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テストと僕と君のシャーペン







 俺は馬鹿だった。


 先生のはじめという声とともに、紙を捲る音がする。


 一歩出遅れるが、俺も目の前の問題用紙を開いた。もちろん俺の音は皆には及ばず、聞こえない程度だっただろう。


 一瞬固まる。


 テストの問題用紙はある。解答用紙もある。


 けれど。


 シャーペンがない。消しゴムもない。テスト当日なのに筆箱一式を家に置いてきた。


 俺は馬鹿だ。大馬鹿者だ。休み時間に誰かに借りればよかったのに、そういうことも言えないし、第一そういうキャラじゃない。コミュ障であんまり人と話せなくて、だから貸してという言葉も出てこなかった。


 大いに反省している。俺の今までの人生と、このコミュ力のなさと、それから存在を反省している。


 どうしよう。どうしたらいい!?


 とっとりあえず、何か書かなきゃだよな。空欄はだめだ。


 何で書く? 爪? 無理無理無理俺そんな爪伸ばしてないし、昨日切ったばっかだし!!


 じゃあ、何も書かずに出す? 諦める? で、次の英語で挽回する? ええいや俺英語苦手だから! というか、今回一番力を注いだ社会が死んだら俺終わりだよ、あっでも数学がある、ああ社会には劣る…。


 先生に言うしかない? 先生に言ったらどうなる、何て言う? 鉛筆くださいって言うのか? 俺が!? 無理だ絶対、村ちゃんとかなら言えそうだけど俺は無理だそんな恥ずかしいことできない無理無理無理。


 その前に、試験監督の先生誰だ。先生…は? 越前? え? えちぜん? まじ、え? 


 アイツに言ったら一生の笑いものにされるぞ。あの人常識ないから人の嫌な話を授業でバリバリ話すぞ99.9%の確率で俺のも言われるぞ。廃案だ。


 そ、そうだ、あれだ。その手がある。隣の人に貸してもらうか。友情という素晴らしい自然の産物に頼るのだ。


 待て。どうやって借りる?

 

 机叩くか? それってカンニング? でも越前なら見逃してくれるかもしれない。それ以前に気づかないなあの人。


 …待て、おい、隣って誰だ。


 えっと、あっと、右にいるのが田畑さんで、左が吉岡さん…。


 どっちも女子だぁぁぁ!! しかも真面目。田畑さんは去年もクラス同じだったから置いといてだけど、吉岡さんとはまだほとんど喋ってない…。


 じゃあもう、田畑さんに頼むしか。ない。それしか選択肢はない。土下座をしてでもって…は? え? マジか、マジかよ田畑さん机にシャーペン置いてなくね…!? 使ってるのしかないのかよ!! でもシャー芯あるから芯だけ借りる? って俺折る自信しかないぞ、廃案。


 廃案廃案廃案。頼むから脳みそ働いてくれよ。


 —— どんなに手を伸ばしても届かないものがある。


 ある。あるよな。こういうことか。筆箱を忘れた俺には皆が当たり前にやっているテストを解くという行為ができないんだ。時間は刻刻と過ぎていく。タイマーは既にお風呂の温度程度の数値だ。


 いや、もう、無理じゃ、


「ん」


 ん?


 その右手に乗ってる物は何?


 先生に見つからないように、そっと視線を向ける。


 青くてシンプルなシャーペンと、俺も愛用の柔らかめの消しゴム。


 それは、俺に、貸してくれるというのか? 俺に? 本当に?


 やばい、越前が気づいてしまう。


 違ったら果てしなく死にたくなるだろうけど、この場合、俺以外にシャーペン渡す人なんていないだろう。

だったら。


 賭けに出てみるべきじゃないか。


「ありがとう」


 その細い手から、俺はそっと受け取った。




   *   *   * 




 今から、社会のテストだ。


 社会はまぁ普通に得意だし、なんとかなると思う。なんとかしないと高校行けない。


 中学校生活何度目かのテスト。別にそんなに緊張することもないから、落ち着いて。


「はいはじめー」


 越前先生が言った。一斉に紙を捲る音に紛れて、私も遅れを取らないように問題用紙を開く。


 問題用紙と解答用紙に名前を書いて、解き始めた。


 今回も問題が冊子になっていて、無駄にでかい。机って小さいから、もっと小さめのが良いんだけど…。予備のシャーペンが落ちちゃうよ。


 ゆっくり解こう。この前も社会は結構時間が余ったし、見直しが三回くらいできた。


 焦って間違えるくらいなら、じっくり解いて二回見直しにしよう。それが昨日、私が立てた社会のテスト対策だった。


 十分くらい経った。タイマーの数値が四十という残り時間を示している。


社会の先生、化粧が濃いおばちゃんがドアを遠慮なく開けてやってきた。


質問あるかって聞くけれど、誰も手を上げない。ってか来るの早すぎなんだよどんだけ自信があるんだよ。まだ十分しか解いてませんよー!


