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「ねえ?倒した証明はどうするの?」美咲

「あっ!」

「しょうがないから沙奈連れてきて、ギルドのあるものを持って行ったら?」ソフィア

「そうだな。たまにはいいこと言うな、ソフィア」

「たまにって、なによ!!」

頬をぷくっと膨らませて怒る。

「それにしても、お前たちはすごいな。5人でリッチ2体倒したんだな。もう俺なしでも一流の冒険者としてやっていけるぞ」

「知里お姉ちゃんの魔法が凄かったんだよ」

芽衣が俺に抱きついてきて、見上げてそう言う。

「そうだな、2属性の極大魔法だもんな。とはいえ、芽衣も頑張ってたの知ってるぞ」

と言って芽衣の頭を撫でる。

「うへへ〜」

その後、沙奈と葵もついでに連れてきて、フラン王都のギルドまで行った。沙奈は奥に行くと、鍵のかかった黒い箱を持ってきた。中身は沙奈も知らないらしい。

葵は氷漬けの都市を見て、最初おずおずとしていたが、

『ふふふ ふははは 我は2万年ぶりに帰ってきたぞ。誰か お・・ ぐふっ』腹パンだ。

沙奈のツッコミが容赦なくなってきている。

それから、みんなでドームに戻り、俺と沙奈はエナメルギルドにいく。ついでに馬車も返した。


ギルマス執務室

「早かったな」

「そうか? まあとりあえず親玉は倒した」

「デッドエンペラーだったのか?」

「いや、真祖だった。ただな気になることを言っていた」

「なに?ヴァンパイアか!それも真祖かよ。なぜ魔族がこの大陸に来てるんだ?いや お前に聞いてもわからんか」

「そいつがな、始祖から命令をされて、やったと言ってたぞ」

「おい それは本当か?本当なら天魔戦争後に結んだ相互不可侵の協定違反だぞ。証拠はあるのか?」

「いやないな。跡形もなく消滅したからな。一応黒い箱は持ってきたぞ」

「ああ そうか。うーん 消滅か、今回は協定違反の追求は無理か。リッチはこの大陸にもいるしな。まあいい。お前たちの最初の依頼は完了だ。あとは沙奈だが、いいぞ連れてっても。この書類を奴隷商人に見せろ、奴隷契約を破棄でも更新でもできる。」

わかったと言って、沙奈を連れて部屋を出た。ギルドで精算を済ますと、沙奈の奴隷契約を解除して、ドームに戻った。その夜、朝の約束通り知里と2人で過ごした。晩ごはんを食べてる時から、ウキウキしていたのがとても可愛らしく俺も頑張った。


暗黒大陸某所

始祖 メルフィム=ピラーは真祖が消滅した事に気付く。

「!!」

始祖 モレク=ベルナルド

「どうした?」

「今しがた人間族の大陸カテドラルで、俺の真祖が消滅した」

メルフィムがそう答えると、

「何かの間違いではないのか?貴様が作ったリッチもいただろう?」

始祖 バール=メンフィスは、真祖が人間にやられる筈がないと、ましてや消滅させられるなどとは、到底考えられぬと言う。他の始祖ガレグとガーラも同意する。

「いや 間違う筈がない。あいつは俺の血を受け継いだ真祖の1人だからな。リッチはどうなったかは知らんがな」

メルフィムがそう言うと、他の4人も納得する。

そこでバールが、

「彼の方が勇者どもと次元のかなたに旅立たれてから5年、この地に始祖が5人もいる必要はあるまい。たとえ、また勇者が誕生したとしてもな。そういう訳でわしはやりたいようにやるがの。真祖を倒した奴に興味が湧いたわい」

「ふん、好きにするがいい。貴様は今でも神祖に忠誠を誓っているのであろうが、我らは妖精族などにうつつを抜かしたあの男のことなど、300年前に見限っておったわ」

メルフィムがそう言うと、他の3人も頷く。


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