03 試合に臨むあなたへ
バレーボール部のマネージャーの私
明日行われる全国大会出場を賭けた試合を前に詰めの練習が終わったところだ
必勝祈願のお守りに手紙を添えて先輩に渡す
「明日の試合頑張ってください。応援してます。」
それだけ言って片付けに戻った
大切な試合の前だと分かっていますが
どうしても私の気持ちを伝えたくてお手紙します
この2年間、マネージャーとしてずっと選手のみんなをみてきました
全国を目指して頑張っている姿がとても眩しく見えて少しでも役に立てるようにと思っていました
先輩は自分の事をたいした選手じゃないと言っていました
でも私はそうは思いません
みんなの事をよく見てチームのピンチを救ってるのを何度も見ました
特に県予選の初戦で劣勢な状況だった中、ずっとメンバーに声をかけ続け勝利を信じて前だけを向いていました
あなたの強さを感じてマネージャーとしてだけじゃない感情が芽生えた気がします
チームのために頑張ってチームを支えているあなたを見ていて、いつしか私があなたの事を支えたいと思うようになりました
あなたの一番近くで支えさせてほしい
いつもそう思っています
明日の試合たくさん応援します
全国大会に行っても、その先もずっとあなたの事を応援しています
頑張ってください
試合後
笑顔でハイタッチしている2人がいた