 この先生は自己紹介でも言っていたけれど、テスト作成でミスをしたことがないらしい。凄く几帳面で、雰囲気になんか壁があって、近寄りがたい先生だ。だからもう五月なのに、名前も覚えられていなかった。


 オバサン先生の顔を一瞬ちらみする。また得意げな顔してる。


 越前先生にも、ちょっとどやった顔でご機嫌よぅ的に挨拶をしてどっかいった。


 やっぱちょっと苦手だなって…、え?


 と、隣の人、なんか、おかしくない? なんでそんな慌ててるの、テスト解かないの?


 えだって、菱田君って頭良いんじゃなかったっけ。何してるの?


 …まさか、シャーペンないの? え? うっそ、そんなの漫画の世界だけじゃないの。


 べ、別に、私には、関係のないこと、だけど。


 …なんだか、なんだかね。


 ちょっと、可哀想って思って。


 まだ諦めてる感じじゃなさそうだし、私もちょっと、菱田君と仲良くなりたいと思ってたところだし。

 

 なら。


 シャーペンくらい、貸してあげてもいいんじゃないかな。


 私の机には、あと二つシャーペンが乗っていた。全部水色系で統一されている。


 消しゴムは二個。片方落としても大丈夫なように。


 こんな風に、私の文房具が役に立つとは思わなかった。


 でも、人助けに悪い気はしない。


 シャーペンと消しゴムくらい、貸してあげても良いよ。


「ん」


 私は手に、軽めでBの芯が入ったシャーペンと、菱田君も使っている種類の消しゴムを乗せて彼に差し出した。


 そりゃ、まぁ、躊躇うだろう。最低限しか喋ってないヤツからいきなり、ねぇ。


 でも、君に選択肢はないよ。


 だから、早く受け取りな。


「ありがとう」


メガネの彼は、小さな声で礼を言った。




   *   *   *




 テスト終了の合図と共に、溜息があちこちで零れた。


 クラスメートたちは、自分の席に戻っていく。


 名前の順が崩れ、同じ制服を着た、似たような人たちが動いていた。死んだーとか、ムリーとか聞こえるけど、筆箱忘れた俺よりはいいだろ……。


 まぁ、テストなんて終わってしまえばこっちのもんだ。そうだ。次に控えるは文化祭だ!!


 お腹が空く四時間目のテストが終了。世の学生にとって、今この瞬間は素晴らしいひとときであろう。


 だから、俺は行くぞ。


 まだ隣の席にいる。シャーペンと消しゴムを貸してくれた彼女に、声をかけるんだ…!


「よっ、よしおかさん!」


 はっ!


 言えたぞ…!


 おおおおお!! 俺すげえな!!!!


 テストも一応解けたし、あとは吉岡さんに声をかけて、全力でお礼を言うだけだ。


 ああ、なんて俺はついているんだ! 今日は素晴らしい一日だなっ! 神さま仏さまありがとうございます。俺を支えてくださりありがとうございます。心から!


 よし、ここまで来たんだ。イケメンっぽくシャーペンを返すぞ。


「…私ですか?」

「はい?」

「私、ですよね……」


 吉岡さんはそう言って、僕を見つめ、すぐに目を逸らした。


 言いにくそうに俯きがけで、小さな口を開く。


「吉田、ですけど」


 ……ヨシダ???? 


 え、誰やねん。


 人違い? もしや、違う人に声をかけてしまったのか?


 そんなバカなことあるかよ。だって、いや、同クラだぞ。


 …いや、俺はまだクラスメートの名前も覚えてないから、そうかもしれない。そうだ、人違いだ。


 やばいやばいやばい、俺の失敗がバレてしまう。今のところ気づかれたのは吉岡さんにだけなのに、これ以上広まると、クラス中に知られてしまう。そうするとアレだ、凶悪な越前にもバレてしまう!


