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★ 10話 ファンとして

今日はもう1話上がっているので前話から読んでもらえると嬉しいです。1話の空港にいた子の視点です

私北原玲花にはいま絶賛大ハマりしている人がいます。ある日街で見かけた雑誌の表紙を見た時に一目で心を奪われました。世の中にこんな男の子がいるのか…と思ったことを今でもはっきり覚えています。日本には男性でこういう活動をしている人はいませんし、世界で見ても本当にごく少数ですから、彼もすぐにネットを中心に話題になりました。


ネットでは日に日に話題になっていき今はAIか人間かの議論が繰り広げられていました。私は生身だ!って信じてはいましたが、たしかにAIだと疑う人の考えも理解できました。私も生で見るまではどこかで疑う気持ちがあったかもしれません。


ただ!私はあの日空港で見ましたから!ネットでも帰国日の情報がリークされたとかで私もそれを見て空港に向かいました。大半の人がガセネタを疑ったりでわざわざ空港には行かなかったそうですが、それでもあの日はかなりの人数が空港にはいました。


その時の様子がテレビやネットで出回ったことからAI派というのは激減したように思えます。私はあの日奇跡的にファンサをしていただくことができその日より一層深く彼、宮島遥くんのファンになりました。


私は他の人にも知って欲しくてその日の彼の写真をネットにアップしました。


「うっわ…すっごい伸びてる…。この写真を使わせてもらってもいいですか?って連絡来てるけどさ、これ私の写真じゃないからなあ。まぁそもそもこれをあげてる私もダメかもだけど。」


そして私がこの写真をアップしてから数日後に隼人くんが日本で初めての雑誌出演が決まったっというニュースが出た。


「もう表紙出てるんだ…かっこよ…!生で見たときよりもっと大人っぽい雰囲気かな。」


そんなことを考えていると電話が鳴った。


「あ、咲ちゃんからだ。もしもし?」


「見た!?雑誌!いやー日本で私より上手く彼を撮れる女はいないね。出版されて本になった写真を改めて見たけどさ、まーじで完璧だったね。」


咲ちゃんは本名星野咲、カメラマンをやっている。今回の撮影を彼女が担当したというのも聞いていた。


「まだ発売してないから見れてないよ。でもたしかに今回の写真は表紙だけしか見てないけど素敵ね。発売が楽しみだよ。」


「あ、そっか。いやー玲花がかっこいい男の子がいるって教えてくれてから私も気になってたんだけど、今回の撮影でちょっとやばかったね。思わずファンになりそうだったよ。」


咲ちゃんがここまで言うなんて珍しいね。いっつも有名な俳優さんとかの撮影しててもファンだなんて言ったこともないのに。


「やっぱり生で会うともっとかっこよかった?私も空港で見たときすごい綺麗な顔だなって惹かれたもん!」


アイドルとかの子たちも綺麗な顔立ちしてるけど隼人くんと比べたら見劣りするんじゃないかって思っちゃったもんね。


純粋な造形ってよりも男性特有の色気的なやつなのかな?


「顔もたしかに綺麗だったわね。けど同じくらいの綺麗さなら女性のモデルやらアイドル、俳優なんかのトップ層なら再現可能よ。それよりも雰囲気と性格ね。あの歳でなんかこうストイックさみたいなのも感じるし、男性の色気ってのはやっぱり女性で完全に再現するのは無理よ。男役なんかをやる女優さんも素敵だけどやっぱり別物よ。性格も良くて驚いたわ。」


「やっぱりそうだよね…。たまに男性がモデルとかをやる時あるけど、それだけでも男役の人とかと雰囲気が違うもの。それをあれだけ真剣にやってくれたら勝てないよね…。でも、たしかに男役の人は別物だけど、あっちも私好きだよ。」


私的には男の人の代わりじゃなくて男役!って割り切った人の方が好きなんだよね。そっちの方が自信がある感じもするし。


「でも性格が悪いとかじゃなくてよかったー。まぁ私は信じてたけどね!」


「私は正直不安だったけどね…。何人か男性モデルの人みたいなの会ったことあるけどかなりひどいのもいたわ…。まぁ彼は才能あるから性格悪くても売れるだろうけどね。彼はすぐ人気出るわよ。」


わー咲ちゃんがここまで言うなんてびっくり。でもそうだよね、私でも分かるんだからプロのカメラマン目線から見たらなおさらだよね。


「咲ちゃんから見てもやっぱりそう思う?私も空港で見た時雰囲気のある人だなあって思ったけど。」


「まずスタッフに好かれる人は売れるわ。彼くらいの才能がある人なら男性だからとか女性だからとかでなく横柄な態度になる人も多いの。男性なら特権思想持ってるやつなんかはひどいはね…。あそこまでこっちの世界に適した男なんて初めて見たわ。見下すわけでもなく怯えるわけでもない、むしろチヤホヤされるのを好んでるみたいな感じかな。」


チヤホヤされるのが好き…?たしかにそんな男の子見たことないかも…。いやでもあの最強顔面で生まれたらそりゃ楽しくてしょうがないと思うよ、まじで。


ただでさえ女の子に苦手意識を持つことなく大人なったらモテモテなんだから。


きっと周りに恵まれたんだろうなあ。私の周りにいた人気のあった男子は女の子からちょっと性的ないやがらせ的なことがあったりして苦手になった子も多かったなあ…。


ファンとしてはこのまま人気になるのは嬉しいけど、そういう心配はあるんだよね。なにかあって嫌になったりしちゃったりするのが一番悲しいからね。


「玲花さ、もし欲しかったら発売前のやつ送ろうか?スタッフ分はもらえるからさ。」


「大丈夫!私はファンとして発売を楽しみに待つよ!お金を落とす喜びがあるんだ!ファンとしてね。」

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