運命の出会い 3
3人が落ち着いたところを見計らい
『色々と聞きたいことがあると思うが、簡単に君たちの現在の状況を説明してやろう。そのあと質問があれば言ってくれ。』
『うーん、そうだな、まずはここは地球ではない。』
3人はハッとしながらも、なんとなくは理解していたのか何も言わず、こちらを見つめている。
『まあ、さっき俺が魔法も使うとこも見ていたしな』
と呟くと続ける。
『ここはカテドラル大陸 人間族の大陸だ。
そして君たちは年に一度ある奴隷召喚によって、地球から転移させられた。』
3人は息を呑み『えっ』と絶句し美咲が
『私たち奴隷なの?』
と、聞いて来た。知里と芽衣もこちらをジッと見つめている。
『いや俺は奴隷商人でもないし、君たちを奴隷にする気もないよ』
と言うと、3人はホッと息を吐いた。
『少し話が逸れたが、とりあえず先を続けよう』
美咲はごめんなさいと小さな声で言っていた
『この世界では地球の言語は使われていない。
だから君たちは生活していけないし、脅す訳ではないが、街に入ればすぐに奴隷商などに捕まり、奴隷となるだろう。まあ君たち3人はとても可愛らしいから酷いことになりはしないと思うが・・。また街の外は、魔物がはびこり力がなければ生きていけないだろう。・・あと地球に戻す方法はわからない』
最後は申し訳なさそうに言った。
『あ そうそうここはまだ君たちの隠れていた岩の近くだ。かなり危ない状態だったから移動させることができなくてね』
3人は驚き、不安そうな顔でこちらを見てきた。
『この中にいる限りは魔物はまず入ってこれないので安心してほしい。君たちの体調が、戻れば移動する予定だ』
『とりあえず今日はゆっくりと休むといい。まずは体調を戻すのが先だな』
3人はコクリと頷くと
『俺は食料と君たちが街へ行くためのフードを買ってこよう。ドームを二重にして、30分で帰ってくる。』
そう言うと外に出て
「クリエイトアース」
さらにドームをドームで囲うように作り
「ワープ」
と言っていなくなる。
2日後3人の体調も戻り知里も歩けるようになった。
『君たちは風呂に入って今後のことを相談してみたらどうかな?』
『えっ、お風呂あるんですか?』
知里は嬉しそうだ。
『ああ、作っておいた。あのドアの向こうにある。使い方を説明するから付いて来てくれ。』
風呂場に移動して5人くらい入れる浴槽の中の水に熱量操作した魔力塊を沈め、温かくする。
その後シャワーの使い方を教え
『悪いな石鹸と、シャンプーしか持ってなくてな』
と、言って3人に渡してやる。
タオルをストレージから取り出し、脱衣所に置いて出ると、3人は早速風呂に入ったようだ。
『こんなとこと言ったら悪いかもしれないけどまさかお風呂に入れるとはおもいませんでしたよね』と、美咲
『私たち1週間以上もお風呂入ってなかったから匂ってたのかな』と、芽衣
3人は途端に赤くなり黙り込む。
『まあそのことは置いておいて、シン君ってなぜ日本語喋れるのかな?』
知里があわてて話題を変える。
『あ それ私も思いました』
美咲も話にのり、こたえる。
『とりあえずは今後どうしたいか話そ。私は当面シン君にお願いして、保護して貰おうと考えてるんだけど』
知里は考えを言った。
『私も同じです』と、芽衣
『うん私もです』と、美咲
芽衣 小柄な愛らしい顔をした12歳
(シンさんはぶっきらぼうだけど優しいな。この前はお粥も食べさせてくれて。美咲お姉ちゃんには悪いけど。でもどうしてこんなに体調いいのかな?)
美咲 明るく気の強そうな美少女の14歳
(知里姉や芽衣ずるい。私も食べさせて貰えばよかった。シン君って少年っぽい幼さがあるけどイケメンだし、将来有望だよね。)
知里 温厚そうなふんわりとした雰囲気の16歳
(これからどうしよう・・シン君にお願いして保護してもらうしかないよね。でもシン君って13歳って言ってるけど、なんか大人の人と話してる感じがするんだよね)