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14話 イベントを終えて

本日もう一話上がっているので先にそっちから読んでもらえると嬉しいです

その後俺はステージを去り控え室まで戻ってきた。


最初は緊張したけどいざ終わってみると楽しかったなー!やっぱりなんでも一回やってみるまで分かんないよな。


「お疲れ様、遥くん。初めてなのにすごいよかったよ、意外と向いてるんじゃない?」


「私も思いました!後半はもう普通にお客さんとして聞いてましたからね!」


一応仕事中だから社長の前でそんなこと言っていいのかは微妙だと思うけどね。


「ありがとうございます。自分でも思ってたより普通に話せて安心しましたよ。ただまぁ女性関係の質問は焦りましたけどね。」


「いやーあれは私も事務所として止めるべきか悩んだけど話させた方がいいかなと思ってね。それに変なことなんかは言い出さなくて安心したよ。あんまりにも解像度の高い女性像があったりすると恋人がいるって思われたりするからね。」


うーんたしかにそれもそうか…。でも実際あんまり外見の好みって言われても選べないんだよね…。


「でも今回のイベントでかなり質問コーナーやっちゃったんでテレビのインタビューで答えることなくなりそうですね。」


「あーまぁ確かにね。けどテレビの方はもう少し先だしさ、それに質問考えるのは向こうだしね。それよりさ今日は初イベント成功を祝してご飯でも食べに行こうよ!」


「あ、いいですね!でも社長の奢りですよね…?」


「それは流石に任せといてよ。あ、遥も呼びたかったら大地とか由希ちゃん呼んでいいよ!あの二人にもいろいろと協力してもらったからねー。」


お!それはいいな。由希もイベントに招待しても良かったんだけど断られたし、食事くらいなら来てくれるかな?


そんなことを話していると控え室のドアがノックされた。


「失礼します、今日司会をさせてもらった川崎です。今日のお礼と挨拶に来たんですけど…いま大丈夫ですか?」


社長が許可するとアナウンサーの川崎さんはおそるおそる部屋へと入ってきた。ステージで会った時はもっと自信のありそうな頼れるお姉さんという印象だったが、今は少し申し訳なさそうにしているからか頼りなさそうな印象である。


「今日はすいませんでした!」


いきなりの謝罪である。これには流石の社長も固まっていた。


「えっと僕そんなに謝られることされた覚えないんですけど…。」


「いや…その…女性関係の質問とかは私が話題を早めに切り替えるべきだったんですけど…つい気になっちゃって…。司会失格でした。」


「いやいや大丈夫ですよ!別に事務所的にも個人的にもダメな話題とかじゃないですし。むしろもうちょっといいこと言えると良かったんですけどねえ…。川崎さんのおかげでうまくやれたんで感謝しかないですし。」


「そう言ってもらえると救われます…!仕事中はついテンションが上がってしまって…でも終わってみるとやっぱり迷惑だったんじゃないかってずっと反省しかなくて。」


そう言いながらしゅんとしてしまったためか部屋の中に若干気まずい空気が流れる。


俺は全然気にしてなかったんだけどやっぱり気遣わせたかな。


「ほんとに大丈夫ですよ、むしろやりやすかったですから。次も機会があればよろしくお願いしますね!」


「はい!ありがとうございます!感激しました…!そんな優しい言葉をいただけるとは…!絶対次も遥さんとの仕事を確保しますので!それでは失礼します!」


そう言い残すと元気に部屋を去っていった。


最後の勢いはほんとにすごかったな…まぁでもいい人そうだし実際いい人だったからまたこういうイベントの時はお願いしたいな。


「うーん相変わらずいい子だね。どう?気に入ったでしょ

?ちょっと変わった子ではあるけど人柄がいいからね。遥くんには相性いいと思ってさ。」


「そうですね、むしろ素に近い一面を見れた気がして次はもっと仕事がやりやすいと思いますよ。」


「社長!その話もいいですけどご飯の話しましょう!私お寿司か焼肉がいいです!」


優香さんが必死に社長にアピールしている。どうやら今までは会社の経営も順調とは言えなかったため社長の奢りで食事に行くという機会もあまりなかったらしい。ここ最近はそれこそオフィスも変えるほどには順調らしいからテンションが上がっているのだろう。


「俺も寿司か焼肉がいいですね!やっぱりここは寿司かなあ。日本の寿司ですよ、やっぱり。いやー楽しみですよ!」


「んーたしかに帰国したんだしお寿司の気分かなー。由香ちゃんもそれでいいよね?」


そう社長に尋ねられると優香さんは首を縦に大きく何度も振っていた。


俺はその間に大地や由希からの返信を待っていると大地からもちろん来るとの返事を、由希からは邪魔じゃないなら行きたいとの返事をもらうことができた。


「風間さん、二人とも来れるみたいですからお店を決めちゃいましょうよ。ここの近くとかにいいお店知ってますか?適当にネットで調べてもいいですけど。」


「私がこっちにいた頃たまに行ってた店があるからそこに行こうか、ここからも近いしね。二人は駅まで来てもらえれば拾えるからさ。」


風間さんはそれだけ言うと車を取りに向かってくれたようだ。その間俺は大地が電車なんかに乗って一人で駅まで来れるか心配だったので二人に連絡を取ると駅までは由希が連れてきてくれると聞いてほっとする。


