13 笑わせたい君へ
俺のデスクの斜め向いに仲のいい同僚がいる
話も合うし、趣味も似てる、考え方も共通するところがあると思う
はっきり言ってめっちゃ好きだ
何度かその旨を伝えたのだがなんとなくはぐらかされている
「なあ、俺さあ、君のこと好きなんだよ。付き合ってくれないか?」
昼食の時、いつものように聞いてみた
いつもはここで曖昧に答えられるのだが今日は違った
「いつも普通ね、あんたの告白。何か私が面白いと思う方法で告白出来たら考えてあげるよ。」
「分かった。ちょっと時間をくれ。」
「楽しみに待ってる。」
いろいろ考えた結果、まずは今夜の食事を誘ってみようと思う
就業時間が過ぎた瞬間、メッセージを送った
彼女のスマホがピロリと電子音を鳴らした
ヤッホー(^O^) おつかれSummer
今日も1日ガンバったとこで、今夜、ご飯でも行かな〜い?
こないだ近所に出来たばっかりのイタリアン見つけたんだ |д゜)チラッ
美味しそうだったから行ってみたいな
美味しすぎて♥ほっぺた落ちそうになったらちゃんと支えてあげるねヽ(´エ`)ノ なんちゃって
君のガンバってるとこもずっと見てるよ
君のこともっと知りたいとも思ってる♥
今夜は色々語り合いたいな〜
帰り支度終わらせてお食事行けるの待ってるね〜
「アッハッハッハ!」
スマホ画面を見た彼女が盛大に笑っている
「あんたバカなの?何このおじさん構文っぽいの?面白いのベクトル違いすぎ! 思ってたんと違うーアッハッハッハッハ」
彼女のツボにハマったのかずっと笑い転げている
「想像してたのとは違いすぎるけど、約束だし…… まずは今夜のイタリアン行ってあげる。」
そう言ったあと2人で食事に出かけた
笑いの絶えない夕食の時間を過ごした




