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……あいつ、本当単純~パラレル~(「第26部分 あいつ……変わったな」)以降推奨です

無性に無自覚甘めの鳴木くんが書きたくて、書きたくて。

逆算的に時期としては2年生が終わるギリギリ位となります。

衝動で書いた物なので念のためのパラレルです

※流石、勢いで書いただけあって文章が目に余ったので、少しだけ修正しました、内容に変化はありません。

「ここのXには3を代入し……」

 静かな教室には数式を解いていく教師の声と、クラスメイトのそれを書き写す音のみが広がる、そんな中俺は、さっき気になった問3のページを開いた、迷わす為の明らかな枝葉を文章に加えた応用問題、ちょっと面倒、そう思った瞬間に浮かんだ顔があった、から。


「鳴木……ごめん、ここ教えて貰える?」

「ん? どこだ?」

 確率は半々とは思っていたが塾に着いた途端かかる声と、藤堂の指先が指し示した教科書の箇所に、思わず吹き出しそうになる。

「……やっぱりな」

「え?」

「いや、良いよ教えてやる、鞄置くから待ってろ」

「うう……ありがとう」

 

「……あいつ、本当単純」

「つまり? 教科書に載ってる藤堂の苦手そうな問題が大体分かってきたと?」

「あぁ、我ながら中々の的中率」

「そんな、毎度聞きに来てるか?」

「いや、昨日あいつのノート見てたら案の定の場所に訂正入ってたんだ……多分俺に聞きに来ているのは1/3位だろうけどな」

 本当、素直かと思えば妙に強情、あの訂正の赤を見た時感じたもどかしさは、まだ胸の奥に残っていて

「別に、あの位の事、何度来たって良いのに、いっつも、悩み尽くしたって顔してからやっと来るから、だから昨日は……」

 部活の休憩時間、俺の予想はあまりに想像通りだったのが可笑しくて、だけどそれだけじゃ無く胸の奥に残ったモヤモヤを誰かと話したくて、まぁ、結局一条位にしかこんな話は出来ない訳だが

「問6もついでに解かせてみた、とか?」

「お? 良く分かったな?」

「お手本みたいな引っかけだったからな」

「ふ~ん、お前も何となく傾向判るか? 本当判りやすいよな」

「……ある意味、お前も相当判りやすいけどな?」

「俺?」

 俺の何が? 戻って来た答えの意味が分からなくて思わずその整った顔をまじまじ見たが、そんなところに答えはあるはずも無く、一条は藤堂の話題の時はもう当たり前みたいになってる眉間のしわを深めつつも、何でも無いという風に片手を振ってるから、どうやら説明してくれる気は無いようだ

「で? 解けたのか? 藤堂は」

「……これがまた、あいつ本当素直でさ、問題作った奴に見せてやりたい」


 問3を解き終わり、ほっとした笑顔でありがとうなんて言って来るから

「いーのか? それで、宿題はそのページ全部だろ?」

「大丈夫だよ、さっと見たけど、解き方から困ったのはこれだけだったし……」

「ほ~、じゃぁさ、その先の問6で使う公式言ってみ?」

「え? これって基礎問題じゃ……、あれ?」

 俺に言われて問6を読み直すと、一条みたいな眉間のしわを寄せだした

「ん? あれ? 待って……」

 ブツブツと小さな声で何か言ってる。

「やめとけ、シワになるぞ? こっち向けって」

 そのまま悩み出す藤堂の眉間を指で軽くつつきそのまま顔を向かせれば、キョトン? とこっちを見る顔はやっぱりいつかの様に小動物を思い出される物で

「……っ」

 何だか急に吃驚して指を離してしまった

「鳴木?」

「あ、いや、だからな? そもそもだ、問1と2は基礎の確認だが、問3以降は応用だろ? そんなところに基礎問題っぽいのがあれば引っかけ疑った方が良い」

「ああ! 成る程、そうかも! 鳴木、頭良い」

「……お褒めにあずかり光栄、でも、それ基本、つーか他の科目でも、教科書の問題とか結構そんな並びじゃないか?」

「言われてみればそうだねぇ?」

 まっすぐに俺を見て、なんで気が付かなかったんだろ? 不思議だね? なんて小首をかしげるから、思わず心配になってしまう。


「あいつさ、学校だと気を張ってるけど、塾だとかなりポヤッとしてるだろ? つまり素は、多分あっちなんだと思うんだ」

「まぁ、そうかもな、学校(ここ)はあいつにとって色々ありすぎる」

「そんなか弱い奴じゃないし、ましてや誰かの背に大人しく守られてるような奴じゃ無い、でも、決して何も感じてないわけじゃ無い……。」

「そうだな、だた痛みに鈍感という奴はいるが、そういう奴は多分、追われた俺を部室経由で逃がしたりはしないだろう……」

「何か、何でだろうな? 心配……なのかな? 俺は、あいつ結構ちょろちょろしてるから、姿見えねーと妙に落ち着かねーし」

 今は3学期の終わり……もうすぐクラスが変わる。

 1/5のシャッフルにそんなに望みは掛けられないって判っては居るはずなのに……。

 同じクラスになったって、結局背に庇うどころか禄に話しかける事すら出来なかった、だけど、あいつがそこに居る、それしか確認できなくても、俺はそのことに結構安心していたのかもしれない。

 そんな事を、ふと、思った。

 


 

衝動にお付き合い頂きありがとうございました。

欲望に任せてしまったので、後日訂正か修正はいるやもしれません……

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― 新着の感想 ―
[一言] まだ無自覚だった頃の鳴木くんと、自覚しているだけにわざわざ教えてあげようとは思わない一条くんのやりとり、楽しく読ませて頂きました。
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