Ch3.03 ケース#343 喜爆溌剌
申し訳ない、最近投稿時間が安定できていませんね。キヲツケマス
全身が爆発した。びっくりした。その快楽に。
その全身から放たれる大音響、身が引き裂かれていく感触、全てがたまらなかった。
……あのおじいさんゴブリンにはもう感謝しかない。
おかげでぼくは、この悦びを皆に彼と同じように伝えられるようになれた。
――目の前に響くは雷鳴にも迫るほどの爆発音。
「ッグ、ガアアアアアアアア、アアア! この、天才オゥルの顔を! キサマああアアアアアア! クソ、クソ、痛いイタイいたい痛い――!」
ほらみなよあの半分焼け焦げた顔を。あの苦悶に満ちた、とてつもない悦楽の表情を。
僕こそ爆破の伝道師。ぼくにとって爆発とは愛だ。
それを十分に伝えて何が悪い?
だから……もっと、嬉しがれよ。
徐々に悲鳴の声量が落ちていくなか、起爆音はそれに反比例して大きくなっていく。
最後の断末魔は音に紛れて何も聞こえなかった。
……あー、楽しかった。
こんなこと、現実じゃあ味わえないよなあ。
「……焦げ臭えな。まったく、オゥルよ。……これがお前の最後か」
――新手だ! それも銃を手にしたユニークモンスターだ!
カチリと、目には見えない導火線に火をつける。
ここら一帯はすでに僕の空想上の爆弾で埋め尽くされている!
空に轟くほどの爆音が爆風と共に吹き荒れる。かろうじてだが、爆音に紛れて確かに苦悶の声は聞こえた。
いくらこのモンスター共が頑丈だと言っても、あの規模の爆発を食らっては五体満足ではいられないだろう。
――ぼくって無敵じゃあない??
こんな魔法どうやって防ぐというのだろうか。
「……何をはしゃいでいるのか知らねえがな。てめえはもう死んでいる」
……は? あの規模の爆破を耐えたのか? 一体どうやって。
まだ爆風に紛れて姿は完全に見えていないが、どんどん力強い足取りでこちらまで近づいてきている。
クソ、一時撤退か……? もう一度爆風を巻き起こしてから紛れて駆け出すぞ。
しかし足に力を込めようとすると、はたと気づいた。
……体に、ちからがはいらない。
「……えーマジか。……ゲーム、オーバー……じゃん」
いつのまにか胸の、心臓のある位置に風穴があいていた。
それを意識した途端視界もぼやけてくる。
あー、このルート、違うのかなあ。
あの女神も倒せる気しないし、道中の敵がこんな強いのはおかしいだろ。
やっぱあのエルフ女どもを爆発させるのが正解だったのかぁ……。
まあそれは またの き か い に
ひ は は




