僕は君とココに住もう
小さな音
始まりの歌は
イライラする程
小さな歌
その場で足踏みする様に
見せながら
フルマラソンをする
それくらいの始まり
速さを人間に
求めてはいけない
パッとなる物語の時点で
フィクションフィルター
稼働されて
物によっては破られる
細かく刻んだ秒針の音
あの1秒になる前の音
放たれた海
登る宇宙の星
平らにした椅子で
ゆっくりと目を閉じて
聞いた音
無から有に成る物語
この星の始まりを
嬉しく思う物語
手を出して
弾かれて
落ちて死んでしまう日
足を出して
飛ばされて
人を恨んで死んでしまう日
全部 組み込まれてる空間に
住んでいるのは現実だけか
僕は君とココに住もう
一言 言葉をかける為
一言 挨拶をする為
僕は君とココに住もう
手を繋ぐだけじゃない
命を繋ぐだけじゃない
僕は君とココに住もう
君の始まりの歌を聴く為
君の始まりの歌を一緒に歌う為
奏でる音は
誰かじゃなくて
紡ぐ言葉は
誰かじゃなくて
君の音で聞こえて
君のリズムで聞こえて
君の言葉で聞こえる
当たり前な愛の手が
必要なのだと思えた
自分の歩いた道に
綺麗な花は要らないけれど
自分の歩いてく道に
君は必要だから
愛ね 暗いね
なんて言いながら
イヤフォンを命の耳に
付けて
二人して聞いている
ガードレールの無い道に
未知数な時間を掛け算して
僕は君とココに住もう
好きな物を求めて
嫌いな物の話をして
僕は君とココに住もう
月に帰りますと 置き手紙
出来る相手が居る幸せ
僕は君とココに住もう
帰る場所がある事
いつもの布団の中
いつものあの温度
僕は君とココに住もう
最初は簡単な理由
僕は君とココに住もう
今では大切な理由