23 競い合える君へ
幼馴染といえば聞こえがいいが、小中高とずっと一緒なやつがいる
学内の試験でも何かのコンテストでも、順位がつくものであれば必ず私よりも上の順位にいつもそいつがいる
あいつが1位にいるせいで私はいつも2位
学内で行われる試験は残すところはあと1回しかない
最後に勝って終わりたい
そんな風に思っていたらあいつから手紙を渡された
何のつもりか知らないが中が気になるのでとりあえず読んでやった
突然の手紙なんて驚かせてしまっただろうか
君が今度の試験に最後くらいは勝ちたいとか考えてそうだと思ってこの手紙を書いている
思えば君とは長い付き合いだ
いつも君とは競い合っていたと思う
君に良いところを見せたくていつも頑張っていたんだ
そのせいで嫌な思いもさせてしまったかもしれない
すまない
ただ、それで君に簡単に負けてしまうことこそ君に失礼になると思い必死に取り組んできた
おかげで勉強もスポーツも続けてこれたと思う
君という存在があればこそだよ
ありがとう
まあ、次も負けてやる気はない
最後まで勝たせてもらう
せいぜい差をつけて負けないように頑張りたまえ
正々堂々と勝負しよう
読んだあと自分の口が自然と綻んでいるのに気がついた
気持ちが高まるのを感じていた
試験が終わり結果が発表された時、2人の名前が一番高いところで横並びになるのはこの時はまだ考えも及ばなかった




