01 ずっと隣にいる君へ
高校が一緒になったのがきっかけで知り合った2人
学校で話したり買い物へ行ったりする仲の良い友人
いつも通り遊んでファミレスで食事した後の別れ際、帰りのバスを待っているロータリー
バスに乗り込む直前彼がカバンから何か取り出した
「あの、これ後で読んで欲しい」
彼は顔を真っ赤にしながら一通の封筒を手渡し走っていった
手元に残された飾り気のない封筒
バスの中でもずっと気になって開けようかと思ったがちゃんと家に着いて自室に戻ってから封を開ける
そこには彼の自筆の文字があった
何をするにもいつも一緒にいてくれる君へ伝えたい事があり手紙を書きます
毎日のように顔を合わせているのだけれど面と向かうとどうしても言いたいことが言えなくなってしまうので文字で綴ります
クラスが同じになって 友達になって
楽しい事は何でも一緒にやってきたと思う
学校行事だったりみんなと一緒に遊園地に行ったのも全部楽しかった
でもオレはいつの頃からかみんなと一緒だから楽しいっていうよりも、キミと一緒にいるから楽しいと思うようになったんだ
気がつけばキミの姿を見つけたら目で追ってしまうしキミの笑顔を見たら心があったかくなる
だからオレともっと一緒にいてほしい
キミの特別な存在としていさせてほしい
こんな事を言うと今までみたいに楽しくやってた関係がなくなってしまうんじゃないかと思ってずっと言い出せなかった
けど今はオレの気持ちを知ってほしい
オレの恋人になってくれないか
返事をもらえるのを待っています
後日
いつものファミレスで笑いあって食事をする2人の姿があった