その後は俺は優香さんに連れられて会場の控え室を出て車へと向かう。なんでもファンの人が出待ちしている可能性もあるからと裏口へと車を回してくれていたようだった。


「遥が正面の入り口は通らなくて正解だったよ…かなりの人が残ってたからね…。まぁもう少ししたらみんな帰るだろうけどね。あと君これかけなよ。」


そう言って俺に少しだけ薄いサングラスを差し出した。


「私の使ってたやつで悪いんだけどさ、遥の人気がちょっと想像以上かもだからそれくらい身につけておかないとね。」


「いやめちゃくちゃ嬉しいですよ!俺サングラスってちょっと憧れてましたから!…似合ってますか!」


俺はサングラスをかけて二人に聞く。ところが二人のリアクションは対極のものだった。


「わー!ちょー似合ってますよ!」


優香さんの肯定的なリアクションに対して風間さんは少しだけ苦い顔をしていた。


「いやー…それ私のだったんだけどなあ…!私なんて絶望的に似合わなかったんだよ…!それこそあんたの母親なんてずっと笑ってんだから!」


そう言ってあからさまに不機嫌な様子になってしまう。


いや俺関係ないよね?そもそもあんたがかけろって言ったのに…。


その後の車内では駅へと向かいつつ社長を全力で慰めるという謎に疲れる時間を過ごすハメになってしまった。




10分くらい車に乗っていると待ち合わせの駅まで着いたようだ。俺たちの方が早く着いたこともあり少し待っていると大地と由希の二人が駅に着いたらしい。


「二人とも着いたらしいんで俺迎えに行ってきますよ。多分車だと分からないだろうし。」


「うーん…まぁいいか!じゃあお願いね、けど絶対バレないようにね!」


何度も念押ししてくるのを面倒に思いつつ俺は車を降りて二人の待つであろう駅の改札へと向かった。


ーー


私は大地と一緒に改札で迎えにきてくれるのを待っていた。なんでもイベントの成功を記念に食事をすることになったからとかで私たちも食事に招待してもらった。


ただ一つ不安があるとしたら遥が駅まで迎えに来てくれるらしい。え、大丈夫なの?そんなことを思いつつ待っていると前の方から明らかに周りの人と違うスタイルをしたサングラスの男性が歩いてくる。


「…ねえ大地、あれってハルかな?ハルだよね?もし違うならそう言って欲しいの。」


「遥だろうねえ…。」


そんなことを話していると目が合った。一瞬スルーするか悩んだが多分そんなことをすると落ち込むので小さく手を振る。


「あ、由希ちゃん!ごめんねー待たせたかな?大地もここまで来るの大丈夫だった?」


わーカップルみたい…!とか思っている場合ではないかもしれない。ただでさえ大地も贔屓目なしでかなり顔立ちが整っていると思う。そこに爆イケ男性が一人追加されたらどうだろうか、私なら絶対あの女なんだ?ってなる!一刻も早くここを去りたい!


「遥さ、そんなサングラス持ってたっけ?なんか嬉しそうだと思ったらそれ買ったから?」


「んーいやこれはまぁもらった?のかな、風間さんから。これくらいの変装はしとけってさ。でも俺サングラスって憧れてたからさ!嬉しいんだよねー!」


そんなことを話しつつ私たちは待機してくれてるという車の元まで向かう。道中ハンパなく視線を集めているわけだが遥にそんなことを気にする様子はない、一切ない。


「サングラスしてからかな?やっぱ気付かれにくくなった気はするね。この最近散歩してる時にさ視線感じたりすることは増えてたんだけど今日は減った気がするよ。」


いいえ違います多分みんな正面から見れないだけです。チラチラ見てますよ。そしてみんなハルを見た後私を見ます。場違い感は私も感じてます…!


「…ハルさ、もしかして衣装の時のセットできた?いつもと髪型の感じが違うかなって。」


「あ、わかる?でもこれ衣装のセットっていうか由香さん、えっと事務所のスタッフさんでよく俺の面倒見てくれてる人なんだけど、その人がいろんな髪型にセットする練習?とかで車内でやってくれたんだ。どう?似合うかな?」


「もちろん!髪上げてるところ生でみるのも久しぶりだからびっくりしちゃって!」


そのスタッフさんとは解釈が一致すぎる…!サングラスとこの髪型は最強すぎる…。普段の全然セットなんてしてない下ろしたのも好きだけどこっちのも好きすぎる。


こんな人が正面から歩いてきたら当然道をあけるし正面から見るなんて無理です。私は幼馴染補正でどうにかなってるけどさ…!


一方で遥はとにかく機嫌がいいらしく楽しそうに話してながら歩いている。そしてそんな風な遥を眺めながら歩いていたら車へと着いたらしい。


「二人ともよく来てくれたね、さあ乗って!」


風間さんにそう促され車へと乗る。隣に遥が座っているという状況に若干緊張したが本人は全く気づいていない。


「それにしても遥、よくバレずに帰って来れたね。私はてっきり騒ぎになると思ってたよ!」


想定より早く帰ってきたからか上機嫌でそう言った。


褒められたことに期限をよくしたのか遥もより一層機嫌よく語り出すが…


いや多分バレてます…!ドヤ顔なところ悪いけどバレてるからね!

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