 困った。これはダメだ。


「ああ、いや、黙っててくれ!!!!」


 お願いだ。このことは誰にも言わないでくれ。学校に来れなくなってしまう。首を吊ってしまうぞ。


 手を合わせて腰を折って、俺は今現在酷く不格好な状態だ。クラスメートの視界にも思いっきり入るだろう。


「なんですか? シャーペン貸してあげたのに、黙れとかって」

「…え、」

「返してください」


 彼女はそう言って、俺の手からシャーペンと消しゴムをとっていった。


 温厚そうな彼女のイメージがひっくり返った。女子らしい声で言葉を吐いて、俺に背を向ける。


 ぽかんと考えて、暫く経った。給食の準備をしている教室の中、俺はずっと突っ立っていたんだろう。


 テスト中、シャーペンを受け取るとき、ちらっと彼女の横顔が見えた。一瞬だったけれど、間違いなくさっきのヨシダさんだったと思う。


 長めの黒髪、裸眼に前髪、涙ほくろ。


 分かったような気がする。回路が出来て豆電球がぱっとついたような感じだ。繋ぐのは、難しい。


 貸してくれたのは、『吉岡さん』じゃなくて『吉田さん』なんじゃないか。俺があんまりバカだから、名前を覚え間違えていたのかもしれない。


 いや、そうだ。有り得る。有り得るぞ。そうだとすると、なんだ。俺は、シャーペンを貸してくれたお優しい人に対して、なんて言ったんだ。えっと、黙れと言ってしまったことになるのか、そうか…。


 え、待て。それって最悪じゃないか?


 だって、だってだぞ。先生に見つかるリスクを犯してまで俺に貸してくれたんだろ? よしおk、いや、ヨシダさんは。


 なのに俺は、勘違いをして、……


 ……あああどうしよう!! はやく誤解を解かないとだ。今は? だめだ給食。無理だ。じゃあ昼休みか? 授業前にでも少しだけ…。


「おい菱田、何してんだ」

「え? あ、ああ」


 給食隊長の荒垣に言われるまで、俺は立ちっぱだったようだ。我に返って、席へ戻る。クスクスという声も聞こえた。


 汁物から湯気が見える。


 ……バカみたいだ。


 クラス中から視線が刺さる。


 変なやつなのは、別に今に始まったことじゃない。もう慣れているはずだ。


 だけど、だからって、俺にもメンタルっつーものがあるんです…。


「いっただきまーす」周りの声が聞こえて、今日も今日とでおかわりジャンケンが始まった。俺は席に座ったまま、箸セットを開ける。


 湯気……キミはどう思う。俺はどうすればいい。


 ―― 謝んなよ? ( 脳内再生湯気の声 )


 ああ、そうか、君もそう思うかい。


 そうだね、僕も同じ意見さ。


 でも、何だ? なんて言うんだ。ヨシダさんにどう言えばいいんだよ。貴女のお名前を間違って覚えていたとでも言うのか。


 そんな、そんな失礼なこと、言えるわけねぇだろ…。

 

 でも、このまま嫌な気持ちを引きずるのは良くない。俺以上に、彼女の方が不快なはずだ。

傷ついて、ないかな……。


 俺だって、名前を間違えられたり存在を認識してもらえなかったりしたら正直悲しいし寂しい。女の子は繊細だから優しく接するんだよって小さい頃おばあちゃんに教えてもらったのに。


 謝りたい。今すぐ。


 今だけでいいから。神さま仏さま。俺にコミュ力をくれ。いや、ください。お願い致します。おめぐみを……。




   *   *   *




 キーンコーンカーンコーン。


 ……だめだ。午後の授業も全部終わってしまった。あとは、掃除をして、HRで、帰るだけ……


 俺は騒がしい教室に、またつったっている。


 休み時間に声をかけようとも、名前の席順を崩してしまったらもう席も遠いし、何しろ性別も違う。


 彼女には彼女の友達もいるわけで、俺みたいな汚い奴が近づけるような人じゃない。


 それに、彼女を傷つけた野郎だと友人たちが知ってしまったら、俺は死ぬほど叩かれるだろう。


 どうする、親にまで知られたら。担任どころじゃなくなってしまう。バカにされるどころじゃない、……逮捕だ。

 

 最悪、死刑かもしれない。


 そのくらい彼女は、気高く美しいんだ。俺が声を掛けられるような位ではない。


 …カーストが、違うんだ。


 椅子をひっくり返して机に乗せて、耳障りな音を立てながら黒板の方向に押しやる。箒と雑巾がけのために、教室の椅子と机を全部ひとまとめにして、それか各自、掃除場所に行く。


 とは言っても、俺は教室の箒係だ。もそもそと掃除用具入れまで取りに行って、廃れひん曲がった箒を持つ。


 テストなんか忘れたような賑やかさが、あたりを埋める。埋め尽くす。空間なんか、ない。


 もう、謝るのは無理かもしれない。明日へ引き延ばせば誠意は見えないし、だからといって今日はもう終わるし。


 もう。


 どうしようもないってことだろ。


 別に、いいじゃないか。人一人傷つけたことくらい。


 俺だって何度も傷つけられてきた。でもあっためてももらえた。湯気みたいな友達が彼女にはたくさんいるんだから。


 あったかくて、優しくて。

 

 今更さっきの傷ついたことを掘り返されて、なんだって話だ。かえって、迷惑になるなら、俺はなんもしないのが得策じゃないか。


 テキトーに床を掃いて、平然と、淡々と、帰る時間を待っていた。


 時間のスピードは、いつもより早いか遅いか正直分からない。ほんとにあやふやで、記憶が薄い。気づいたら既にリュック背負って下駄箱だ。先生今日、何の話したっけ…。


「……あ」


 教室に、鍵を置いてきた。別にいいか。


 いや、よくない。今から乗って帰るちゃりの鍵だ。


 普段の小さい忘れ物だったら置いて帰るけど、チャリキーとなればそうもいかない。だってあれがないと帰れないんだから。


 俺は仕方なく引き返して、廊下を歩き、階段を上がる。


 二階の教室の、確か、机の上か、?


