1頁目 良く有る事です
花山 朱鷺
(はなやま とき)
性別、男
年齢17
国籍、日本
身長175センチ
体重68
中肉(?)中背
針金みたいに太い黒髪
葱坊主の様にのばし放題のボサボサの髪。
眉は薄く、目も細く少し垂れ目気味。
鼻は団子っ鼻で、厚くもなく薄くもなく、大きさも普通な口。
髭は薄く…………と言うより生えてなく、あまり外には出ないのか色白の肌。
個性的ではあるが美男子ではなく醜男と言うほどでもない。
クラスの女子曰く
「ハナヤマ? あ~アイツね。なんか~辛うじてフッツーって感じだよね。つか存在感ねーし、なんか他の男子の付け合わせ? みたいな?」
「アイツさ~なんかヒッキー一歩手前みたいな感じだよね。つかイジメられてんじゃね? みたいな?」
「てかさ~アイツ何気に剣道部の葉山とかサッカーのイケメン王子とかと仲良いよね~。つか並んで歩くと王子と騎士と小間使いって感じだよね~。」
「プッ、イエテルー! 簡単に想像できてマジ笑えるんですけど!」
…………と言うのが花山朱鷺、つまり俺の評価だ。
この評価と俺の風貌から、何処にでもいる根暗くんと言うのが俺だ。
ひと昔前のマンガとかなら主役を張るようなタイプだが、俺は違うと断言するし、最近の流行では草食男子が増えてきたせいか、ワイルドな男らしい主人公が多いので尚更違うと言える。
今の流行は何事にもワイルドを求めているのさ諸君。
アニメマンガギャルゲーエロゲー然り、お笑い然り、イケメン然りだ。
かくいう俺の親友二人も、男らしいワイルドなイケメンだ。
しかも、この二人は主人公としてのあらゆる条件をみたしたまさに主人公中の主人公と言える。
せっかくなので、親友二人を紹介したいと思う。
サッカーイケメン王子の『郡山 蹴』は、頭脳明晰、運動神経抜群で優しく男前なコンチクショウは、どこぞの頭脳は大人体は○○と言うマンガの主人公みたいに、いろんな殺人事件の現場に遭遇し、それを解決したりしている。
……因みに美人の幼なじみ付だ。
こいつは正に王道主人公。
努力、友情、勝利が合言葉の雑誌などに出てくるタイプだ。
対して、剣道部の『葉山 剣助』は寡黙で影のあるイケメンだ。
剣助は昔事故だか事件だかで、両親と妹を亡くしている。
今は祖父を後見人に少ない遺産と休日のアルバイトで細々と生活しているらしいが、家族を亡くして以来人死がトラウマらしい。
そう、トラウマらしい。
大事な事なので二度繰り返させて貰ったが、このコンチクショウは寡黙で影のあるイケメンでトラウマがあるのだ。
そう! 正しくエロゲー主人公!
因みに右手から刀を出したり、5人くらい彼女がいるらしい。
ケッ! リア充め! お前はどこぞの性義の味方か!?
ケッ! てめぇら二人とも、尻穿つ死棘の○(ゲイホルグ)に貫かれて「アーーーー!」とでも叫んでろ!
とまぁ、思い出すだけでも卑屈になってしまう我が親友二人だが、何が言いたいというと、こんな主人公野郎がいるのだから、俺は絶対に主人公ではなく脇役で一生を終えるのだろう。
間違いない!
…………と、俺は今この瞬間まで思っていた。
そう、思っていたのだ。
誰かが言った。
人間は存在するだけで人生の主役であり、物語の主人公である。
…………詳細は忘れたし、大体合ってるから良いでしょ。
とりあえず、俺はついさっきまで親友二人と学校帰りにコロッケを買い食いしながら歩いていたはずだ。
左手には剣助から奪い取ったスポーツドリンクのペットボトル。
右手には肉の大判屋の大判コロッケ(揚げたて、何気に熱い)。
我が校指定のブレザーの制服に、教科書……は入っていないが(俺は学校に置きっぱなし派だ)、マンガ数冊に文房具とザキヤマの顎あんパンが入ったリュックサック。
うん、カッコも変わってないしコロッケも熱い。
だが、今いる場所はさっきまで歩いていた日本の路地ではなく、石畳の暗い部屋だ。
嗚呼…………真っ赤な夕焼けよ、いずこに…………と言うか、
「ここどこ?」