筆し、登録して人数分のタグをもらう。

『おい これ失くすなよ』と言って、それぞれに渡してやった。

それから魔石と素材の換金を済ませたところで、受付の人に

「ここから1番近いギフトの鑑定が出来るところを教えてほしい」と聞いた。

「そうですね〜確かエナメルの王都の神殿にあったはずです」

「エナメルか、確かにあの大国なら持っているよな。しかし遠いな」

「そうですね、馬車でひと月はかかるかと」

「だよな〜。いやありがとう」

「いいえ また何かありましたらお聞きください」受付嬢は微笑んでいた。

ギルドを出ると美咲が

『なにはなしていたの?』

『いや1番近いアーティファクトのあるところを聞いたんだが、ここから馬車でひと月はかかるらしい』

『ひと月・・ 30日ってこと?』

『ああ どういうわけかこっちも暦は地球と一緒だな』

『遠いね〜』

『だな 3人を連れて旅は危険すぎるからやらないが、まあなんとかしてやるから心配するな』

『ありがとうね』

『気にするな。さてまずは衣服関連だな。確かあの辺りに大きな商会があったはずだ。知里にお金を渡すから、必要なものを買うといい。遠慮はするなよ。』

と言って知里に金貨2枚を渡してやる。

『ありがとうございます。必ず返しますので』

『まあこれから当分は一緒に冒険者をやって行くんだから、その時の報酬で返してくれたらいいからな。』

『『『はい』』』と笑顔になる

『あ あの店だ』

『大きな建物ですね』と美咲

『ここが1番品揃えがいいからな』

『とりあえずはいろう』

そして入ると、女性の店員に話しかけて、

「この子たちの生活用品と衣類の購入のサポートを頼みたいのですが、いいですか?言葉は通じないが試着とかさせてやってほしいです」

「かしこまりました」と品のいいお辞儀を返してくれた。

(この子なら大丈夫そうだな)

『この女性に頼んだから付いて行ってくれ。多分大丈夫だから。万一の時は呼んでくれたらいいからな。昼頃にここに来るからな、店からは絶対に出るなよ』

3人はコクリと頷き、女性について行った。

「さてとまずは本屋からだな。あとは食料関連と、雑貨くらいか」

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