 ドアを開ける音と同時に、


「えっ」

「あっ」

「ひ、菱田くん、」

「えっと、あ」


 理科の教科書と便覧を胸に抱えている彼女は、驚いたようにした。


 けれど、怒った様子もなく。


 なぜだか、ほほえんだ。


「吉田です、吉田あずみ。こないだ親が離婚して、鶴岡から吉田に変わったの」


 …つ、つるおか? りこん?


「ごめん、苗字混ざっちゃったんですよね。さっきは当たってすみません」


 脳内真っ白だ。整理がつかなくて、戸惑いの雰囲気が漏れてることが自身でも分かる。


「こっ、こちらこそ、俺に良くしてくれたのに、名前間違えるし、謝れないし、ほんと、ごめん…」


 口から言葉は零れていた。思っていたこと。


 ちゃんと。


 ……ああ、よかった。


「じゃあ、仲直りです」

「え、」

「はい」


 彼女は細くて白い右手を出す。それと、彼女の顔を交互に見合わせた。


 あ、笑ってる。かわいい。


 俺もそっと、右手を出す。



「よろしくね、菱田健人くん」




   *   *   *




 菱田くん


 君がこれを読むときは、もう私はいません。

 菱田くんの隣にも、同じ世界にも。


 知ってると思うけど、私は前々から心臓が良くなくて、ずっと病院通いだったの。学校にも休みがちだし、君に苗字も覚えてもらえないほど、ね笑


 でもまぁ、結構良くなってはきてたんだけど、やっぱりダメで、また戻っちゃった。だから、これは遺書。


 君に伝えたいこといっぱいあるから。でも、たくさんは書かないよ。このルーズリーフ一枚に収まるようにするからね。字も上手くかけなくなっちゃったし。


 まず最初に、菱田くんと話せてよかったって思ってます。私のともだちは皆部活だから、いつも一人で帰ってたけど、あの日から一緒に帰ってくれて嬉しかった。朝も、遠いのに自転車から歩きにして、私に合わせてくれて。コミュ障っていうけど、君そんなに心配しなくて大丈夫だよ、本当にすごく楽しかった。


 次に、告白。普通の日の帰り道で、すごく驚いたけど、私も君に惹かれてた。好きってよく分かってなかったけど、告白してくれたときの君がいいなぁって思えました。菱田くんのこと、今でも、きっとずっと、好きだよ。心から。


 そして、病気のこと。話したとき、自分のことみたいに泣いてくれて、なんだか変な気分だったけど、そんなに私を思ってくれてることが嬉しかったよ。入院になってからも、毎日私のすきな食べ物とか持ってきてくれたりもしたし、なによりたくさんお話してくれて、ありがとう。君がいるから、生きてこれたんだね。私は今こうやって、手紙をかけてるの。

 

 他にももっと伝えたいこといっぱいあるけど、長いのはよくないね。あんまり綺麗な字が書けなくて、ごめん。遊園地も、東京デビューも、受験勉強も大切な思い出だよ。同じ高校には行けなかったけど、それでもたくさん一緒に過ごせて、よかった。本当に本当に、ありがとう。


 そして!

 あの日、筆箱忘れてくれてありがとう!



 君に出逢えて、よかったです。

 これからも、天国で見守ってます。大切な人見つけてね。幸せになってね。


 また、何処かで会える日まで。

  



   よしだ あずみ


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― 新着の感想 ―
[良い点] テストの核心に触れず、良い緊張感を形にしていますね(>_<) “ひらがな”をお使いになるのがうまい。 時系列がとんで手紙になった時、堅苦しさの中に“あずみ”ちゃんのおとめ心がみえた気がし…
[良い点] 思春期特有のむずがゆくてじれったい距離感の取り方が上手く描写されてると思いました! からの衝撃のラスト。吉田さんの言葉に出来なかった思いが知れ、胸がきゅっと締め付けられました。 [一言]…
[良い点] 最初はテスト前を思い出しながらクスッと笑う感じで読んでいましたが、最後で目が潤みました。 筆箱を忘れて出会う恋模様。 その最初の出会いだけしか読者はわかりませんけど、その後の手紙でこの二…
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