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疾走2

クレイド領へ向けて2日目

早朝、昨日同様みんなに見送られた。

そして、昼前にはクレイド領主邸に着いた。

「私は冒険者のシンと申します。クレイド伯爵から依頼を受けて、ダルカン様に信書を届けに参りました。お取り次ぎ頂けますでしょうか」

衛兵に信書の封蝋を見せてそう告げる。

「ちょっと待て。今屋敷のものを呼ぶ。おい」

もう一人の衛兵に声をかける。

しばらくして、執事がやって来て執務室に案内してくれた。


「はじめまして私は冒険者のシンと申します。

クレイド伯爵様から信書を預かっております。

ご覧いただけますでしょうか」

「ふむ わしはクレイド様の副官をやってるダルカンだ。よろしくな。まずはそれを見せてくれ」

ダルカンが信書を読むと、みるみると様子が変わってくる。

「なんと 王都はそのようなことに。それで、シンがわしをクレイド様のところに連れて行ってくれるわけか?」

「はい そうですね。話はクレイド様から聞いていただいた方がいいので、さっそく行きましょう。私に掴まって下さい」


クレイド伯爵王都邸

「おお 二日も経たず連れてくるとはな。シン君ご苦労だったね。ダルカンも久しいな」

「はっ クレイド様もお元気そうで何よりです。奥方様も心配しております」

「そうか さらに心配かけることになりそうだ。まずは今後のことだが、ダルカン話がある。心して聞け。」

クレイド伯とダルカンが話し始めたので、俺はまたあとで来ると行って、今度はベルメール領に向かった。実はベルメール領はクレイド領の隣にあり、夕方にはベルメール領主邸に着く予定だ。ベルメール伯爵の副官はダンカンといい、ダルカンの兄らしい。ダンカンもダルカンと同じようにベルメール伯爵の元に連れて行く。その後ダルカンとダンカンを領地に帰し、精鋭30名ずつの選抜を進めてもらう。

ちなみにダルカンはいつのまにか、俺のことを婿殿と呼んでいた。


「ただいま」

「おかえりなさい」「おかえり〜」「おつかれさま〜」

「ソフィアとシーラの家に行って来たぞ」

「もう うちにも行ったんだ」シーラ

「とりあえずそっちは終わったよ。精鋭30名ずつ集めてもらうのに、準備期間を入れて3日かかるらしい」

「それでメグの方はまだかかるよな?」

「いえ もう出来てますわ。メルとミラが手伝ってくれたから」

「そうか 仕事が早いな。ちょっと見せてくれ」

「待って、その前にご飯を食べましょう。シンもお腹すいてるでしょ?」

知里が割り込む

「ああ そうしよう。悪い みんなもまだなんだよな?」

「うん 用意出来てるから来て」

知里がシンの手を取って、ダイニングテーブルの自分の隣に座らせる。知里らしからぬ積極的な行動に、他の子たちは圧倒されて動けない。芽衣までも。

「ん?どうしたのみんな?たべないの?」

知里は天使のような微笑みを浮かべそう言う。

「「「は はい 今いきます!!」」」

(多分知里は無意識だよね)

(最近シン君に構ってもらえてないから)

(昨日もソフィアと美咲と芽衣が)

(お姉ちゃんに今逆らったらやられる・・・)

みんな素早くアイコンタクトを交わし、席につく。

その後はいつも通り和気あいあいと食事をした。

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