表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/27

[12th night]★

がっつりR15描写が入ります。

 擦り合わせた唇は熱く、交わった吐息は甘かった。


 幾度も幾度も押し付けられ、形を変えながら、やがて綻んだ合わせ目の間に、濡れた何かが入り込んでくる。



「ん………ふ」



 息を継ごうとしたその隙間から、甘い声が漏れるのを抑えられない。


 薄く開けた目蓋の、向こう側のアメジストをじっと追っていると、武骨な長い指によってそっと暗闇へ促された。





 身体の持ち上がる感覚に驚きながら、それでも止まないキスに酔って、気が付けばわたしはキングサイズのダブルベッドの上に優しく横たえられていた。





「君の眠る場所は、ここ以外にはない」


 覆い被さってきた男が、キスを止めてわたしの夜着を少しずつ剥ぎながら、肌の上で囁いた。


 熱に浮かされたわたしは返事もせずに、ただ彼のやることを見ている。





「広いベッドは寂しいか?」


 意地悪な問い掛け。


 わたしは何も考えず頷く。


 わたしはもう何も纏っていない。





「なら必ず帰ってこよう。君に独り寝はさせない」


 もうひとつ、頷きを。


 彼もまた、服をすべて脱ぎ捨てた。





「その代わり、毎夜愛し合うことになるが……?」


 クスクスと、からかうようで真剣な口調。


 その問いに答えるようにわたしが腕を首に絡めるのを待って、彼はわたしの中に入り込んできた。





 痛み。




 鈍い痛み。




 けれどそれを昨夜よりも早く、快感が塗り替え始める。





「んっ……あ」


「もっと声、出していい」



 苦しげな呟きと共に、突き上げが強まる。



「アァ………やっ、まって」



「……無理だ」



「んん………んアァ!」




 淫らに、乱れて。


 何度も、何度もそれを繰り返す。








 やがて留めているのさえ困難になった意識を手放して、わたしはたった1人の男の腕の中で眠りについた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