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第23章 反撃?
「ぐはああああああ」おれは、枕に顔を埋めながら叫んでいた。
「最後のあれはなんだったんだろうか?」彼女の顔が近づいてきて、頬に肌のぬくもりがあああああ。
「普通に考えたらあれは……」おれは妄想の世界に入り込む。
「ぐはああああ」本日、8度目の絶叫をあげていた。
それ以上はいってはいけない。こっちに戻ってこれなくなる。
おれは安西先輩とナンパ師たちの助言に忠実だったはずだ。最初からがっつかず攻めすぎない。
「攻めなかったら、向こうが攻めてきたでござる」もはや、なんのキャラだかわからない状況になってきている。これが世界の選択か。
そして、現実と直面することで、自分のなかからあたたかく幸せな気持ちがわいてくる。「これがぽかぽかするという状況か」。
「撃っていいのは、撃たれる覚悟のあるやつだけだ」
なぞの闘志が生まれた。次のデートはこっちから攻めるぞと決心した28の夜だった。




