運命の出会い 1
世界は広く、判明している大陸は
人間族の住むカテドラル大陸
魔族の住む暗黒大陸
亜人の住むアナザー大陸
飛翔族の住む???(噂ではあるらしい)
カテドラル大陸は広大で、100以上の国家が群雄割拠している。魔物や盗賊なども多く治安が悪いため高い塀がなければ人は生活をすることができなかった。
この大陸と暗黒大陸には年に一度奴隷召喚という現象があり、地球から大量の人間が召喚されていた。
召喚された人間は言語は通じないが、なんらかの才能が付与されている。ただしこの才能は世界でごく僅かの魔法装置でしかわからないため、ほどんどの奴隷はそのまま自分の才能もわからないまま生涯を奴隷として過ごすことになる。ちなみに奴隷は見つけ捕獲したものに所有権がみとめられた。男の奴隷はほとんどが戦闘奴隷となり、女の奴隷はほぼ全員が性奴隷となる。ごく僅かだが、才能があるものは戦闘奴隷となることもあった。また奴隷の召喚場所は大陸全土のため、過半数が魔物の餌やサバイバルをできずに命を失うことになった。
冒険者1年目
奴隷召喚は5月くらいにあり、ギルドには奴隷商人の護衛依頼が大量に張り出されるが、俺は奴隷狩りはしたくないので、大陸中央部の未開地の森で修行を兼ねて魔物を狩っていた。
『た 助けて・・・』消え入りそうな声がどこからか聞こえる。
(日本人?)
あたりを探すと、大きな倒木で塞がられている大きな岩と岩の間の奥に、3人の女の子がうずくまっていた。
(まずい 3人ともかなり衰弱している)
「クリエイトアース」
すぐ近くの平らな場所でドーム状の岩の部屋を作り、中に柔らかい寝台を3つ作った。布を敷き、3人を寝かせる。この3人のうち高校生くらいの子がわずかに意識があり、中学生くらいの子と小学生?の子が意識を失っている。3人とも美少女だ。
まずは「クリエイトウォーター」で水を作り水筒に貯める。
『飲めるか?』意識のある子の口にあてがってやった。
「くっ くっ」とのどを鳴らすとずっと寝てなかったのか、目を閉じ寝てしまった。
「あと2人」と呟く。2人は死にかけている。
「仕方ない」
(俺の神祖の生命力があれば大丈夫なはずだ)
水を口に含み、それからおもむろに小学生?の方にキスをすると、少しずつ水を口に入れていく。
「これで身体強化されるはずだ」
「あと1人」
中学生らしき子にも同じようにする。
(これバレたらアウトだよな〜)
首を振り
「あとは部屋を温めるか」
と呟き、おもむろに魔力操作で室内を適温に保つ。
「何日くらいメシ食ってなかったんだか、よく生きてたよな」
3人の様子を見ながらトイレと浴室をつくる。それからキッチンを作り、粥をつくった。
「あとは・・ストレージに果物あったな」
金属容器に適当に放り込み、風魔法でミキサーして、ジュースをつくってやる。
シン(転生者) 銀髪
人間(神祖-ハイエルフ)
3歳の時前世の記憶が覚醒する。原因は天魔戦争で生命力を消耗した母親のハイエルフが亡くなったためだ。その後母親の知り合いである人間の冒険者アイリスに預けられ、剣と魔法の技術と知識を教わる。学院に入学する時に父親が神祖であることを告げられる。
9歳から13歳まで全寮制学院に通うが、10歳の時アイリスの冒険者パーティーが全滅したらしく、天涯孤独になる。学院卒業後は自分のルーツとこの歪な世界の謎を知るため冒険者となる
魔力 ☆☆☆☆☆(アーティファクトでの測定限界)
時空操作 (ストレージ・ワープ) 8属性魔法(火水風土雷木光闇)
剣術武術