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令嬢の買い物

「ねえ 知里たちとエナメルに行ったんでしょ?」

「ああ なんだ行きたいのか?」

「うん 知里から聞いたんだけど、チキュウのビーキュー料理がたべたいわ」

「おまえな ビーキュー料理っていうのはだな はあ まあいい 連れてってやるよ」

「クレイド様、お嬢様をお借りしますね」

「ああ 頼むよ」

「お父様行ってきますね ふふふ」

すごく嬉しそうにしている

「ソフィア、シーラ掴まれ。行くぞ」

「ソフィごめんね。デートの邪魔しちゃって」

「なっ 何言ってるのよ。私はビーキュー料理を食べに行くのよ」


王都エナメル付近の草原

「なっ な なにこれ、街なの?端が見えないよ。国ごと塀で囲んだ訳じゃないよねっ ね 」

ソフィアが盛大に驚いている。

「私も都会育ちと自負しておりましたが、この街は別物ですね。なんですかあの建物は?城でもないのに。何階あるのでしょう?」

シーラもいつものお嬢様然としながらも大いに驚いている。

「そうだな この街は地球の知識と技術が活かされて作られいるようだ。それがいいのか悪いのかは別として、珍しいものは見られるぞ」

「ねえ あのいい匂いのする石鹸もここで買ったの?」とソフィア

「ああ というよりドームの中の物はほとんど知里たちがここで揃えたんだぞ」

「ふーん あのさ 前から聞きたかったんだけどさ」

「な 何を?」

なにやら雲行きが怪しい。

シーラは我関せずといった様子で明後日の方を見ている。

「シンは学院を出るとき、俺は人付き合いが苦手だから、一人で冒険者をやって行くって言ってたじゃない。それなのに知里たちと暮らしているから・・・そりゃね知里たちは可愛いし、性格もいいのはわかってるけどさ。なにか納得いかないんだよ」

「前にも言ったが助けてそれじゃあなじゃ、あんまりだろ?」

「言葉が通じないのに、教えてまで?」

「それはある事情があってだな」

「そう その事情だわ。それで納得いかないんだよ」

(ソフィアはこうなると引かないからな)

「わかった わかった この件が落ち着いたら説明するから」

「絶対よ」


エナメル王都お祭り通り

「うわっ うわー」

言葉にならないらしい。

「シン、ビーキュー料理はどこにあるの?まずはそれを食べないと」

「ここの屋台の料理の総称がB級グルメといってだな、まあビーキュー料理だな」

「ふーん まあ美味しければなんでもいいわ。シーラ行こ」

「あ 待て 迷子になられると困るし、シーラもこれを付けとけ」

とブレスレットを渡す。

「俺は冒険者ギルドに行くから、ソフィアとシーラは好きにしてろ。後で俺の方から合流するからな」

「「はーい」」

それからギルドや酒場で情報収集するが、さほど収穫はなかった。

「ん?」

シーラからの信号を感知する。

(なんだ?ソフィアも一緒か)

急いで2人のいる方へ向かうと

「あ ほんとに来るんだね〜」

とシーラがのんびりした声を出す。ソフィアもニコニコしている。

「あっ!てめ ソフィア!」

「あはは 荷物が多くてさ、しまってよ」

その後荷物持ちとして、長いこと付き合わされた。

(こうなると思って逃げだのに。しかしあいつらこうしてみると、やっぱり伯爵令嬢なんだな。どんだけ買うんだよ)

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